田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

山裾は東京スカイタワーを見下ろしてるってこと

2012年05月14日 | 日記

5月14日(月) 晴れ  湿り気が多いのか 朝陽もぼんやりとしてしている

朝から草刈りをしたい手入れを怠っていたラベンダーの枯れ枝を片付けるのに時間を取られた。作業をしている間に燃やしてしまえば一石二鳥ということで、腐った薪材も片付けることにした。明日は雨と云うことなので、焚き火をするには好都合と、本格的に薪割り機を持ち出して腐った木を使えるものと焚き火にくべる材とを分けた。腐った木には必ずクワガタや甲虫類の幼虫がいる。これを狙ってからやたらにスズメ蜂が多い。黄色オオスズメバチではないが、姿を見ると恐ろしい。俺のレーキの柄に数匹が止まっていて俺が使おう近づくと威嚇するように羽音を立てる。図鑑で見るとキアシナガバチと云い、幼虫を切り裂いて筋肉質の部分を喰って内蔵は捨てるという。残った肉はダンゴにして巣に運ぶそうだ。

背模様はにているもの、恐さを感じさせないヒラタアブは花の端境期で密を吸うのもタンポポ程度、ニワゼキショウが花を開いているがこの花は余り蜜を出さないようで長居はしない。得意のホバリングを多用しながら花から花へ移る様は愛くるしい。

焚き火が安定したところで、花壇の草取りや、ラベンダーの枯れ枝を整理した。花壇では鈴蘭の香が風にのり素晴らしい芳香を漂わせている。

午前中は道路沿いの草刈りまでいけると思ったが、昼飯になった。久しぶりの外飯、カレーだが、上にオムレツが載っていた。アスパラも我が家産?電気夏みかんは外仕事の時には身体に良さそうだ。今日のランチョンマットはKsデンキ ・ ・ ・ この所Macに食指を伸ばしてる俺を知ってのことで牽制なのだろうか?

昼飯の後は道沿い、ハケの草刈りから始めた。ここで見たのはオカシナ形のキアゲハ?羽化したてなのか、この状態で芹を刈ってしまうと蝶も死んでしまいそう。この部分をさけて場所を移動した。

午後は目一杯草刈りに徹したが、花や虫がいてなかなか作業がはかどらない。ススキの大きな株の根を掘り出したり、繁茂しすぎたグミの剪定をしたりと、草刈りだけでは終わらない。夕方にはホボ燃えた焚き火に水を掛けてしっかりと消えるのを確かめた。これは5月の末、カッコーが啼いたら種を蒔く畝に入れようと思う。豆は焼き畑で良く採れると云うのだから、炭状になった燃えがらも良いのだろう。

全ての作業を終えると6時はとっくに過ぎていた。見上げると黄昏、都会では仕事を終えるとネオンを見上げるのだろうか、山裾では黄色に輝く曇を見る。都会に住む一頃は新宿高層ビルに通うことも多く、高いところから遠くに見る景観を好んだ。そう言う素地があって、標高830mの田舎暮らしを選んだわけではないが、この地は東京スカイタワーよりも高く、数値だけを比べれば見下ろすことになる。住めば都を例えれば、信州の山では標高1000mになると朝晩の霧の発生が多い。500mでは都会と変わらない平地があり、既に住宅地となっている。山裾集落を田舎暮らしに選んだのは、「別荘地でないこと」「集落内でも隣の家とは離れていること」一番拘ったことは「なだらかな南斜面であること」だった。

東京スカイタワーも都会では見上げる人が多いだろうが

山裾は830mスカイターワーは遙か下にあることになる

信州から観光バスを仕立てて、足下を覗きに行く

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五月晴れ 朝の寒さも費の高さに比例して温もりを感じる

2012年05月13日 | 日記

5月13日(日)  晴れ   空気は冷たいながら 陽の光が目映い

白い花のヤマブキがやっと咲き出した。少し前から黄色のヤマブキは山道を歩けば至る所で出会う。黄色のヤマブキの種は余り見たことがないが、どのように増えるのだろうか?尤も、太田道灌の伝説にある「七重八重花は咲けども ・ ・ ・ 」とあるヤマブキは黄色のどっぷりとした八重咲きのヤマブキだろう。黄色の単衣は五つの花びらと萼、白花の方ははどちらも四つで、種も四つ着き、その実は花が咲けば100%結実するというものだ。でも、実生で白花ヤマブキが花の数の4倍芽が出るわけではない。秋に実が着き、翌年、花が咲きだす頃でも実が着いている。蟻や鳥が実を食い、美味いので種まで食ってしまうのかも知れない。我が家には僅かに実生のものが育っている。

