オバマがアメリカの次期大統領に選出された。彼がもし大統領に選出されなかったら、アメリカの希望はこなごなに崩れていただろう。ブッシュの8年間はまだ終わってはいないが、それでもトンネルの先は見えてきた。
黒人初の大統領とかいわれるが、オバマは純粋な黒人ではない。だが、皮膚の色は白人ほど白くはないし、黒人初の大統領として喜ばれるのは無理がないと思う。
問題はしかし山積した課題をどうこれからこなしていくかであろう。ブッシュ大統領一人の責任かどうかはともかくとしてアメリカのここ数年の取り組みはすべての面でとても許容されるものではなかった。
これは国際的に見てもそうだろうし、アメリカ国内においてもそうだったろうとおもう。金融危機を起こしたのは他ならぬアメリカの金融機関だし、それを許してきたのはアメリカ合衆国政府であったのだから。
intelligentとは日本ではどうか知らないが、英語やその他の言語では頭がいいという意味だが、まさにintelligentな大統領が出てきた。これはクリントンもそうだったらしいが、オバマもそうであってほしいと節に願っている。
格調高い言説を有難うございます。オバマの育ってきたいろいろな経験が生きて来ているのでしょう。
やはり聡明な大統領でないと国の行く末を誤りますね。それに引き換え日本の政治の現状はというとさんたんたるものがあります。
大統領だけが偉くても仕方がないのですが、スタッフもしっかりしているようですね。日本人にはこのような苦労人がいないというのか権力志向の人が目立つようです。残念です。
大国としても、有色人の政府指導者の選出は初めてであろう。
米国民の選択は極めて真摯な意思の表われであり、これに敬意を
表したい。
刻々変化する国家経済、国際情勢からの影響もあっただろうし、
いつもそうだが、近い将来への国民の不安のありようが選択を左
右させる。だけれども、過去、一般選挙の候補者に非白人をのぼ
らせることはできなかった。今回やはり民主主義の明白な進展が
あったといえるでしょう。
しかし、目に現れるまでには必ずその前夜までにこの進展状況を
作り出すものがあったわけで、長く苦しいたたかいの連続は、想
像を絶するものであったろう。
バラク・オバマ氏は、そのような米国史を知り尽くしているように
思える。当然のことのようだが、易しいことではない。人種偏見
にとどまらない幾多の障害にはまばれてきた米国民主主義の歩
みの中で、何が決定的に足りなかったか、だから今白人非白人を
問わず何を訴えるべきか、殆ど正しくこれを理解し終始不動にこれ
への支持を求め続けた。知性の人、理想熱き交渉の人。
白人のうちにもこのような識見の人がいない訳ではない。しかし、
アフリカ系人が奇しくも2008年の候補者たりえたからこその
当選だと考える。白人・ヒスパニック系(識見者)では、あり得な
かったのではと。
アフリカ系人の抑圧の存在の、つまり解放への指向の強さがなさ
せたことであり、かつ、立ちはだかる現在の経済困難への真の対
策は、この層の中からしか生まれなかったのだととらえます。そ
して、大統領選挙の毎回で簡単にだまされるのとは少し違う、様
子が出ていたことも。
このような人に導かれる現実政治も、決して平坦ではないだろう。
現代に残る厳しい差別、繰り返し襲う経済破綻と格差。カジノ資
本放任の踏んだくり経済体制は、今の全面危機で最期を迎えると
は思えない。のたうち回る事態は、更なる危機を数度しぶとくし
のいだその後にしか訪れないだろう。