物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

経済学は生き物?

2011-11-16 12:03:09 | 学問

先日テレビのチャンネルを回していたら、池上彰さんのテレビ講義をやっていた。間違っているかもしれないが、池上彰さんは私の子どもたちが出た中学・高校であるA学園の先輩だと思う。いまマスコミで超売れっ子である。

ここで述べたいことはしかしそういうことではない。彼は経済学について話していたのだが、経済学はその時代時代で状況が変るので、その状況に応じてアダム・スミスの経済学からマルクスの経済学へ、さらにまたケインズの経済学からフリードマンの経済学へと変ってきたという。

多分そうなのであろうが、私の子どもなどは経済学は自然現象と似ているとか言っていたので、どうもそういう認識と池上さんの考えとは違っているのではないかという気がした。

また、政治がいろいろな規制をしてみたが、うまくいかなったことがあり、その規制が数年後に撤廃されたとか。これは大型小売店規制法だが、これを試行したために街の店舗が却って衰退したのだという。

それで、その規制は撤廃されて現在に至っているという。それで成功した例として吉祥寺駅前の商店街のことが上げられていた。こばんざめ商法とかいう名がついているという。

これとは違うかも知れないが、最近聞いた話では中央線沿線の立川が商業的に多くの店舗が進出してにぎわっているということであった。

いつだったか何十年も昔、イギリスで「マルクス経済学」と「近代経済学」といういい方をしたら、この近代経済学という語は英語ではまったく通じなくて、ケインジアンというのだと言われたことがあった。これは本当なのでしょうか。


1 コメント

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「近代経済学」は日本語だと思います。 (おおくぼ)
2011-11-20 12:45:25
「近代経済学」は日本語だと思います。
英語では「economics」あるいは「political economy」ですね。
「economics」はケインズの師匠のマーシャルがケインズのためにケンブリッジ大学に経済学部を作ったところから来ています。
「political economy」の方が歴史が長く、マルクスの時代は「political economy」です。
日本語の「経済学」も最初は「political economy」の訳語でした。
経済学には対立した考えがいろいろありますが、基本はケインズの説だと思って間違いありません。
フリードマン派とケインズ派は政策で違いがありますが、理論に大きな違いはありません。
経済学は心理学なので、「人間はどのように行動するのか?」という分析の違いがあります。
参考
『要約 ケインズ 雇用と利子とお金の一般理論』( ポット出版)
『経済学者たちの闘い―エコノミックスの考古学』(東洋経済新報社)
『歴史が教えるマネーの理論』(ダイヤモンド社)
『ダメな議論―論理思考で見抜く』(ちくま新書)
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