増えない花とは反対の歩くのを困るほど蔓延る草がある。緑の葉が広がるだけなら芝代わりで良いのだが、春から秋まで次々に花を着けるので困る。名は思い出せないが、庭の常連としてアルバムに保存した覚えがある。ジャマな花とは言え近くに寄って見ると、微妙な花びらの重なり具合など大切にしたくなる。

畑の脇や庭のアチコチで青紫の花を開きだしたミント、匂いを嗅ごうと鼻を近づけて驚いた。蟻が俺の方に向かって後ろ足で立ち上がった。彼は花の番兵なのだろうか?アブラムシが居るようにも見えないので、蟻は花と直に共生溶存の誓いを立てて居るのだろうか?花を喰うヤツが来るとそれに立ち向かう。その代わり花から蟻へ何かを与えるのだろうか?そう言う関係は“アリエナイ”などと洒落てる場合で無く、もう少し深く観察をしてみよう。

裏山との境、山の絞り水が流れる湿り気のあるところで、ブルーの小さい花が沢山咲き出した。燐寸棒の軸より小さいと思える花だが、風に揺られて綺麗だ。花に近寄るとブルーの光沢のない五弁の花びらに、黄色い花芯、その中に五つのシベがあるのが解る。中には花粉が風に飛ばされたのかブルーの花びらに黄色い粉が散っている。花の名はキュウリ草だと云う。花なの匂いか花の匂いか忘れたがキュウリの匂いがするそうだ。

昼飯の準備をしようと家に入りかけたとき、上空を見ると久しぶりに澄んだ青空を見た。曇も薄く様々名方向から流れているが、其れを突き抜けるかのように飛行機雲が風に流されながら曇と交わっている。

浅間の噴煙は 分刻みで正確に吹き出し風に乗っている

電信柱の十字架と空の十字架  平和の空だ

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冷たい風にも負けず花たちは健気に開花している

2012年05月12日 | 日記

5月12日(土) 曇り   晴れ   午後は冷たい風ながら快晴

昼過ぎ、それも夕方に近い5時少し前に庭を一廻りした。このところ冷たい空気の流れ込みで、花の開くのが遅くなっている。“亜麻”が始めて一つだけ花が開いた。しかも、何時もの咲く場所からは坂を登り離れている。種が雨水の流れに身をまかせ流れ着いたとは思えない。これは蟻の仕業だろうか?俺が町の北部のりんご園から坂を登り運び込むリンゴの一枝と同じに思えた。亜麻ののように美しさを見せることはできないが、親近感が湧く。

陽も伸びて日没は午後7時近くになった。まだ、5時前だと西日と云うよりも草花を斜めに照らす絶好のライティングだろう。浅間山は影のできないのっぺりとした表情で、物足りなさを感じるが、久しぶりに全容を見せたところで記念撮影とした。

鈴蘭も桜草もことしは遅い春でいつもと姿がちがう。鈴蘭は葉が少なく、やけに花が目立つ。桜草も春一番で芽を出したが、4月の雪で葉先が枯れた。花数も少く、直立した姿が日本的な美しさだろうか。

畑に向かうと、去年の白菜かレタスの残り菜から薹がたち黄色い花を見せた。その茎にはカメムシの仲間“ナガメ”がいた。俺がレンズを近づけるとクルッと茎の反対側に逃げる。この種はアブラナ科に二列に卵を産み付ける。幼虫も同じような黒字に赤の紋様だが、アフリカの原住民の持つ楯に描かれる紋様と似ているし、見方に依っては歌舞伎の隈取りのようにも見えるのがよい。

この冬は鹿の害が多く、山には彼等の食う物がないのか、集落内ではほうれん草や冬菜など全滅だと云う。我が家の庭のように野菜が無くても、サクランボの枝や、グミの木、タラの木などが被害にあった。

しかし、鹿の食害にも負けずにグミは沢山の花を着けた。花を開いているのは僅かだが、虫の姿見えない。蜂もほんとに少ない。このまま受粉ができるのだろうか?グミの葉をよく見るとアブラムシが着いている。そして、それを捕食するナミテントウ虫の雌がいた。虫が少ない時に貴重な益虫、腹一杯アブラムシを食ってもらいたい。

