[写真]講談社の週刊現代10月28日号の一部を、筆者・宮崎信行が撮影。当記事内の写真はすべて同様。
どこよりも早い、全選挙区(小選挙区289)予測ということで、週刊現代2017年10月28日号=講談社=が載せました。
きのう公示された、第48回衆院選です。再来週、平成29年2017年10月22日(日)に投開票されます。
これは、選挙プランナーの松田馨さん、政治ジャーナリストの泉宏さん、週刊現代編集部の3名が、「〇ー無印」とか、「△ー▲」などの星をつけたもの。すべて当落予測や優勢予測をしており、「五分五分」はありません。
まず、筆者が最も気になる、三重3区では、野党系無所属の岡田克也さんと、自民党の島田佳和さんが「〇ー無印」「〇ー▲」「〇ー無印」となっています。なお、三重3区には、幸福実現党の坂本麻貴さん、共産党の野村真弘さんも含めた合計4名が立候補しています。
これら、289選挙区。このブログの筆者・宮崎信行としても「まあそうだろうな」という順当な予想を積み重ねた数字。
これが、自民党が234議席(小選挙区184、比例代表50)。これは過半数(233)を1つ上回る数字。なお比例の数字は、単純に支持率から換算しているのだろうと思います。公明党が34議席(9、25)となっており、与党が過半数を維持する公算。
希望の党は84議席(42、42)。
立憲民主党は40議席(15、25)。
日本維新の会は20議席(9、11)。
共産党が22議席(1、21)。
社民党が2議席(1、1)。
新党大地が1議席(0、1)。
与党系無所属が5議席(5、0)
野党系無所属が23議席(23、0)。
このうち、維新は大阪府内で希望と調整したため、小選挙区は前回の5から9に伸びる見通しです。ただ全員期数が若いため「△」が中心で「〇」はいません。
沖縄は、オール沖縄が「△」、自民党が「▲」で、3人×4選挙区の予想が並んでいます。
野党系無所属では、滋賀1区で、前職の後継者の新人、嘉田由紀子さん(元知事)が、自民党の大岡敏孝さんに対して、3人とも「△ー▲」の優勢予想。なおこの選挙区には、社民党の小坂淑子さんも立候補しています。
野党系無所属はやはり期数の浅い前職は苦戦。静岡3区は、希望の党の元職、鈴木望さんが2回ぶりに小選挙区に立っています。これを無所属の小山展弘さん、自民党の宮沢博行さんの両前職が出るという、前々回とまったく同じ構図に。これを、宮澤、鈴木、小山の順でみると、「△ー▲ー▲」「〇ー▲―▲」「△ー▲ー▲」との予想で、野党が共倒れになりかねない公算。
福島1区、神奈川6区、愛知7区、愛知12区などの若手の野党系無所属も△と▲が入り混じる予想。
筆者・宮崎信行が公示前に取材した、茨城6区では、自民党引退議員の後継新人、国光文乃さんと、希望の党新人の青山大人さんが「▲ー△」「△ー▲」「▲ー△」とほぼ拮抗。茨城6区には、共産党の新人、古沢喜幸さんも立候補しています。
埼玉4区のうち、自民党の穂坂泰さん、希望の党の吉田芳朝さん、維新の青柳仁士さんの3新人と、前職で無所属の豊田真由子さんは「▲ー△ー無印ー無印」「△ー▲ー無印ー無印」「▲ー△ー無印ー無印」となっており、わずかに吉田さんが優勢。なお、共産党の新人・朝賀英義さんも立候補しています。
埼玉15区は、自民党の前職・田中良生さん、希望の党の元職・高山智司さん、維新の新人・高橋英明さんが「△ー▲ー無印」「〇ー▲ー無印」「〇ー▲ー無印」の情勢。なお、共産党の前職・梅村早江子さんも立候補しています。
石川3区は、自民党の新人・西田昭二さん、希望の党の元職・近藤和也さんが「△ー▲」「△ー▲」「△ー▲」デッドヒート。なお、共産党の鈴木宏太さんも立候補しています。
全国でも珍しい、公明党前職と立憲民主党新人の一騎打ちが確定した北海道10区について週刊現代は「△ー▲」「△ー▲」「△ー▲」の接戦を予想しています。
これらを含めた289選挙区ということで、ぜひ週刊現代をお買い求めください。もちろん、全国に流通するとなると、おそらくこれから2日間程度かかるのかもしれません。党本部が無いような状態でたたかっている陣営が多いので、情報の集約はことのほか難しい第48回衆院選となっています。
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[画像]10日付インターネット官報からスクリーンショットして、トリミング。
天皇陛下は詔書を発せられ、第48回衆院選を公示されました。
「日本国憲法7条、同54条、公選法31条にもとづく、衆議院議員総選挙は、平成29年2017年10月22日(日)に施行する」と、陛下(平成の天皇、明仁さま)とし、第3次安倍晋三首相(自民党)が副署しました。
さきほど、平成29年2017年10月10日(火)午前8時30分にインターネット官報に載りました。
詔書にはありませんが、最高裁判所裁判官国民審査も行われます。
私はてっきり二大政党対決型となるかと思いきや、新聞各紙は、「自民党及び公明党の与党」「希望の党及び維新」「立憲民主党及び共産党と社民党」の3極対決だとしています。3極とは別に、野党各党の接着剤、無所属の「岡田克也ネットワーク」がキャスティングボートを握ることになりそうです。岡田ネットは、公選法にもとづく選挙期間中の報道からはやや漏れるかもしれませんが、投票日以降浮上しそうです。
