先刻書いたブログの終りに『千の太陽よりも明るく』というロベルト・ユンクの本のタイトルをドイツ語で上げた。
Heller als tausend Sonnenとしたが、ひょっとしてtausende Sonnenではなかったかしらと思い出した。それで検索をして見たのだが、どうも原題をあげたサイトに行きつけなかった。それで翻訳本の表紙がアマゾンに出ていたので、それを拡大して見たら、tausend Sonnenでtausende Sonnenではなかった。
こういうときに複数の語尾をつけないものかどうかはわからないのだが、その英訳の題名が理解不能であった。これにはBrighter than a Thousend Suns: A Personal History of the Atomic Scientistsである。
ここでよくわからないのはaと不定冠詞を用いておきながら後ろはThousend Sunsと千の太陽と複数にしている。どういう感覚なんだろうとわからなくなってしまった。
だれか英語のよく分かる方教えてください。
アマゾンの書評では3つしか星がついてなくて、このノンフィクションが発表された1955年当時は特異なノンフィクションであったが、いまでは著者のユンク自身も見解を変えてしまったとか書いてあり、訳者と編集者の追補が大いに必要になっているとあった。そこら辺がもっと詳しく知りたいところでもある。
私が文芸春秋社の訳本を読んだのは1960年前後であり、1955年よりも後だが、それでもその衝撃は大きかった。だが、その有名な書も追補が必要な時代が来ているとは知らなかった。
ちなみに1913年生まれのユンクは1994年に亡くなっているという。
(2017.1.27付記) ドイツ人の R 氏に昨夜聞いたところではtausendとはひと塊であって、複数という意識があまりないらしい。それでtausend(e)と語尾eをつけないらしい。また英語のa Thousend Sunsの方はThousend Sunsが一塊であり、そういうモノがいくつかあるのでそれらのうちの一つという意味で不定であるので a がついているのだという。バイブルにもそういう例があるという。
しかし、ここにいま書いたことは付記は R 氏の話の私の理解であり、もし間違っていても R 氏に責任はないことをお断りをしておく。