山際のタラの木、鹿にトゲトゲの皮まで喰われ、枯れてしまうかと思ったが ・ ・ ・ どうやらしっかりと芽を出してくれた。今年の天ぷらはこの木から採るのは無理だと思って見もしなかったが、こほど大きくなったら採る人もいないだろう。もう一つの発見は、鹿に大半を食われて枯れてしまった“ニワザクラ”ひこばえが大きく育ち花を着けてくれた。西からの光線で一際美しさを見せてくれる。この冬は鹿から守る手立てをしよう。

夕方、暗くなってから電話が鳴った。運送屋が荷物を持ってきたが場所が解らないと云う。たしかに、ここはナビでも圏外となり、況してや夜だと人がいないし、灯りの点いている家でも、戸を開けることはない。俺が道路まででて迎えたが、荷物はYahoo!のオークションで購入した『中閉じホッチキス』。以前から欲しいと思っていたが、高額で手が出せなかった ・ ・ ・ さて、年に何回くらい使うのか?と云う声が聞こえてきそうだ。

これで新聞でもパンフレットでもバラバラにならないょ

文房具 ぃゃ ステーショナリーと呼んで欲しい

 ・ ・ ・ 男の趣味だぁ~

 

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春ゼミも地上の寒さに動けず、晴れた午後 気温が下がる

2012年05月11日 | 日記

5月11日(金)  曇り 太陽はでるが寒い  午後は青空が広がるが更に冷え込んだ

玄関脇のコンクリートの上に何かがいる。近くに寄ってみると“ニイニイゼミ”だろうか?まだ羽化したてで羽の色が着いていない。透明の部分に茶色の紋様が入るのだと思うが、太陽もでてなくまた、寒い今日は動きが悪い。このような目立つところでは直ぐにヒヨドリに喰われてしまうので、柱の裏側に移したが、足の力がないのか止まることができない。ギボシの葉の陰にそっと置いたが ・ ・ ・ 

蝉を置いて家に入る芝生にいるスズメがしきりにこちらを見ている。俺が蝉を隠したことに文句を言いにきたのか、月曜日にストーブの煙突から落ちて灰まみれになったところを助けられた礼をいいにきたのか?太陽が出てきたが、反比例して気温は急激に下がったような気がする。

 

午前中はPCに向かい、頼まれ仕事をやっつけた。ヤッツケタと云うほどのことは無く、期限はとっくに過ぎてのことだ。夕べも社協報の編集会議があったが、年度初めの会合でいろいろなことが課題としてあげられた。昼過ぎに切り上げてリビングに来ると寒い、夕べの寒さにガマンしすぎたのが良くなかったか、風邪気味のようだ。

青空が広がり太陽がでているので、庭を一廻りしてみた。コンクリートのタタキと水路の間からヒメフウロウが芽をだして花を開いた。花としては劣悪な環境だろうが流れてきた種から発芽しただけあって元気が良い。錦木の植え込みの根元でもハナイチゴの実生から沢山の芽がでて蕾を持っている。

花たちは春を採りすぎて、今咲いている花は秋まで咲き続けるパワーを持っている。スズランも花を開くのはこの寒さでお預けのようだが、準備万端蕾を沢山ぶら下げた。明日の寒さに負けないように、エビネの芽には枯れ草を被せたとMが云っていた。

南の崖の途中から生えている木の名は定かで無いが、カイドウのような花を咲かせる。蕾を沢山付けて、中には開き掛けているが、花はカイドウと同じだ。冬には小さな赤い実をヒヨドリに提供している。

午後には頼まれていた、PCで出納帳を作る手順を書いてメールで送った。田舎暮らしも勤めをリタイアすると一気に役が廻ってくる。“ほっぺた廻し”と云うのは顔色を見て役を当てるのか?だれでも順番に廻すのか?今ひとつ解らない面があるが、都会から移り住んだ者へは地元に馴染んでくれと云う応援歌でもあり、住人としての審査段階なのだろう。地域の農・水・山・など奥が深いことは日を追って見えてくれる。

