田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

早朝の散歩 涼しさは中途半端

2012年07月31日 | 日記

7月31日(火)  晴れ    風が涼しい   夕方には冷たい風

このところ猛暑で朝を迎えていたが、太平洋上の台風の影響か涼しい風が流れ込んでいる。窓を細く開けると勢いよく風が舞い込むが、冷たく心地良いを通り越して寒く感じた。

太陽が高くなる前のプチ散歩、足下は朝露に濡れても良いように長靴を履いた。土手沿いを歩くと相変わらず鹿が集団で登ったところは草が剥がれ土が崩れている。近くで急に鳥がキイーと鋭い声を上げて飛び立ったので見ると“キイチゴ”が赤く熟していた。白い花を見たのは大分前だが、それから黄色い実を着けていたのも見て、既に赤くなり幾つかは啄まれたような跡があった。 近くでは冷え切った身体を陽の光で温めているのか?“ツバメシジミ”が翅を半開きにしてジッと動かない。レンズをぐっと近づけるとパッと舞い上がったが直ぐに降りて隣の葉に止まった。今度は翅を閉じたまま動かなくなった。尾羽のような細い飾り羽根が風に靡き左右に振れている。

一廻りをして白樺レストランに立ち寄ると“オオヒカゲ蝶”が一番乗りに来ていた。この蝶の翅は扇子の骨があるかのように縦の線が見えるが、翅を折りたたむわけではないだろうが 、光の加減で微妙にジグザグに見える。蝶たちの祖先の翅は鳥のように折りたたみ式になっていたののだろうか?

太古の時代、蝶の仲間は身体が大きく翅をパタパタ出来なかった。そのために今でもグライダーのように滑空するだけでなく、上昇気流を掴んで巧みに上空まで昇る。これが得意なのはミスジチョウの仲間、コミスジ、ホシミスジもイチモンジも皆、滑空が得意のようだ。

白樺レストランでぼんやりと辺りを眺めていたが、クロヒカゲ蝶が舞うくらいで他の蝶は見え来ない。コスモスが一つだけ花を開いている。“秋桜” と云うだけに夏の光に弱いのか、己の葉をグリーンカーテンに替えて涼んでいるように見える。

明日から八月

盆も過ぎると 涼しさも日常のものとなる 

信州の夏は短い

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生活パターンを整えて 思いの先走りだが

2012年07月31日 | 日記

7月30日(月) 晴れ  猛暑   午後には 雷曇と少しの雨

7月も残すところ2日、8月には本格的な夏と云う意識があるが、信州の夏は短い。このところ連続して湿度と気温が高い猛暑がつづき身体もバテ気味になっている。小中学生なら“規律正しい夏休みを過ごそうとなるのだが大人の俺には呼びかけてくれる人もいない。

午前中は昨日集落内を見回った道の補修が必要なところを地図に落とし、写真に説明文を添えて係りのところへ届けた。事務的なことは家の中でやるので涼しいのだが、草刈りが遅れてる。午後も3時になると涼しくなると想定して草刈りを開始したが暑い。畑の中は野菜やハーブを刈り取らないように鎌を使って手で刈った。あとはエンジンを呻らせて刈るのだが、この暑さのためかエンジンの調子がイマイチ揚がらない。

快晴だった空に雷が鳴りだしたら急に東にはニュードウ曇が高く登っている。草刈り機のエンジンを止めると回転刃の際で見えなかった黄色い花が顔をだした。クサノウも蕾と種と花を見せているが、春先から花を開き秋まで咲き続ける。夏の花として目立つのは房空木、ムラサキの小さな花を房状にして咲く。この花は蝶たちの夏の栄養源になるのか、いろいろな蝶がくる。俺が花を見上げているとアカタテハが小さな花に口吻を入れては次に移る。一つの花の蜜の量は少ないのだろう。

土手の草刈りを始めると、ニセアカシアの実生が繁茂しているには驚いた。今年の花が種になって地に落ちたものが芽吹いたものだ。その若い木に絡まって花を見せる“ヤイトバナ(灸花)”だが、本名はヘクソカズラと云い確かに花の香りとはほど遠い臭い匂いだ。この名を着けられたがために、あとから「早乙女花」とか「灸花」と呼んだのだろう。早乙女とは何が?と思うが、ヤイトとは灸を据えられた後の赤くなった状態を表したそうだ。名前は別にして夏の花としては土手の草や低木に絡んで咲く姿は美しい。

草刈りに疲れてしばし休憩をしていると道を隔てた畑の婆様も手を休め、強い雨で畑の土が流されてると云う。確かに畑の畝立てに沿って深い溝が出きている。畑を見廻していると雷鳴とともに雨が降り出した。婆様は雨の前にキュウリとナスを採らなくてはいけないが、いらねぇ~か?と云う。ヤルと云わずにいらねぇ~か?と云うのがよい。ありがたいことで直ぐに貰うと俺が云う前からナスを挟みで切って“ほれっ”って云いながら俺の方に投げてよこす。

 

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