ちなみに希望の党の小選挙区公認候補は、摩訶不思議、閣僚経験者が5名しかいないようです(1次公認)。
全289選挙区のうち200選挙区が3極対決に。比例代表とあわせて、定数465のうち過半数233議席を争うたたかいになります。
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[画像]安倍晋三首相・自民党総裁、2017年10月4日、茨城県つくば市、宮崎信行撮影。
民進党が黒字倒産しちゃったので、さきほど、茨城県つくば市(茨城6区)の街頭演説会に行って来ました。
安倍晋三首相(自民党総裁)が能天気にハイタッチを繰り広げました。
私もハイタッチしたので、総理に、
「総理、寒くなるから気を付けてください、寒いから」
と声をかけると、軽くあしらわれてしまいました。塩反応でした。
【安倍晋三】私・宮崎信行が「寒くなるから気を付けてください」と声をかけたみた、その驚きの反応とは? 20171004 宮崎信行 撮影
【安倍晋三】私・宮崎信行が「寒くなるから気を付けてください」と声をかけたみた、その驚きの反応とは? (ロングバージョン)20171004 宮崎信行 撮影
第48回衆院選は、いよいよ、来週10月10日(火)公示になります。
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[写真]玄葉光一郎さん、2013年8月、国会内で、筆者・宮崎信行撮影。
情報が混乱したら、整理して、このエントリーは閉じるかもしれませんげ、
玄葉光一郎さんは、希望の党の第1次公認から外れました。
玄葉さんは、きょう、平成29年2017年10月3日(火)午後4時からの記者会見で、希望の党の第1次公認を発表するなか、自らはリストから外れました。この理由を、全国での、(旧)民進党と希望の党の調整をしているからだとし、すべて終わってから態度を明らかにするとしました。
玄葉光一郎さんと毎週情報連絡会議(通称・コーヒー会議)をする、盟友である、岡田克也さん、安住淳さん、中川正春さんら「岡田グループ」(筆者宮崎信行が命名)が、全員無所属でたたかうことが出てきました。同グループにはもう1人衆議院議員がいます。
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岡田克也・野田佳彦・安住淳・江田憲司・平野博文ら無所属グループで出馬、希望の党・立憲民主党・社民党・自由党・共産党に野党分裂
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また福島県連で、1区の金子恵美さんも現時点では外れており、同日、無所属での立候補を発表。金子さんは前回は比例復活。
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(C)2017年、宮崎信行。
「宮崎信行の今後の政治日程」は、この後、午前9時10分に最新版を公開します。
まもなく衆院選ですが、再来年の4月に統一地方選、7月に参院選があることをご存じでしょうか?そこまで余裕が無いという人がほとんどでしょうが、政党組織の再編に関しては、そこまでが目安になるでしょう。やや時間があるという気がしなくもなりません。
過去の分は、思い切って、通常国会最終盤の共謀罪法成立以降に、バッサリ切っています。
月864円(税込)ですので、この機会にご購読をご検討ください。
(C)2017年、宮崎信行。
今まで気づかなかったけど、この場所は、撮影できるんです。
意外にも、元気な民新党本部。「持つ者の強さ」。
この写真があるからといって雰囲気ものですので、この後、特段の情報はないでしょう。
午後5時からは、港区内のホテルで、枝野幸男さんの記者会見です。
2017年、宮崎信行。
「そのためには、100以上の勢力が2つ以上、しっかりとチェックしあうことがスタートです」
これは、5年前の年末の、私・宮崎信行の言葉です
(参照エントリー
靖国神社に昇殿参拝してきました 民主党「100」で国を守る誓い、英霊に 但し松岡・東条ら除く
=この記事の末尾に全文掲載)
私は、与党・自民党が250議席前後、野党・民主党が100議席以上を確保することで、第46期衆議院が安定するのではないかと説きました。
結果は、なんと与党・民主党は56議席(議席占有率12%)まで叩き込まれ、下野しました。
私は日本人の大山鳴動さ、陰湿さに驚愕と恐怖を覚えました。
1941年の太平洋戦争勃発時と比べて、日本は国土面積が0・8倍、人口が1・4倍であり、人口密度は1・6倍。日本の閉鎖性、陰湿さも1・6倍になったとみるべき。こちら東京では年間2000本のアダルトビデオ(AV)が製作されているそうです。私なんかだと、「年2000本も供給したら単価が下がるな。年間10本なら、単価10万円で売れるのにな。いつの時代でもいる、露出狂で借金漬けの女とやくざが勝手にホテルで撮って売って、生活再建できるのに」と思ってしまいます。