友人も他県の人ながら、田舎のシステムは信州山裾と同じようだ。会計係りとして酒代以外にもっと金が掛かることを決算書で表したいと云う。出来合のものをダウンロードすれば?と提案したが、自分で作りたいという。作業が簡単なソフトを買うには値段が張る。いまや自分で工夫して、説得がデキル方法を模索するしかない。

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不安定な気候 午後からは急に冷え込む

2012年05月09日 | 日記

5月9日(水)  太陽が薄くでる  曇り  少しの風と不安定な気候  午後に一時雨

朝の一廻り、庭の隅でタンポポが丸い綿毛を今にも飛ばそうとしている。種が飛ぶ前に摘み取ろうと思っていたが ・ ・ ・ 旅経つ者を見送る光景に思えた。

 

午前中は地域の水神・呑龍尊「十二社祭」の案内状を印刷。また、封筒にいっしょに入れる名簿も印刷したが、41列となる名簿を1ページに収めての少々無理な印刷設定で文字が小さくなった。このことにクレームが来るかも知れないが、表を電話の前に貼っておきたいと云う声があったので ・ ・ ・ 言い訳がましいが致し方ないことだろう。今時は名簿なるものは組織として作らないのが普通になっている。連絡も携帯電話が多用され、電話帳を持て歩いているようなもの、これに不便だと云う声には当分、紙で対処するしかないだろう。

印刷物を宛名を書いた封筒に収めて、隣の集落の役員さんにCメールをすると、電話で配達をしてくれるという。彼が前年度の役から引き継いだPCを使う作業は俺が引き受け、俺の仕事で郵送するものを配って呉れるという。土地勘のない俺としてはありがたいワークシェアリング、それぞれがデキル分野で助け合うことがよい。

夕方には雨が止み、急に寒くなった。俺より敏感なSalaはAlgoのベッドに潜り込んでいる。そもそもAlgo一匹でも狭くなってきたベッドにSalaが入り込み、その隙間と云うか、覆い被さるようにAlgoが入り込む。普段、張り合っている二人、急に寒くなったので、まずは互いの体温で身体を温めようと云うことだろう。俺の足下での出来事ながら感心する。

Salaは微動だにしないが、僅かずつベッドを占拠している。それもタヌキネイリだと思うが、微妙に動いてAlgoをベッドから出そうしているようだ。Algoも黙っているわけではないが、ときどき動いては俺の方を見上げて“ドウニカシロヨ”と云う。

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事務屋の癒やし 春の虫たちとの語らい

2012年05月08日 | 日記

5月8日(火)  晴れ   薄い曇が広がる  冷たい風 夜に雨

午前中は来月開かれる地域の水神様「呑龍尊」を祭ってある十二社の祭りの案内文と、これに関わる役員の名簿を作った。発送は何時が良いのかなど、過去の資料を調べると、一ヶ月前の大安とすることが習わしになっているようだ。未だ少し間があるが11日と17日のどちらかにするか迷うところとなる。兎に角、発送日のギリギリまで待って印刷をすることにして、他の役員から書き足すことなどが送られて来てもよいようにページの配分を考えて保存とした。

新年度の諸々の行事が終わったと思うと、直ぐに新たな年度の作業が飛び込んでくる。これも日が重なってどちらかを選ぶとなれば簡単だが、今の予定では全てが土日に配分されていてどれにも参加できると云うか、どれかをサボる訳にはいかないようだ。カレンダーとスケジュールを見比べても仕方がないことで、こう言うときはしばし、裏山に逃げ込むことになる。不整地の急斜面を昇ると開けたところにでて、そこでは花桃の大きな樹が三本もある。誰が何時植えたのかは土地の所有者も知らないと云うほどの古い樹で、赤白ピンクと源平以上の色分けが見事に花を開いている。

暫く、花桃を眺めてから山道を更に登ると、ヤマブキの黄色い花が両側に目立ち出す。ここでもヒラタアブの仲間だろうか、相変わらずホバリングを見せてくれた。道の訳にはムラサキケマンが轍を避けて芽をだし花を開いているが、小さな花の上にはヤブキリの幼虫がいた。夏の虫キリギリスの仲間だが、この時期に幼虫が姿を見せているとは驚いた。また、陽当たりの良いところではハナムグリが名前のとおり、アザミの花に頭から突っ込んでいるのが見えた。

木立の中をとおりヒトリシズカの咲くところへ来ると、花の下には薄い緑の蜘蛛がいたが、この蜘蛛の名はワカバグモだと云う。確かに若葉色、単純な名の付け方だが見れば解るのが良いのだろう。

