7月4日(水) 晴れ 乾いた風 午後には 蒸し暑さを感じる
昨夜のこと地区の集会所の周りは田圃、夜の9時をうぎたころだがホタルが舞っていた。田舎の夏のシンボルとされるホタルだが、山裾集落でも俺が移り住んだころには当たり前にホタルを見た。その後は道路脇の水路もコンクリートに替えられて殆ど姿を見なくなった。ホタルも沢ガニもコンクリートの三面張りの水路では住むことはできない。
ホタルがいれば羽根休めや日中の明るさを避けて草の影に身を潜めるところには、ホタルとは似ても似つかないジョウカイボンと云う名の昆虫が多い。この意味不明な名前も漢字で表すと「淨海坊」と記すそうだ。小さな虫を食うと云う肉食系の昆虫、アブラムシなどを食ってくれるのだろうか?
昨日の雨と入れ替わり太陽が眩しく照った。我が家の庭で何回も草刈りで頭を刈られた紅葉、伐られる度に下から芽をだして、一本だった木が7本になっている。その7本の枝先は濃い緑の葉を着けているものと秋を思わせる赤みを帯びた黄色葉を着けているのがある。去年も早くも枯れてしまったかと思ったが、これは木の種類による変化らしい。一見すると秋の先取りに見える。もう一つはナツハゼの木だが、これも紅葉した葉を見せて花も鈴蘭のようなカップを逆さにした形になっている。しかも、この花の外側は赤く、内側は純白に近い白を見せている。紅葉と隣り合わせのこの周りは梅雨空と夏を通り過ぎて秋を見せている。
そんな一日だが、俺は一歩も外に出なかった。夕べの会議の議事録は夕べの内に書きとどめ、今朝は役場にメールをして更に電話で資料の書き方を教えて貰った。足を運ばないでメールで書類を遣り取りできる簡便さに甘んじているが便利なこと至極だ。
もう一つ便利なことは、地区の新しい組織と云うよりも、形態は同じだが名称と規約を変えて対処する事業も新しい。そう言うことから新名称に合わせて公印が必要となった。印鑑を作るのも町内には印鑑屋さんはない。また、隣町にはあるが12文字で材料も安いものを使っても1万円は優に越す、ところが、ネットで調べ、メールで文字数や書体、印鑑の大きさなどを指定して見積もりを請求した。すると2時間もしない内に返信メールで俺が指定した文字と書体で“こうなる”と印鑑の全体の写真と印を押したときの図を示した。また、価格も近くの店の3分の1だった。全てが順調に進み、殆どの時間を椅子に座ったまま過ごしたことになる。座っていても俺が車で走り廻るよい効率のよい作業ができた一日となった。