また、白人の国民は少なく、有色人種の国民が99%を占める構成は変わりませんから、白人の脳と比べて明らかに小さい日本人の脳では、千里眼を持ち得ません。
先月29日付朝日の投稿欄では、千葉県の18歳女性高校生が、「いよいよ総選挙だ。18歳になったばかりの私には初の選挙」としていましたが、「投票権を与えたのなら、それが行使しやすい条件を整えるべきではないだろうか」と主張しました。その前日、28日付読売では、新潟県の無職の団塊の世代男性が「私たち有権者は、立候補者をよく見て、議員としてふさわしい人を選ばなければならない責任がある」とし、「選挙期間中、じっくりと考え、正しい選択をしなければならない」としました。私は「じっくり考えて」も何も生まれないし、「正しい選択」は勝ち馬に乗ることになるのではないかと考えます。30日付朝日では、20歳の静岡県の男性大学生が「黙って口を開けていれば自分の好みの政党が現れるとでも思っているのか、我々有権者が政治家を、政党を育て、国民の声を国会に届けるという考えをどうしてもてないのか」としています。
我が党の党員・サポーター仲間では、「年6000円の党費は払えないので、年2000円のサポーターにしかなれない」と嘆く人もいます。我が党は、党員でもサポーターでも、権利は全く同じなんです。党員だけ機関紙(月2回)が無料で郵送されてくるという「特権」しかありません。すなわち、応能負担が可能にしているだけで、サポーター費2000円おおむね、党本部に1000円弱、総支部に500円強
の貢献をしていることになります。では、野党を叩くあなたは、きょねん二大政党にいくら貢献したのか?
野党を叩いて溜飲を下げ、話を聞いてくれない。にやにやしながら、スマホで、野党の悪口を掲示板に書き込む。日本人の陰湿さは何も変わらないのであって、この先の、未来は大政翼賛会と同様の未来しかないのです。ABCD包囲網で日本が封じ込められているのではなく、米中露日韓包囲網で北朝鮮が封じ込められているという国際環境しか違わないのです。ただ、後者の方が、長引くかもしれませんね。
このエントリー記事の本文は以上で、後は過去記事のコピペで、このエントリーは終わります。
[当ブログ内エントリーから全文引用はじめ]
[写真]雨の靖国神社大鳥居(第1鳥居)、2012年12月15日(土)午後、筆者撮影。
きょうは靖国神社に昇殿参拝してきました。筆者の昇殿参拝は1998年1月1日以来14年ぶりでした。ですから、1998年4月の我が党立党以来初めてということになりました。
政権交代ある二大政党政治をめざしてきて、最大のピンチ、存亡の危機が迫ってきて、何をしたらいいのか分からないのですが、とにかく心残りがないようにと考え、今自分がすべきことを判断し、行動しました。
先月、おじ(父方だけど苗字が違い血縁関係はない)が大往生しました。おじは、農学校を出た後、80年前の関東大震災・昭和・世界恐慌のころ、どういうゆかりか分かりませんが、大阪府警の巡査をしていたことがあるそうです。そこで応召。日本領中国大陸に渡り陸軍憲兵隊に。15年戦争は、太平洋戦争になり、昭和21年10月に復員しました。この間、おじは砲弾が太ももに入り、傷痍軍人となりました。外地にいたこともあり、恩給生活ということもあり、公に奉じようという意識が強かったようで、長野県更埴市議会議長(千曲市に合併)をつとめました。おじが靖国の神霊にあたるのか、あるいは先月亡くなったばかりで招魂されているのかはよく分からないのですが。靖国神社はお願いするところではなく、お誓いするところだという考えが私にはあり、二大政党政治を守り抜く決意で、国家の存続をお誓いしようというのがきょうのイチバンの趣旨でした。ちなみに、英国では野党第1党は「女王陛下の反対党」と呼ばれています。先の大戦では日本でいう衆議院本会議場が敵国に焼かれるところまで追い込まれましたが、チャーチル首相(保守党党首)が国を守り抜きました。しかし勝利直後に解散に打って出て、見え見えの策略を国民に見抜かれ、下野してしまいました。しかし、英雄だけに、再び保守党は政権交代を果たし、第2次チャーチル内閣が発足。英国での首相返り咲きはこれが最後となりますが、この内閣で、エリザベス女王陛下の戴冠式を迎えたのは、みなさんよくご存じの通り。
しかし、この靖国神社は、247万柱の多くを死に追いやった、松岡洋右元外相、東条英機元首相らが合祀されてしまっています。彼らは英霊を死に追いやった悪人であり、これはいびつなことです。
新しい参集殿で申込み、神様の前に出ました。ひんやりとおごそかな気持ち。まず松岡を心から排除しようとしましたが、そもそも松岡の顔を知らないので、思い浮かびません。その一方で、心の底から英霊にお誓いするわけですが、顔を知りませんので、現在祀られているかどうか分かりませんが、おじの生前の顔を想像させていただきました。やがて玉串を捧げました。2礼2拍手1礼。しかし、おじの顔を思い浮かべながらも、東条、板垣らは排除するという心の葛藤はけっこう疲れて、最後には東条の顔だらけになって、泣いてしまいました。東条が憎い、東条が憎い、東条が憎い。