開けた処にでると、不器用な飛び方で翅をパタパタと動かしながら身体全体を上下に波うたたせえ飛び、なかなか止まってくれない。小さな白の花、ハコベだろうか?やっと止まったところを見るとモンシロチョウかと思っていたが、ツマキチョウのようだ。俺は図鑑で見て緑色の紋様がある蝶は初めて見る蝶だ。レンズを近づけると直ぐに飛び立ち落ち着きがない。頭部にピントがあっていないが、更にカメラの構える角度を変えてショット、顔には緑の甲を被っているように見えた。

帰りにはコンクリート舗装した道を下ってくると、急に黒い影が俺の前を横切り、更に回り込んで足下に止まった。地面で体温を増強しているのかミネラルの補給かは解らないが、シータテハだろうか?更に下ってくるとハナズオウが咲いているとこにでる。ここでもホバリンが得意な蜂、クマバチがブンブンと羽音をたてて盛んに密を吸っていた。

 

土手を越えれば我が家になるとこで、アケビの花が開いていた。三つ葉アケビ花は薄い紫色、可憐な花の姿が美しい。脇には三つ葉アケビも大きな樹に絡みついているが、ここでも濃い紫が花を目立たなくしているように見えた。

土手の裏側では大きなベニバナイカリソウが満開になっている。一週間前は小さな蕾一つに見えたが、何時のまにか、こんなに沢山の花を開いたのだろう。

夜には“たてしなエコ・クラブ”のミーティングがあり、23年度を思い返し、24年度の活動への指針を語りあった。

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花吹雪も濡れてはむり 夜には爽やかな風と満月

2012年05月06日 | 日記

5月6日(日)  晴れから雨の繰り返し 断続的な強い風

午前中に月末の道普請の書類をつくり、それぞれの班長宅へ届けようとしたときに激しく雨が降り出した。風も強く空には積乱雲がグングンと西から南へと昇っていく。間髪を入れずに稲光と雷鳴がひびき更に雨と風が激しくなった。

予定を変更して雨の止むのを待つまでもなく、直ぐに曇が割れ陽が射してきた。濡れた屋根が光り、昨日まで持ちこたえた桜の花も大分雨に打たれて散ったものが多かった。それでも大山桜はまだまだ花びらを残していた。  

 

昼前に一廻りをして戻ると、庭の隅にある庭梅の花が開いていた。少し前は硬い蕾だけだったがこの処の暖かさで一気に花が開いたようだ。この花も夏には赤い実を着けて、果実酒に良いと云われている。我が家では数年前に造ったままの瓶が何処かにあるが、今年はジャムにでもしてみようと思う。完熟した実をつまんで口に含むと、強い酸味のあとに同じくらい強く甘みを感じる。

午後は相変わらずの天気で強い風と雨が続いた。筑波市では竜巻の被害がでたと夕方のTVのニュースで報じていたが、友人が住む筑波はどうだったのだろう?被害がなければよいのだが ・ ・ ・ 

夜になって障子が月に照らされて明るくなっている。ガラス戸を開けてしばし寒月としゃれ込んだが、昼間とはことなる澄んだ空気の冷たさが心地よい。荒れ狂った立夏の今日を詫びるかのように、ベールを被った満月が姿を表した。

 

 春嵐に 詫びと覚しき おぼろ月(哉)

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花も実も虫もトカゲも 顔をだす初夏な季節  

2012年05月05日 | 日記

5月5日(土) 久々の快晴  五月晴れ  穏やかで爽やかな信州の初夏 

五月晴れ濃い青空を見るのは久しぶりだ。昨日の激しい雨で大気が洗われて澄んだ空気が青空を一層引き立てている。庭のサクランボの花も全てが開き受粉は済んだのだろか?

