田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

クジャクもカメもムシの仲間は 自然の不思議 

2012年07月05日 | 日記

7月5日(木)  曇り 薄日が射す蒸し暑い日中  夕方には雨

昨日の雨降りで畑の草が勢いづいた。一日の雨で急に草丈が伸びたように思うが、中国の古ではないが“白髪三千丈”とオーバーな表現と比べればまだ許されそうだ。

草丈が伸びるとジャガイモの収穫の時にどのミチを掘れば良いのかわからなくなるので、昼前の少しの時間草取りに励んだ。ジャガイモの畝に取り付き伸びて目立つ草からちぎり取る。根から引き抜いてジャガイモの周りを騒がしくしてはいけないと云う心遣い ・ ・ ・ 腰を伸ばし少し先を見るとカメムシが金属的な鈍い光を放ちながら葉の上をクルクル回っていた。ツマジロカメムシだと思うが珍しい行動、見つめていると俺に尻を向けてしゃがみ込んだ。真逆と思うが卵?卵は数個を綺麗に並べて産むが、一つだけ落としてまた前のようにクルクルと廻る。俺がカメラをグッと近づけると立ち上がるように身を翻しプッと飛び去った。

草取りを目的に外にでたが、陽射しよりも蒸し暑さに少しだけ休憩をと自分に言い聞かせ、白樺レストランに出向くが今日もここは空振り。直ぐ近くのコンモリとした植えこみには親指大の赤い実が数個着いている。ビックリグミと呼ばれているが本当の名は知らない。一つだけ千切って口に放り込むと酸っぱく舌が痺れる。まだ未熟な味だ。完熟しているのはと探すと、赤さが一際目立つのがある。手を伸ばすとコレヲトルナと言いたげに、ムシの卵が産み付けてあり今は蛹の塊のように見えた。 

汗になった顔を洗おうと井戸端に向かうと手前にネコの顔のような蝶、クジャクチョウが来ている。昨年も今頃だろうか?毎年見ても不思議な紋様だ。翅全体的な模様も然りだが、細部にわたり細密画を描くのは相当の腕の立つ画家に頼んだのだろう。前翅の先端部分は遠くから見るとブラシのように見えるが、レンズを近づけるとしっかりと描かれていた。この辺りには岩塩を細かく砕いて撒いてある。蝶や昆虫はミネラルを吸収するために此処に来る。隣の集落の人が言うには「塩を撒くと鹿が来るぞ」と云われた。鹿は困りものだが、蝶たちの楽園になるには塩を提供するのを惜しむことはない。

 蝶たちを眺めていると時の過ぎるが早い。昼過ぎには出かけなくてはならないが ・ ・ ・ 家の裏側に戻るのに山との境を歩くと土手のホタルブクロが増えている。梅雨明けから夏に向かうこの時期、信州は時が短くなる。夏草たちは一斉に花を開き秋風が来る頃に子孫を地に落とさなければならない。

 この蝶、こちら側から見てもネコと見るのは俺だけか

口吻を土に当てたままジッと動かない

例年だと三日くらい山裾で翅を休める

コメント
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