とはいえ、民主党「100」で、バックアップ政党として、二大政党政治をしっかりと続けて、この国、みたまをお守りするという決意は、私の心の中で、お誓い申し上げることができたと私は認識しています。
[写真]参拝前に第2鳥居の前で筆者。
冒頭に書いたとおり、筆者の昇殿参拝は1998年1月1日午後以来14年ぶりでした。その前年の8月15日にも拝殿参拝しています。1998年4月の民主党立党以来初めての参拝となりました。なぜこれだけご無沙汰してしまったかというと、1998年秋から3年半、横浜支局に異動・転居していたことと、その後東京本社でも多忙を極めて、イラク戦争開戦当日(2003年3月20日)から2年半にわたり編集局長付き休職となり、郵政選挙の1週間後に休職期間満了退職。 その後も療養し、このブログを立ち上がるまで回復したのが2007年8月4日(逆転の夏のあとの最初の臨時国会召集日)でした。
その前年2006年7月に昭和天皇が松岡洋右や、その他A級戦犯(東条英機ら)が合祀されたことに怒り、靖国神社にご親拝(参拝)されなくなったとの「富田メモ」が日経新聞で報道され、新聞協会賞を受賞しました。私は初めは半信半疑でしたが、どうやらその通りで、きょう、展示施設「遊就館」のなかに、「昭和50年を最後に現在まで天皇陛下のご親拝は行われていない」とハッキリ書いてありました。それなのに、昭和天皇の親拝風景の絵や、天皇・皇后両陛下の東宮時代の昭和44年の参拝、東宮殿下の皇太孫時代の写真などが展示されていました。しかし平成になってからも、「靖国神社遷座祭」に陛下がご出席になられていますが、ご親拝はなく、やはり昭和天皇を利用し、多くの日本人を死に追いやった、松岡・東条らA級戦犯の合祀を問題視しているのだと考えます。
繰り返しますが、東条は英霊を死に追いやった人殺しです。ところが、展示施設「遊就館」のご遺影のパネル番号22の10列の7段目に「東條英機命 昭和23年12月23日 東京都巣鴨拘置所で法務死」とあるではないですか。他は「戦死」「戦病死」「公務死」はありますが、「法務死」は他に戦後の東南アジア各国であるようですが、日本国内で法務死。また、ご遺影にはないようですが、松岡はA級戦犯ですが、病死です。なお、パネル番号20の5列の8段目には日露戦争の英雄「軍神広瀬」こと広瀬武夫中佐のお写真がありました。
これについては第163回特別国会の野田佳彦・衆議院議員の質問主意書で「昭和二十七年五月一日、木村篤太郎法務総裁から戦犯の国内法上の解釈について変更が通達された。これによって戦犯拘禁中の死者はすべて「公務死」として、戦犯逮捕者は「抑留又は逮捕された者」として取り扱われることとなった。さらに「戦傷病者戦没者遺族等援護法」の一部が改正され、戦犯としての拘留逮捕者を「被拘禁者」として扱い、当該拘禁中に死亡した場合はその遺族に扶助料を支給することとなった。これら解釈の変更ならびに法律改正は、国内法上は「戦犯」は存在しないと政府も国会も認識したからであると解釈できるが、現在の政府の見解はどうか」などと質問。
自民党の小泉内閣は「平和条約第十一条による刑の執行及び赦免等に関する法律(昭和二十七年法律第百三号)に基づき、平和条約第十一条による極東国際軍事裁判所及びその他の連合国戦争犯罪法廷が刑を科した者について、その刑の執行が巣鴨刑務所において行われるとともに、当該刑を科せられた者に対する赦免、刑の軽減及び仮出所が行われていた事実はあるが、その刑は、我が国の国内法に基づいて言い渡された刑ではない」と断言。すなわち、東京裁判(極東国際軍事裁判)における戦犯は日本国内法における犯罪者ではないことになります。そのうえで小泉内閣は「お尋ねの死刑判決を受け絞首刑となった七名、終身禁錮刑及び有期禁錮刑とされ服役中に死亡した五名並びに判決前に病没した二名については、右のいずれの制度の手続もとられていない」と答弁しています。すなわち、東条らは国内法における犯罪者でなく、その名誉を回復している措置もとられていません。そして、戦死もしていません。ですから、靖国神社に祀られていることは、私はあり得ないと考えます。答弁書は「靖国神社の行う合祀は、宗教法人である靖国神社の宗教上の事項であるから、政府としては、合祀についていかなる問題があるのかお答えする立場にない」としています。
なお、野田さんが民主党代表になった当日のエントリーでもこのことは書いています。
[当ブログ内から引用はじめ]
2000年、国政復帰。逆境に強くなった野田さん。
郵政解散の大敗北で沈み込んでいた2005年10月の第163回特別国会。野田国対委員長は「審議拒否をしない健全野党・政権準備党」をめざします。