植えたのは此処に移り住んで直ぐのことだから枝のない小さな一本の苗が、今では2m以上の高さになっている。冬の間低いところの枝の先は鹿に食い荒らされ、咥えて下に引っ張ったらしく折れている枝が何本も見られた。鹿の折り方が良かったのか、今年は花の数が多い。サトウニシキとナポレオンを対で植えたので、実が成れば美味いサクランボだ。我が家では毎年二粒づつくらい人様の口に入った。しかし、二本のうちどちらがサトウニシキでどっちがナポレオンなのか忘れてしまった。

北側の石積みではミントの花が咲き出した。これもアップルミント?それともキャットミント??名前を思い出すのは購入したときのメモが残っている。植物に詳しい人に聞いても“ミント判らない”なんて応えがかえってきそうだ。この石積みには毎年温かくなると姿をだす住人がいるが、今年はまだ?と思っていた。 

 

ミントの脇で何かが動いたように思えたので眼をこらすと、石の隙間から顔をだして新鮮な空気を観察していた。鼻先をみただけで直ぐにカナヘビと判った。彼は毎年姿を見せるやつだろう。数回顔を出しては引っ込める仕草をくり返し、やがて胸まで姿を出したと思ったら直ぐにまた姿を隠した。この動作も数回繰り返しやっと安全だと云うことが判ったのだろうか?石の上でじっと体温を暖めているかのようにジッとしていた。彼の姿を実の前で見ていると、最新型の列車のデザインは彼の龍線形からとったのだと思えた。白いストライプもアイディア提供したのは彼だろうか?

この石積みの初夏の主役は“オキナグサ”、株も大きくなり花数も年々増えている。この花は受粉すると長い髭のようなものを作るが、そのまま萎んでしまう花もある。花に雌雄があるのか、それとも受粉が出来なかったのだろうか?花芯を見ると黄色の花粉が飛んで確実に受粉したかのように見えるが、あとの楽しみにしよう。 

 

花から実への変化が直ぐに始まる代表格はスグリだ。まだ他の枝では花が開こうとしているのに、花びらを残しながら実を形成している。緑の小さな球が出来ているが、やがてはこれに白い縦のストライプが描かれ、更に熟すと高級ルビーのように透明感のある酸味のつよい実が採れる。

 

フサスグリの透明な実とは逆の、完熟すると濃い青紫になるハスカップも花が開いている。この木は二度も草刈り機で根元から伐り取られる悲劇に会っているが、伐られる度に大きくなったように見える。枝を点検していると、蜘蛛が蟻を捕まえていた。見ているとどちらが優勢なのか解らないくらい両者の足が激しく動いていた。やがて蜘蛛が両側の足で蟻を押さえつけるようにすると急に蟻は温和しく足をだらりと下げたようになった。カメラのレンズを近づけると蜘蛛が身体を廻すようにしてポトリと下に落ちた。そこは枯れ葉が重なるところ、両者が落ちて別れたのか?それとも蜘蛛が巣の中へ運び込んだのだろうか? 

 

虫たちの生き様 いろいろ攻防があるのだろう 

俺は蟻的なのか それとも蜘蛛なのだろうか

蜘蛛にはなり切れれない シガラミガありそうな俺だ

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集落を桜で埋め尽くそうと云う 企画

2012年05月04日 | 日記

5月5日(金)  豪雨   青空と太陽  雷曇雷鳴  気まぐれな一日

早朝の豪雨がウソのように晴れた朝、集落の公園につくと既に作業が始まっていた。平成18年から始まった集落の公園作り、昨年度までの5年間で平地の部分の計画が案了した。休耕田だったところを寄付してもらい、集落の中央で平坦地に皆で集まれる広場を作ろうと云うことが始まりだった。

今年からは公園から登る斜面とひな壇状に整備した斜面に桜を植える。中輪淡紅色八重咲きの十月桜、しだれ桜、遅咲きの重厚感のある八重桜、それぞれ10本づつの苗木を植える。また、公園入口にシンボルツリーとしてドウダンツツジの一つの株から数本の幹がでている木を植えた。これは春には白い花を、秋には深紅の紅葉が見られるとことから選ばれた。植木は森林組合で調達したのだが、植えるのは植木やならぬ俄仕立ての集落の若衆が担当した。重機も自家用で手付きもなれたもの、手際の良さに感心する。

 

桜を植えるのは上の地層が見える崖のしたまで、これは公園を作る最初の年に、オガタバックフォーなどで自分たちで整地をした。 バックフォーで穴を掘りシャベルで崩して堆肥を入れる。堆肥と土を混ぜたところへ苗木を植えていく。次の組が支えを柱を立てて紐で縛るのだが、この添え木は頼んでおいた材料が届かなかった。予定では6日に作業をすることになっていたので、当座の作業といては身近に有る材料で二人が組になって作業に当たった。

