田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

花も実も虫もトカゲも 顔をだす初夏な季節  

2012年05月05日 | 日記

5月5日(土) 久々の快晴  五月晴れ  穏やかで爽やかな信州の初夏 

五月晴れ濃い青空を見るのは久しぶりだ。昨日の激しい雨で大気が洗われて澄んだ空気が青空を一層引き立てている。庭のサクランボの花も全てが開き受粉は済んだのだろか?

植えたのは此処に移り住んで直ぐのことだから枝のない小さな一本の苗が、今では2m以上の高さになっている。冬の間低いところの枝の先は鹿に食い荒らされ、咥えて下に引っ張ったらしく折れている枝が何本も見られた。鹿の折り方が良かったのか、今年は花の数が多い。サトウニシキとナポレオンを対で植えたので、実が成れば美味いサクランボだ。我が家では毎年二粒づつくらい人様の口に入った。しかし、二本のうちどちらがサトウニシキでどっちがナポレオンなのか忘れてしまった。

北側の石積みではミントの花が咲き出した。これもアップルミント?それともキャットミント??名前を思い出すのは購入したときのメモが残っている。植物に詳しい人に聞いても“ミント判らない”なんて応えがかえってきそうだ。この石積みには毎年温かくなると姿をだす住人がいるが、今年はまだ?と思っていた。 

 

ミントの脇で何かが動いたように思えたので眼をこらすと、石の隙間から顔をだして新鮮な空気を観察していた。鼻先をみただけで直ぐにカナヘビと判った。彼は毎年姿を見せるやつだろう。数回顔を出しては引っ込める仕草をくり返し、やがて胸まで姿を出したと思ったら直ぐにまた姿を隠した。この動作も数回繰り返しやっと安全だと云うことが判ったのだろうか?石の上でじっと体温を暖めているかのようにジッとしていた。彼の姿を実の前で見ていると、最新型の列車のデザインは彼の龍線形からとったのだと思えた。白いストライプもアイディア提供したのは彼だろうか?

この石積みの初夏の主役は“オキナグサ”、株も大きくなり花数も年々増えている。この花は受粉すると長い髭のようなものを作るが、そのまま萎んでしまう花もある。花に雌雄があるのか、それとも受粉が出来なかったのだろうか?花芯を見ると黄色の花粉が飛んで確実に受粉したかのように見えるが、あとの楽しみにしよう。 

 

花から実への変化が直ぐに始まる代表格はスグリだ。まだ他の枝では花が開こうとしているのに、花びらを残しながら実を形成している。緑の小さな球が出来ているが、やがてはこれに白い縦のストライプが描かれ、更に熟すと高級ルビーのように透明感のある酸味のつよい実が採れる。

 

フサスグリの透明な実とは逆の、完熟すると濃い青紫になるハスカップも花が開いている。この木は二度も草刈り機で根元から伐り取られる悲劇に会っているが、伐られる度に大きくなったように見える。枝を点検していると、蜘蛛が蟻を捕まえていた。見ているとどちらが優勢なのか解らないくらい両者の足が激しく動いていた。やがて蜘蛛が両側の足で蟻を押さえつけるようにすると急に蟻は温和しく足をだらりと下げたようになった。カメラのレンズを近づけると蜘蛛が身体を廻すようにしてポトリと下に落ちた。そこは枯れ葉が重なるところ、両者が落ちて別れたのか?それとも蜘蛛が巣の中へ運び込んだのだろうか? 

 

虫たちの生き様 いろいろ攻防があるのだろう 

俺は蟻的なのか それとも蜘蛛なのだろうか

蜘蛛にはなり切れれない シガラミガありそうな俺だ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする