二百四は24ではなく、204と書く。これは「位取り」を知っている私たちにはなんでもないことだが、位取りを学ぶ前の子どもには24と書くことが多いという。
二十四とどう違うかということである。すなわち、十の位のところに数字がないときに0を用いる。
これとは違うのだが、同じ思想で行われていると思えるものに、ドイツ語の不定冠詞の格変化では男性名詞につく不定冠詞では
ein( ) Junge, ein(es) Junges, ein(em) Junge, ein(en) Juge
女性名詞につく不定冠詞では
ein(e) Frau, ein(er) Frau, ein(er) Frau, ein(e) Frau
となる。また中性名詞では
ein( ) Kind, ein(es) Kindes, ein(em) Kind, ein( ) Kind
となる。 ( )は不定冠詞の変化語尾を明示するために入れた。もっとも3個所 ( )の中に何も入っていないところがあることに注意せよ。
ドイツ語学者の中にはこのときに男性名詞の1格のときに格変化語尾がないことを強調するために
ein( ) Junge
と( )を入れて本来不定冠詞の格語尾が入るところに何も入らないことを強調して、学習の助けにしたりする。または( )のところに小さな正方形を入れたりする人もいる。同様に
中性名詞の1格のときに、ein( ) Kind, また4格のときにein( ) Kind
と( )をいれてある。これらの3個所を除いてすべて格変化の語尾が( )の中になにか入っている。
これは算数で2,1、0を学ぶときにお皿の上に団子を2個、1個,最後の0はお皿だけでその上には団子はないというふうに教えるとは数学教育協議会での 0 の教え方である。
0 はもっとも 3-3=0 みたいなものもあり、これは上に正方形が 3 つ並んだその下に、斜線をつけたやはり同じ大きさの正方形が上下に並べたりする。これは電荷がプラスとマイナスの両方があり、正負が打ち消しあって 0 になるようなイメージである。
ものがないことを表す 0 にもいろいろの考え方がある。