添え木で支えた根元には更にバケツ一杯の水を注ぎ入れる。しかし、この山の上まで水を手で運ぶのは大変だと、キャタビラ着きの運搬車の登場を願った。

30本の桜を植えるのは数から見ると少ないようだが、この精鋭部隊でもしばし休憩をとった。ひな壇状の斜面にバランス良く配置し、ランダムに植えようということで、植遠くから見て携帯電話で右とか左とか云うのだが、これは少々難しい。少し離れただけでも桜の苗木は見えないのだから。途中では雨が降り出し雷が響き渡り避難は四阿へと逃げ込んだ。

昼飯はいつものように、焼き肉を囲んでと云うことになったが、雨降りを気にしながらも最後まで濡れるほどのことはなかった。今日の作業で75%は終わったのだが、あとは見回りと鹿対策がどれほど必要になるかが課題となった。 

俺は重機の使いもスコップの握りも得意ではない。俺の仕事はこれから ・ ・ ・ 補助金の扱いと事業報告をする役になっている。10年も経つとこの山全山が桜に埋め尽くされると思うが、大勢の方に見に来てもらい楽しんでもらいたい。そういうときに美味しいものが一品でも二品でも茶店で影響することが俺の夢なのだが ・ ・ ・ 

五年の区切りと全山 桜に覆われる夢の始まり おつかれさまデシタ。。

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春は花 桜も元気 元気のミナモトはレントゲン

2012年05月03日 | 日記

5月3日(木)  夜半に激しい雨  午前中には青空が広がる 午後から曇が

夜半の激しい雨音 明るくなる頃には小雨となり、やがては止んだ。予報では太平洋側では一日中雨がふり、その量も半端ではないと云っていた。リビング前の桜は順に花を開き、雅は昨日の午後の風で舞っていた。今朝も覗き込むと花びらを無くした濃いピンクに雨粒が、残る花びらにも雨粒を貯め、別れを惜しむようにしている。隣の大山桜は、四五日後から花を開いたので、これしきの雨ではまだまだと、白い花びらの中央に紅をさして元気な姿を見せている。 

何時もの年なら大山桜と交代で白い花を見せる小梨の樹、今年は同時に花を開いた。この樹も数年前は藤蔓にからまれて、太い枝を切り落とさなければならなかった。今ではその頃を忘れさせるように見事な枝振りとなった。

昼頃には曇が割れて青空まで見えるようになった。集会所へ向かう途中、ヒメオドリコソウで何かが動くように見えた。目をこらすとスジグロシロチョウ?しゃがみ込んで小さなカメラを近づけると不器用に飛んだ。まだ羽化したばかりなのだろうか ・ ・ ・

蝶の飛んだ方向へ歩き出すと携帯がなる。桜の苗木を買い出しに行っているKさんからだ。もうすぐ公園に着くから見てくれと云い、続けてビッグな買い物をしたと興奮気味だ。俺が公園に着くと同じくらいに荷台を沈み込ませた軽トラが見えた。予定通り桜の苗木30本、予算が余ったので公園のシンボルツリーになる樹を買ったと云う。公園は今までツツジなど低木を植えてきたので春と秋に楽しめる樹が欲しいと云っていたところだ。ドウダンツツジの根元から5本に別れた大きな樹を安く買えたという。森林組合の植木市、この道に明るいKさん夫妻のなせる技だろう。 

苗木を降ろしてから、昨日、レントゲン撮影の帰りに五葉のアケビの花が開きかけていたので見に行った。蕾に変化ないが、小さな葉に今流行のオレンジの地に白い水玉模様の未だ若いムーアシロボシテントウムシがいた。うどんこ病の菌類を食べる益虫だ。アケビ、特に三つ葉アケビはうどんこ病になる樹が多いように思うが、彼らが活躍する場なのだろう。

レントゲン撮影は昨日のことだが、俺は勤めを終えてから初めてのレントゲンだった。7年間くらい胸の写真は撮っていなく、久しぶりに“息を吸って・止めて・ハイおわり” 近頃はこの健康診断を受けないと、町が国からペナルティーを受けるとか ・ ・ ・ 詳細は判らないが、頻繁にブラックリストに載せる旨手紙が来ていた。今年からはしっかりと町の云うことを聞いてみようと思う。

