といっては失礼になるだろうか。今日の午後にE大学生協に行って、武谷三男著作集の中、オンデマンド版になっているもの、2巻から6巻を受け取ってきた。
それと同時に前から定期的に注文していた「伏見康治コレクション」シリーズの別巻である、物理学論文選集・原子力論集をも受け取ってきた。
この本が特別に8000円と他の巻と違って高価になっている。それはこの巻を買う人が少ないからであろう。ところで、その巻には伏見さんの書かれた論文の選ばれたものと、論文目録が載っている。これを眺めているとM.Taketaniが共著者になっていると思われる、原子核実験の論文が二つ入っていた。
まさかこんなところに武谷三男が共著者になっている論文があるとは知らなかった。これは多分数学物理学会の機関誌であるProceedingsに載った論文である。武谷が雑誌「世界文化」の一件で特高に捕まった後で、不起訴になり留置所から出てきた後は菊池正士さんのグループに入れてもらい、原子核実験を始めようとしたことは知っている。
しかし、そのときにはあまり成果が出なかったという風に文献を読んで知っていた。だが、その頃には菊池さんの原子核実験のグループは大所帯となり、関係している物理学者をすべて共著者として論文を出していたらしい。
どれくらい彼の寄与があったかは知らないが、菊池さんはなかなかの大人物であったので、将来のことも考えて論文の共著者にしたのであろう。
武谷が書いているところでは菊池さんは自分の親戚となる、美濃部達吉さんがやはり特高に捕まったりしていたので、武谷に同情的であったらしい。
武谷は菊池さんの下でガンマ線の実験か何かをやっていたとのことである。その成果があまり出る前に世話をする人があって、東京の理化学研究所の方へ移籍をするのだが、それ以前の2年ぐらいの間のできごとであろう。
いまはもう物理学会の機関誌へのアプローチがフリーになっているであろうか。調べてみたい。
(2016.7.9付記)日本物理学会のホームページを調べると戦前のProceedingsのpdf文書がフリーでプリントできた。ただ、印刷をしてみるとその字はほとんど読めないくらいに薄かった。まあ古い文書だからしかたがないのだろうか。
それと同時に前から定期的に注文していた「伏見康治コレクション」シリーズの別巻である、物理学論文選集・原子力論集をも受け取ってきた。
この本が特別に8000円と他の巻と違って高価になっている。それはこの巻を買う人が少ないからであろう。ところで、その巻には伏見さんの書かれた論文の選ばれたものと、論文目録が載っている。これを眺めているとM.Taketaniが共著者になっていると思われる、原子核実験の論文が二つ入っていた。
まさかこんなところに武谷三男が共著者になっている論文があるとは知らなかった。これは多分数学物理学会の機関誌であるProceedingsに載った論文である。武谷が雑誌「世界文化」の一件で特高に捕まった後で、不起訴になり留置所から出てきた後は菊池正士さんのグループに入れてもらい、原子核実験を始めようとしたことは知っている。
しかし、そのときにはあまり成果が出なかったという風に文献を読んで知っていた。だが、その頃には菊池さんの原子核実験のグループは大所帯となり、関係している物理学者をすべて共著者として論文を出していたらしい。
どれくらい彼の寄与があったかは知らないが、菊池さんはなかなかの大人物であったので、将来のことも考えて論文の共著者にしたのであろう。
武谷が書いているところでは菊池さんは自分の親戚となる、美濃部達吉さんがやはり特高に捕まったりしていたので、武谷に同情的であったらしい。
武谷は菊池さんの下でガンマ線の実験か何かをやっていたとのことである。その成果があまり出る前に世話をする人があって、東京の理化学研究所の方へ移籍をするのだが、それ以前の2年ぐらいの間のできごとであろう。
いまはもう物理学会の機関誌へのアプローチがフリーになっているであろうか。調べてみたい。
(2016.7.9付記)日本物理学会のホームページを調べると戦前のProceedingsのpdf文書がフリーでプリントできた。ただ、印刷をしてみるとその字はほとんど読めないくらいに薄かった。まあ古い文書だからしかたがないのだろうか。