そして、本来は敵である与党・自民党総裁の小泉首相が、選挙後1ヶ月経った10月17日に、靖国神社を公式参拝(拝殿参拝)したことについて、その当日、タイムリーに質問主意書を出しました。そして、国内どころか中韓の外交ルートからも、「”A級戦犯”という戦争犯罪人が合祀されている靖国神社に総理が参拝することは、日本が軍国主義を美化するあらわれとなる、という論理」の反対論が起きていると指摘しました。そして、巣鴨プリズンで行われた東京裁判(極東国際軍事裁判)は、サンフランシスコ講和条約第11条という国際条約に基づくものだと指摘。だから、国内法上、戦争犯罪人、戦犯は存在しないのではないかと指摘しました。
これに対して、政府(第3次小泉自民党内閣)は、25日付で答弁書を閣議決定し、「平和条約第十一条による刑の執行及び赦免等に関する法律(昭和二十七年法律第百三号)に基づき、平和条約第十一条による極東国際軍事裁判所及びその他の連合国戦争犯罪法廷が刑を科した者について、その刑の執行が巣鴨刑務所において行われるとともに、当該刑を科せられた者に対する赦免、刑の軽減及び仮出所が行われていた事実はあるが、その刑は、我が国の国内法に基づいて言い渡された刑ではない」との答弁を引き出します。
すなわち、東条英機らへの東京裁判の判決と刑の執行(絞首刑含む)は、多国間条約である「平和条約(サンフランシスコ講和条約)第11条」にもとづいており、日本の国内法にもとづいていない。だから、国内法上は戦犯は存在しないということになります。
[当ブログ内から引用おわり]
またマスコミ報道を受けて、菅内閣から野田内閣の引き継ぎのエントリーでも次のように書いています。
[当ブログ内から引用はじめ]
野田新内閣でもさっそく、人材潰しらしき動きが始まっており、産経新聞社が全閣僚に、2005年10月の野田さんの「戦争犯罪人は国内法上は存在しない」という質問主意書について質問しました。これを読んでいる産経新聞の記者は、日本が1956年に国際連合に加盟したとき、ニューヨークの国連本部前のポールに日本国旗を掲げた外相が重光葵だということを確認すべきです。
[画像]目で見る議会制度百年(衆議院など編)から、1956年の国際連合に加盟し国際社会に復帰したときの外相(日本政府代表)の重光葵(右上の写真で日本国旗を見上げる人物)。
1945年、ポツダム宣言を受諾し、東京湾内の米戦艦「ミズーリ」の艦上で降伏文書にサインしたのが、重光葵です。そして、吉田茂内閣がサンフランシスコ講和条約(多国間条約)で独立を回復し、その条約の第11条にもとづき、東京裁判(極東国際軍事裁判)が行われました。そしてサンフランシスコ講和条約のすべてを受け入れた上で、国際連合に復帰したのが1956年。そしてその外相が重光葵でした。そして彼はA級戦犯として服役し、仮釈放されました。1956年の時点では「仮釈放」の扱いはどうなっていたかは分かりません。しかし、仮に日本の国内法上戦争犯罪人として有罪となり服役し仮釈放された人物を晴れの国連(国産連合)デビューに送り出したとはヘンテコな話です。また国連(Unitad Nations)としても許せないことだったでしょう。
[画像]岡田外相のかわりに、国連パキスタン洪水緊急会合で、国連総会上で演説(日本語)する外務副大臣時代の藤村修さん。
それでもちゃんとわが国は国連の一員で居続けています。
これは2011年4月28日(木)、平成23年度第1次補正予算(案)で代表質問で答弁する菅首相。東日本大震災ということで、4月中に異例の補正予算提出ということになりました。こうした未曾有の国難でも、本会議場での振る舞いは堂々としていました。
これは2011年6月1日(水)の参院本会議です。さきほども言及したように、サミットに2年連続で出席した首相は、小泉純一郎さん以来となりましたが、そのサミットから帰国後に、参議院から求められてのサミット報告(演説)とそれに対する各党代表質問で演壇に立ったシーンです。ちなみに、翌6月2日には、衆本でも同じ議題が予定されていましたが、自民党・公明党・たちあがれ日本が提出した「菅内閣不信任決議案」が慣例にもとづき、緊急上程され、延期されたまま、衆本で議題になることはありませんでした。ですから、後世の歴史家が「3・11」後、最初の主要な多国間会議だった2011年フランスG8サミットについて調べるときは、参議院の議事録だけを参照することになります。
代表選のときは「政治はうんざり」という人がまた増えてしまったようですが、野田演説から組閣にかけて、じゃっかん「もう一度だけ政治に期待しよう」という人が増えてきたように思えます。3党合意をしっかり守れば、3次補正、当初予算、そして来年度(4kの政策検証)まで参議院でも法案は通せます。3党合意は未来に向けての合意であり、またロケットブースターが巧妙に入っているすぐれたものです。
[当ブログ内から引用おわり]
軍恩連盟全国協議会の会旗がことし3月22日に奉納されており、展示されています。軍恩連盟は昨年末に解散しました。これを考えると、私の推測としては、太政官布告(現代でいう霞が関官僚が執筆した政令)でできた靖国神社と軍事恩給などの「利権」を守る上で、A級戦犯を合祀しようという圧力が宗教法人内にあり、それを、監督官庁である厚生省はおさえられないばかりか、むしろ推進したのではないか。そして、日本遺族会の支援を受ける自民党50年政権がそれを見て見ぬふりをしてきたのではないか。すなわち、自民党政権におけるシロアリが、昭和天皇を怒らせ、参拝しにくい奇々怪々な神社になってしまったのではないでしょうか。厚生族議員の安倍晋三さんにそのシロアリ退治ができるでしょうか。
