今日の午後に神田香織さんの講談「はだしのゲン」を聞いた。なかなか迫力のある講談で真に迫っていた。ゲンが原爆の爆風による家の倒壊でその下敷きになったお父さんと弟を見捨てて逃げたというくだりには私の先生の一人Sさんの実体験と重なるものがあった。
またゲンが塀の影にいたために原爆の熱線からさえぎられて生き延びれたというのはもう一人のS先生の実体験と重なっている。もちろんそんなことを私はこれらの二人のS先生から直に聞いたわけではない。他の先生の話とか本人が新聞記者に話したのが新聞に載ったということで知ったのだ。
しかし、戦争の被災側の体験だけれども戦争中のいくらかの経験は私にも残っている。それは食べ物がなくておなかのすくという記憶のみではない。
「はだしのゲン」はもともと原作は漫画である。長男が小学校のときに読んでぜひ読めと勧められたのだが、怖いからといって読んだことがなかった。