物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

連帯の呼び声

2017-01-19 17:30:18 | 日記

というある種の会報のバックナンバーをこの会の世話人である、三本龍生氏から先日頂いた。

現在までに18号が発行されている。これは「武谷三男に学ぶ会」という団体が発行している会報で初めごろは3か月に1回くらいの割合で発行されていたが、現在では6か月に1回くらいの割で発行されている。

最初には寄稿される方が多かったのだが、だんだん寄稿される方が少なくなってきており、それで半年に1回くらいの発行頻度に落ち着いたようである。

「武谷三男に学ぶ会」のメンバーはやはり歳のいった方が多かったと見えてだんだん元気に寄稿される方が減って来たらしい。三本さん自身はまだ若い40代の方であるが、その他の方が70代とか80代の方も多い。先日の武谷三男の文献作業会で出会ったのは横井さんという宇宙線物理学者だった方で私よりのなんと8歳も年上の85歳であられた。もっともこの横井さんはまだお元気で気力は充実していると思われた。

この「連帯の呼び声」という会報は国会図書館にも納められているので、関心のある方は国会図書館に問い合わせて見られるとよい。


老荘の思想

2017-01-19 12:06:29 | 日記

老子や荘子の思想がどういうモノかよく知っているわけではない。

高校の時の国語のN先生が私に老荘の思想を教えてくれた方である。これは個人的に教えてもらったということではなく、彼の古文か何かの授業の授業の中で老荘の思想に触れられたことであった。

だから、誰にも注目されずに一人死んでいくというような人生こそがいいのだというふうに今でも思っている。ただ、人間は簡単にその思想だけでおさまることができず、一方では名前をあげたいという気持ちもあるものである。それは人が生きているということでもあって、だからかどうかはわからないが、このようなブログも書いていたりする。

というふうに人間は矛盾に満ちたものであって、最近の若い武谷思想の研究者たちが武谷三男は「科学万能主義」だなどというが、私は必ずしもそうは思わないのである。もっと一見して矛盾にみちた世界観を誰でも持っているのではあるまいか。

荘子の思想を物理学者の湯川秀樹さんがとてもお好きであったということは有名だし、彼の物理の思想の根源はそこにあるとかとも言われた。もちろん物理学者は合理主義者でもあるし、科学を信奉しており、ある意味では科学を信頼している。

根源的なものをひたすら目指すという、湯川の思想はその人の生い立ちとも切りはなせないし、ある種の合理性とも相いれないかもしれない。