5月8日(火) 晴れ 薄い曇が広がる 冷たい風 夜に雨
午前中は来月開かれる地域の水神様「呑龍尊」を祭ってある十二社の祭りの案内文と、これに関わる役員の名簿を作った。発送は何時が良いのかなど、過去の資料を調べると、一ヶ月前の大安とすることが習わしになっているようだ。未だ少し間があるが11日と17日のどちらかにするか迷うところとなる。兎に角、発送日のギリギリまで待って印刷をすることにして、他の役員から書き足すことなどが送られて来てもよいようにページの配分を考えて保存とした。
新年度の諸々の行事が終わったと思うと、直ぐに新たな年度の作業が飛び込んでくる。これも日が重なってどちらかを選ぶとなれば簡単だが、今の予定では全てが土日に配分されていてどれにも参加できると云うか、どれかをサボる訳にはいかないようだ。カレンダーとスケジュールを見比べても仕方がないことで、こう言うときはしばし、裏山に逃げ込むことになる。不整地の急斜面を昇ると開けたところにでて、そこでは花桃の大きな樹が三本もある。誰が何時植えたのかは土地の所有者も知らないと云うほどの古い樹で、赤白ピンクと源平以上の色分けが見事に花を開いている。
暫く、花桃を眺めてから山道を更に登ると、ヤマブキの黄色い花が両側に目立ち出す。ここでもヒラタアブの仲間だろうか、相変わらずホバリングを見せてくれた。道の訳にはムラサキケマンが轍を避けて芽をだし花を開いているが、小さな花の上にはヤブキリの幼虫がいた。夏の虫キリギリスの仲間だが、この時期に幼虫が姿を見せているとは驚いた。また、陽当たりの良いところではハナムグリが名前のとおり、アザミの花に頭から突っ込んでいるのが見えた。
木立の中をとおりヒトリシズカの咲くところへ来ると、花の下には薄い緑の蜘蛛がいたが、この蜘蛛の名はワカバグモだと云う。確かに若葉色、単純な名の付け方だが見れば解るのが良いのだろう。
開けた処にでると、不器用な飛び方で翅をパタパタと動かしながら身体全体を上下に波うたたせえ飛び、なかなか止まってくれない。小さな白の花、ハコベだろうか?やっと止まったところを見るとモンシロチョウかと思っていたが、ツマキチョウのようだ。俺は図鑑で見て緑色の紋様がある蝶は初めて見る蝶だ。レンズを近づけると直ぐに飛び立ち落ち着きがない。頭部にピントがあっていないが、更にカメラの構える角度を変えてショット、顔には緑の甲を被っているように見えた。
帰りにはコンクリート舗装した道を下ってくると、急に黒い影が俺の前を横切り、更に回り込んで足下に止まった。地面で体温を増強しているのかミネラルの補給かは解らないが、シータテハだろうか?更に下ってくるとハナズオウが咲いているとこにでる。ここでもホバリンが得意な蜂、クマバチがブンブンと羽音をたてて盛んに密を吸っていた。
土手を越えれば我が家になるとこで、アケビの花が開いていた。三つ葉アケビ花は薄い紫色、可憐な花の姿が美しい。脇には三つ葉アケビも大きな樹に絡みついているが、ここでも濃い紫が花を目立たなくしているように見えた。
土手の裏側では大きなベニバナイカリソウが満開になっている。一週間前は小さな蕾一つに見えたが、何時のまにか、こんなに沢山の花を開いたのだろう。
夜には“たてしなエコ・クラブ”のミーティングがあり、23年度を思い返し、24年度の活動への指針を語りあった。