物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

「ないもの(こと)」を示すには

2017-01-25 13:14:15 | 日記

二百四は24ではなく、204と書く。これは「位取り」を知っている私たちにはなんでもないことだが、位取りを学ぶ前の子どもには24と書くことが多いという。

二十四とどう違うかということである。すなわち、十の位のところに数字がないときに0を用いる。

これとは違うのだが、同じ思想で行われていると思えるものに、ドイツ語の不定冠詞の格変化では男性名詞につく不定冠詞では

ein( ) Junge, ein(es) Junges, ein(em) Junge, ein(en) Juge

女性名詞につく不定冠詞では

ein(e) Frau, ein(er) Frau, ein(er) Frau, ein(e) Frau

となる。また中性名詞では

ein( ) Kind, ein(es) Kindes, ein(em) Kind, ein( ) Kind

となる。 (  )は不定冠詞の変化語尾を明示するために入れた。もっとも3個所 (  )の中に何も入っていないところがあることに注意せよ。 

ドイツ語学者の中にはこのときに男性名詞の1格のときに格変化語尾がないことを強調するために

ein( ) Junge

と( )を入れて本来不定冠詞の格語尾が入るところに何も入らないことを強調して、学習の助けにしたりする。または( )のところに小さな正方形を入れたりする人もいる。同様に

中性名詞の1格のときに、ein( ) Kind, また4格のときにein( ) Kind

 と( )をいれてある。これらの3個所を除いてすべて格変化の語尾が(  )の中になにか入っている。

これは算数で2,1、0を学ぶときにお皿の上に団子を2個、1個,最後の0はお皿だけでその上には団子はないというふうに教えるとは数学教育協議会での 0 の教え方である。

0 はもっとも 3-3=0 みたいなものもあり、これは上に正方形が 3 つ並んだその下に、斜線をつけたやはり同じ大きさの正方形が上下に並べたりする。これは電荷がプラスとマイナスの両方があり、正負が打ち消しあって 0 になるようなイメージである。

ものがないことを表す 0 にもいろいろの考え方がある。

 

 

 

 

 

 

 


武谷三男の論文を一つ発見

2017-01-25 12:50:05 | 日記

した。これは今月の7,8,9日の武谷文書の整理に出てその後2日ほどMさんの事務所でその続きの作業をしたなかで別刷を見つけたのである。

私の編算した武谷の業績リストの最新の第4版には入っていなかったものである。1964年にイタリアであったか科学史か何かの会議で発表されたものである。

「ガリレオ ガリレイの力学における力と運動の関係」とかいうようなタイトルである。これは1946年に科学に発表した和文論文の一部をこの会議で話したものらしい。もっともすでに国内では知られた研究結果ではある。

武谷文書は16番と番号のついた箱を私が担当しているのだが、この箱はすべて見終わった。もっともエクセルにその文書のリストを入力しなければならないのだが、まったくその仕事は進んでいない。

業績リストへの追加は今後もグループの他の方が担当されている箱の中の文書の中からもまだ出てくる可能性がある。

これとは別に著作目録は第5版が最新であるが、これにも追加の必要が出ている。これは西谷さんがつくっている和文の論文リストの中に「近藤洋逸数学史著作集」の第2巻の付録に「近藤洋逸君の思い出」という寄稿があることを西谷さんが作成のリストから見つけた。こちらは現物は国会図書館でそれを先日一度読んだが、明倫館書店から古書で購入して今日の午前中に再読した。

本に掲載された文章はもうほとんど残っていないだろうと思っていたのだが、完全というのはなかなか難しいことがわかる。