物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

ピアノの音を比べる

2016-07-02 21:42:24 | 日記
ことのできる人がいる。これは今日の愛媛日独協会の講演会でそういうことに関心のある人 T さんが講演をしてくれたのだ。

確かにきいてみるとピアノごとにその音色はちがっている。私のような素人はやはりすんだ音色のするピアノがいいと思うのだが、この方はそれも悪くはないというが、必ずしもその音色のピアノがいいとは言わない。

ピアノの音のよさの独自の基準をもっておられてそれは私たちと同じではない。そのへんがプロフェッショナルのプロフェッショナルな由縁であろう。

実際に自分でピアノを弾いて判断されるということである。しかし、これぐらいの達人にもなるとヨーロッパに行ってもコトバはあまり重要ではない。英語の片言で十分用が通じるという。それはそうであろう。いずれの分野においてもそういう道のプロはやはりお互いの力を見分けることができるのであろう。

なかなか急に真似をしたくてもそんな真似はできない。

数学ガールの秘密ノート

2016-07-02 11:39:18 | 日記
はご存じ結城浩さんの「数学ガール」シーリズの中学生生版とでもいうべきものらしい。数学への入門を指南する本は日本では枚挙にいとまがないかもしれないが、この「秘密シリーズ」は中学生に数学をもっと深く知ってもらうために計画して出版されているかと思われる。

私はいま「微分を追いかけて」を読み始めたところだが、なかなかよく書けていると思う。一般の中学生を対象にしていると思われるが、結城さんが自分でlatexとTikzで書かれたので、比較的安価に定価が設定されている。この巻は1400円である。出版社はソフトバンククリエイティブである。

秘密ノートシリーズはどうもWeb連載であるらしいので、インターネットで読むことができるのであろう。中学生に数学を説くこのようなシリーズは遠山 啓さんの「数学の広場」があり、これも優れたシリーズだが、1冊3000円で結構な値段である。もっともその値段に見合っただけの価値はあるのだが、普通の人はなかなかこのシリ-ズを購入することはできない。

特に、最近では子どもの貧困が言われている。これはもちろん子どもだけではなく、大人も貧困ではあるのだが、そのために子どもに「数学の広場」のシリーズ本を買い与えることのできる家庭はそうは多くはないだろう。

そういう点では秘密ノートのシリーズはひょっとしたら大成功を収めるのではないだろうか。いや、私が知らないだけですでに大成功を収めているだろう。

それにしても教育とは何と地味な活動なんだろう。