おなじく厚生族議員の岡田克也副総理はことし8月10日の記者会見で筆者の質問に次のように答えています。
[記者会見録から引用はじめ]
記者
フリーランスの宮崎ですが、先程の靖国神社参拝に関して、A級戦犯が合祀されているから参拝しないということでした。これは昭和天皇がA級戦犯の合祀に不快感を示したとされる富田元宮内庁長官の富田メモというものの信憑性が正しいと思われていらっしゃるのでしょうか。また、このA級戦犯7人以外の英霊に何かゆかりのある方の参拝についてはどう思われますか。
岡田副総理
私が申し上げているのは、やはりA級戦犯というのは、これは何回もいろいろな場で申し上げているのですが、東京裁判そのものの問題がないわけではないけれども、しかし、日本が自ら戦後を総括していない以上、やはり東京裁判というものを尊重するという考え方に立たざるを得ないと。その東京裁判の結果、A級戦犯というふうに断じられた方々が祭られている、神として祭られているということについて、そこに閣僚が行くということは、私は望ましくないというふうに考えております。
これは2005年でしたか、小泉さんと党首討論の議事録を見ていただければよく出ているというふうに思います。小泉総理と全く意見は、ある意味では一致したのですが。永久に戦犯が戦犯であると、戦争犯罪人であるということは一致したので。
[引用おわり]
海外に間違ったメッセージを与えることになりかねない靖国神社。もっとスッキリした形にならないものでしょうか。
ただ、頭で考えてスッキリせず、参拝中も、「松岡、東条は排除」と考えていて疲れましたが、この夏、羽田雄一郎国土交通大臣と松原仁国家公安委員長の旧内務省系の閣僚2人が参拝したことが背中を押してくれました。
とにもかくにも、日本を守り抜きたいとの気持ち。
雨の靖国で、再確認することができました。
日本を、守り抜く。
そのためには、100以上の勢力が2つ以上、しっかりとチェックしあうことがスタートです。
[当ブログ内エントリーから全文引用おわり]
(C)2017年、宮崎信行。
「希望の党」の公式動画が早くも話題になっています。
【公式】希望の党
「緑のジャケットと膝丈のタイトスカートの女性」、CGというでしょうか、アニメーションというでしょうか。
誰がどう見ても、小池百合子さんです。
ハイヒール姿、しかも、「白いハイヒール」という、輝く女性が多い東京でもあまり見られない派手な靴はご愛嬌。
上記動画から、画像を、当ブログの筆者・宮崎信行が、スクリーンショットしました。
都庁を模したようにも思える狭い廊下を歩きながら、2人の議員とみられる男性が、「組織なめんなよ」「変えられると困るんだよ」との言葉を浴びせて牽制します。
無視して、1人で、狭い廊下を歩く小池百合子さんに、階段が待ち受けます。
↓
階段を上りだした、やや危なげにも思える白いハイヒールの女性を、やがて男性陣4人が黙って後ろをついていく、という映像になっています。
見た目では、小池百合子さん(65歳)につきしたがう男性陣は、視聴者側からみて、右前が玉木雄一郎さん(48)、左前が若狭勝さん(60)、右後ろが細野豪志元環境大臣(46)、左後ろが岡田克也前副総理(64)に似ているような気がします=年齢はこの記事の投稿時点=。
既得権益者との闘いは容易ではありません。
私が知る限り、立ってタバコを吸う男性議員は、衆議院では、8年位前に、急激に消えた類の人間です。ただ、内神田、神楽坂など、東京の古いまちの古参の地主を代弁しているる自民党都議会議員を揶揄しているように見えます。
私の家庭は、山手線駅わずか歩いて10分の地主です。さらに、23区内に1戸建てを複数所有しています。1970年代末のオイルショックから1985年プラザ合意よりも前にあっという間に東京新参地主に上り詰めた父と私ですが、戦前からの東京古参地主には、それほど深刻でもないですが、いじめられてきました。東京古参地主は、高齢化し、低学歴化(偏差値至上主義時代に、低モチベーションなのは当たり前で、悪いのは国の教育政策の方)ということで、異次元の金融緩和を利用することもなく、緩やかに衰退していっています。
団塊ジュニア・同級生1万人の90年代早稲田大学卒業生の私は、輝く女性の友人が多く、ときに2人も交えた、「使うなら大資本(使われるなら自己資本)」の人生訓にもとづく、三菱ビル総本山の丸の内ビル最上階からのランチ会、ディナー会などは、人生の唯一の楽しみです。我が国では輝く女性が増えており、実際に、お子さん1人ないし2人を立派に育てている人は多い。ただ、輝く女性の味方は、男性陣ということが多く、輝く女性を輝く女性を支える人間模様は見かけません。
●まずは1人の輝く女性を、男性陣4人が付き従う(フォローする)構図が現段階ではベター、2017年10月総選挙。
まずは傑出した女性リーダーを、男性陣が支えるという構図になるでしょう。