バスが来た レントゲンを積んで重そうなバス

運転手は自慢げに バスは20年以上も元気だと

放射線に御利益があるのだろう

集まった人は皆元気 元気じゃないとステップを登れない

俺もこの先 20年はステップアップができそうだ

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山には春の草花が勢揃い 遅すぎたロックガーデンの手入れ

2012年05月01日 | 日記

5月1日(火) 晴れ  曇が広がる  明るい暖かで風が強い一日

このところ一日おきに山に入った。裏山から鹿除けの金属フェンスを越えて更に北の山を登り、峠の北斜面にたどり着いた。 未落ち葉が積もった急な斜面を歩くのに長靴を履いてきたのは失敗、歩きにくいと言うか足首が柔らかすぎるのがいけない。

ここは一昨年、ヒトリシズカが一面に咲いた後だったので、今年こそはその姿を見たいと心していた。花は「手のひらを合わせたような葉に守られてでる」長い間、この姿を直に見たいと思っていた。風もないまだ太陽が昇ったばかりだが、僅かに東に開けた斜面に光が差し込んでいた。この山は人が来ることは無かったのだろう。以前役場で山の持ち主を調べると、隣の集落住む人だった。だったと云うのは既に数十年前に無くなっている方の名前になっていた。自然はそのままの姿で、ヒトリシズカも増えすぎればやがてはこの地が住みにくくなり消えていくのだろうか?

長い間、文字通り一人静かに僅かな風の音と花を眺める時を過ごしたが、帰り道は急斜面を降りるのを避けて、廻り道を選び歩き出した。陽の当たらない大きな樹の影で一際白く目立つ花を見つけた。一瞬、ゲンノショウコウかと思ったが、葉の形が違うし、これから丈が伸びるようだ。花芽を沢山つけているが、図鑑を見ると“ワダソウ(ナデシコ科)”となっている。 そこには「茎頂に4枚の葉を十字形につけ、大型の花を上向きに一個つける」とあった。(信州 野山の花:信濃毎日新聞社刊)

なだらかな斜面にでて大きな樹のない場所にでると、スミレが咲いている。辺りには数種類のスミレがあるが、その名は検討がつかない。 葉の形も様々で団扇のように丸く縁がギザギザのもの、軸の近くは丸いが先に行くほど細くなっている葉等々、近いうちに詳しく名前を調べてみたい。

スミレのところではしゃがみ込んだり顔を地面に近づけてファインダーを覗き、だいぶ長い間過ごした。こう言う場所は蛇が居ることを思い出し、急いで歩き出した。樹が沢山生える中を歩いていると、楓の仲間の花が目の前に見えた。樹の名前を忘れたが枝が込み入っていてどの樹から生えている枝なのかがわからない。

近くには丁字桜が花を終えようとしている。既に花の役目を終えて花びらが落ちて、子孫を残す実を着ける準備に入っている花もある。

 

更にこの時期には目にすることが多い、ウグイスカグラこの地域では田植グミと云うのが通称になっていて、ウグイスカグラでは通じない。6月の終わりにはルビーのような赤い実を着ける。 

急な峠道を登りきると頂上に地蔵尊が二体ある。小さい方が江戸中期頃、大きい方は明治時代にこの地域の女衆で建てたと伝えられている。お祭りは4月の中半、今年は22日に行われた。毎年新調する頭巾と前垂れは老人クラブ、辺りの清掃や御神酒をあげ、麓の山裾集落から行灯を建てるのは集落の家順(ヤジュン:家の並びで3軒が当番になる)に当たった者立ちが早朝から出役する。その後、子どもたちはお母さんと共にお参りをする。俺は当日、ボランティア集団「町活センターの総会」があったので参加できなかった・

ここまで戻ると我が家は直ぐ、降りの道を歩きだすと携帯電話鳴る。Mから「ゴミ出しの日」だと云う。5時に家をでて既に3時間半も山の中を徘徊してしまったようだ。

午後は裏の山との境にあるロックガーデンの大掃除をした。山からの落ち葉が石といしの間にたまり、春の芽がでるのをジャマすることもあるし、見栄えが悪い。岩の縦面に何か動くモノが見えたので、近づくと蜂だ。足長蜂の仲間のようだが、女王蜂が越冬から覚めて一人で巣を作り始めたのだろうか?下から覗き込むと巣穴は二つ出来ている。ホウキでタタキ潰すには可愛そう、射されないように注意の看板でも作ってこう。

コメント (2)
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