ある数aの平方根は二つある。\sqrt{a}と-\sqrt{a}の2つがある。
たとえば、2乗して4となる数は2はすぐに誰でもわかるが、ー2も2乗すると4となることは数学を知っている人は誰でもわかるが、数学などもう忘れたという人にはどうしてという気持ちが起こっても仕方がない。
(-2)*(-2)=4だとは言われても、マイナスの数にマイナスの数を掛けるとプラスの数になったのだっけとか疑問が出てくる。
これはある数にー1をかけるとどうなるかということをすぐにイメージできないからだろうか。
いつだったか「笑えない数学」という番組をNHKがテレビで放映していたことがあったが、説明は理屈では確かにそうなるが、論理で無理矢理説き伏せられたという感じであまり直観的ではなかった。
いつも私はある数にー1をかけると数直線上の数がすべて点0のまわりに180度回転されるというイメージで説明をする。これだと2回ー1をかけるともとの数直線の位置に帰ってくるので、(ー1)*(ー1)=1となることが直観的にイメージされる。
たったこれだけのことだが、多くの人がそのことを教わっていないのは残念である。