「希望の党」公式ツイッターは、フォロワー数は469人(このエントリー投稿時点)ですが、長妻昭・最大野党選挙対策委員長が既にフォロー済み。
「希望の党」公式フェイスブックページは、(このエントリー投稿時点)236いいね(苦笑)。
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2017年、宮崎信行。
[写真]安倍首相、2017年6月、宮崎信行撮影。
安倍晋三首相(自民党総裁)は、平成29年2017年9月25日(月)午後6時から記者会見し、「28日に衆議院を解散します」と発表しました。「国難突破解散」としました。
首相は冒頭から、「5年前、大胆な金融政策を始めた時は、大変な批判があった」と切り出し、「内需主導の経済成長と就職率過去最高を達成した」とし、第一の矢を正当化しました。ちょうど5年前「輪転機をぐるぐる回す」を公約に、自民党総裁に意外感のある返り咲きをしながら、きょうの日経平均は2万0397円とダウの22349ドルとそん色ないところまで来ています。
首相は「この5年間のアベノミクスで、今こそ最大のチャレンジするとき」とし、「急速に少子高齢化するこの国が、これから成長していくのかどうか」のため、「生産性革命と人づくり革命で勝負する」「年内に経済政策の新しい政策パッケージをまとめる」とし、
税制、予算、規制改革で、
「2020年までの3年間を、生産性革命集中投資期間にする」との日程感を打ち出しました。
そして、「消費税の使い道を思い切って変えたい。子育て世代への投資と、社会保障にバランスよく充当し、財政健全化を確実に実現する」とし、「少子化対策の歳出により多く回す」と発言しました。また「2020年のプライマリーバランス(PB)黒字化は困難となるが目標は堅持する」という新しい表現をしました。
冒頭発言では言及していませんが、来年4月以降の日本銀行総裁の黒田東彦さんを含む金融緩和派の続投、率は明言しませんでしたが、子育て予算の拡大を、第48回衆院選の公約にするようです。後者は、前触れ報道がありましたが、金融緩和継続から言及したのは驚きました。
私も5年経っていい加減隠し切れないから正直に言いますが、金融緩和の長期化は大いに歓迎したいところです。この5年間のうち、2015年から2016年にかけて、岡田克也さんがネクスト首相として、政権交代を望んできましたが、記者会見の場で、岡田さんと私だけ、着ている服が良くなっていくことから、いつか、陰湿で田舎者の民進党内でルサンチマン(嫉妬、嫉み)にあって失脚するのではないかとの恐怖を持っていましたが、やはりそうなりました。とはいえ、もう、正直に自分の思いを出していきたいと考えます。また、私は前半生で長時間労働に苦しみましたから、生産性革命(労働生産性=残業をゼロにする意味ではなく、一人当たりの生産額=)をすること、補助金ではなく、税制・歳出・規制改革で対応することは大いに賛同したいところです。とはいえ、私は民進党の党員ですから、民進党・共産党の小選挙区候補者の当選や、民進党の比例代表での得票上増しに頑張っていこうと思います。
金融を争点に出したのは、前原誠司ネクスト首相(民進党代表)が金融に詳しくないことを念頭にしているかもしれません。
また、安倍さんは、これに先立つ、自民党本部内の役員会(臨時役員会)で、少し元気がなく、早めの解散報道の中、自民党の情勢が失速気味であることもあるかもしれません。
【ライブ中継】安倍晋三首相 記者会見@首相官邸 午後6時〜(予定)
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(C)2017年、宮崎信行。
[お知らせはじめ]
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[お知らせおわり]
Miyazaki Nobuyuki
小池百合子さんが、平成29年2017年9月25日(月)、
「希望の党」の結党を高らかに宣言しました。10月22日の第48回衆院選にのぞみます。
小池百合子さんは、新進党結党メンバーで、解党まで一貫して在籍しました。
希望の党には、小池さんと同じ新進党結党メンバー(当時は地方議員)の松原仁・元国家公安委員長も参画します。このほか、同じく新進党結党から解党まで苦楽を共にした政令指定都市首長も衆議院選出馬を検討しています。
希望の党は、細野豪志、若狭勝衆議院議員が主導権争いをしていましたが、このブログには書いていませんでしたが、筆者の取材で、政党交付金も含めて軍資金のあてがつかず、来年4月20日よりも前に、ショートする懸念がありました。そこで、小池さんが単独で結党と代表就任を宣言して、主導権を確立するねらいがあったとみられます。改革保守として、法人税率引き下げの公約を打ち上げたのも、資金面のことがあるのかもしれません。
小池さんは都知事ですが、英国庶民院第3党(野党第2党)の党首で女性のニコラ・スタージョンさんも、スコットランド議会議員で自身は庶民院に議席がありませんので、「日本のスタージョン」方式ということになります。
