5月17日(木) 曇り 太陽はでない 青空もない 夜には雷と雨
夕べのこと、暗くなってから集落のIさんが「蕨生がでたから」と袋に入れた灰と一緒に持って来てくれた。彼の家は集落でも広い農地と山を持っている。また、爺様が山に詳しく春の芽吹きの頃から順にでる山菜を育てているとも聞く。いただいた蕨は早速、鍋に入れて灰をまぶした上から熱湯をかけて空気に触れないように皿を上に置いて蓋を閉めた。冷めるまでこのままで途中で絶対に開けるなと云う。
「ゼッタイに開けるな」と云うのは我が家のMの言葉だが、今朝までそのままじっと静かに置いて、朝になって冷めた水をこぼした。俺が気になっているのは、この冷めた水に蕨の色素がどの位溶け出しているか?あの深い緑が水に溶け出しては湯がきは失敗だろう。
こうして見ると見事成功、色艶も良く大成功と言える。あとは食して苦みが無いことを願う。前回は俺がストーブを掃除した後で灰が少なかったので苦い蕨となった。この時期はストーブの最終的な掃除は7月頃までしないで、灰を残しておいた方がよいようだ。
笊に上げてあるのを見ると美しい姿をしている。根元のほうから穂先まで緑のグラデーションが見事だ。しかし、これをどのようにして食するかと云うと困る。俺の印象では、このまま(たぶん)適当な長さに切り分けて、醤油か味噌玉からできた堪醤油で食することしかない。このときに鰹節かおろし生姜が添えられることもある。山菜の女王らしく、豪華絢爛な料理に登場することはないのだろうか?今日の昼飯にどのような形ででたのか余り印象的な記憶がない。
山菜を愛でるようなノンビリした時を過ごしているわけでもなく、夕べは役場から送られてきた書類を見てタマゲタ。俺の役はそんなに仕事をするような役ではないと思っていた。昨年度で5年間の時限立法が切れて終わった云われていた「農地・水保・環境全管理支払い交付金」と云うのが復活したと言う。昨年までは水のあとに環境と云うのが着いていたが、今年度からは環境が削除され、“田舎の緑の保全管理をすることにお金を支払うよ”と云うことらしい。役場に℡をすると今年度から担当になったKさん先ずは一緒に学んでいくしかないようだ。この制度、そもそも都会人が田舎の緑を愛でることに関して、「お金を払うから保全は現地人に頼むよ」と云うことだろう。しかし、俺も田舎に住んで10年、高齢化が現実となった今、さて、書類は兎も角、実際に保全作業をどのように継続させるのだろうか?
また、夕方になって歴史研究会の会長から電話、町に申請していた補助金は、保留となったと云う。何が原因で保留かは定かでないが、これで2回目の保留というか却下となる。さて?はて?何がいけないのか担当課に聞いて見るしかない。ドッヒャ~ァだ。。