日本新党は、衆議院は全員が新人で35議席取りましたが、希望の党は、小選挙区で勝った現職が3名以上いる段階からのスタートなので、同程度かそれ以上の議席をとるでしょう。改憲をめぐっても、第48期衆議院のキャスティングボートを握ることになりそうです。
小沢一郎さんが党首をつとめる自由党と社民党の参議院での会派名が「希望の会」なので、混同しそうです。
小池さんは、新進党結党大会のさい、英語名「New Progressive Party」を、「急進的だ」として、「New Frontier Party」に変えさせました。今回は日本語名から名付け親となりました。バブルの残り香が漂った、新進党結党大会というと、連合の芦田甚之助会長が淡白なビデオメッセージ。続いて、登壇した、笹森清会長代行が、小沢一郎幹事長をたしなめる長広舌がありました。連合の専横ぶりが目立ちます。公明党とは良い関係を保ちながらも、連合の発言力をそぐためにも、希望の党に新進党魂を見せてほしいところです。
新進党の主要メンバーだった、岡田克也さんは、連合会長・神津里季生の余計な横やりで代表を自ら辞しましたが、民進党常任顧問として、民進党の次の次での政権交代に全力をそそぐかまえ。
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週刊現代の、2017年10月7日号に、一番早く、第48回衆院選(10月22日)の全289選挙区の予測がでました。こちら東京では、9月25日(月)朝に発売されました。日本最大手の「講談社」の発行ですので、今週前半には、全都道府県のターミナル周辺で買い求めることができると思います。特別定価450円(税込)。後ろに、合計5ページだけとはいえ、女性のヌードグラビアがあるので、図書館にはないかもしれません。
全289選挙区の予測ということで初めて見ました。小池新党が41(うち小選挙区16)とる前提で、自民党が222議席と単独過半数(233)を下回るという衝撃の予想となっています。もちろん、自公連立は過半数なので、第4次安倍内閣ができますが、「安倍おろし」が起きそうだ、というのが週刊現代の見立て。
民進党は、民共調整がつけば、121(小選挙区79、比例代表42)となります。この数字は実は、私が唯一絶対に師事する「ミスター政権交代」岡田克也常任顧問が兼ねて主張してきた「第49回で政権交代」のために必要な数字とほとんど一致します。え?「私は150と聞いたよ?」と言われそうですが(苦笑)、だいたいそういうところです。
民進党の数字は、議席占有率26%になります。投票率が60%と仮定すると、マスコミの数字では、「自民党に投票する人28%、民進党に投票する人15%」に相当する数字なので、前原誠司代表は、残り4週間で、8割増しにしないといけません。
民進党の伸長ですが、比例復活の前職(今日現在は現職)で、福島1区で金子恵美さん、茨城1区で福島伸享さん、神奈川6区で青柳陽一郎さん、静岡3区で小山展弘さんが小選挙区で勝ち抜ける前提。ここに出てくる数字は、単純に、民共両党の数字を載せているわけですが、今回の最大の作戦は、民共調整で、比例復活の前職を確実に小選挙区で勝ち上がらせる。そうすると、天井が突き抜ける。これ、当たり前ですが、私は週刊現代を読んで初めて気づきました。全くの新人では、横路さん、大畠さんの後継者が当選。ただきょう発売なので、川端さん、高木さん本人が当選する前提になっており、後継者の擁立は急務。あとは、自民党(無所属)が不祥事があった、広島4区の民進党新人恵飛須圭二さんが小選挙区勝ち上がりで初当選する前提になっています。今後は、新人はまずは比例からということになりそうですが、個別の総支部で、全力を尽くすのは当然です。
共産党は沖縄1区に加えて、長野4区でも、民共調整の女性新人が、当選することになります。伝統的に共産党が戦後一貫して強い地域で、以前は、中選挙区時代に8回当選した共産党議員がいるところと、現在も地盤は近いと思います。度々言及される京都1区では、及びませんが、共産党さん、小選挙区2ならば、民共調整で恩の字ではないでしょうか。比例も増えて、総議席は2増え、23と予想されています。
公明党は、北海道、神奈川の小選挙区を落として、4議席減の31議席になるとの予測。前々回と同じ議席(議席占有率は上)となります。
小池新党は、現有9議席から41議席に上昇。ただし、小選挙区はそのうち16議席にとどまります。
東京24区は小池新党(立候補者は名無し)が、萩生田光一自民党幹事長代行を凌ぎます。新・東京7区は、小池新党が票をとったあおりで、自民党の松本文明さんが当選し、民進党の長妻昭さんが惜敗(書いてないが常識的に比例復活)という予想になっていて、よく分からない面もありますが、いずれにせよ、東京は区割り変更と小池新党で、何があるか分からないというところでしょうか。
こういうのも、雑誌を買って読んでほしいということもあり、いつも少し分かりづらく書いてしまうのですが、とにもかくにも、比例復活の前職(現職)を、小選挙区で勝ち上がらせる、というのが全国的には最優先すべき事項のようです。正直、比例復活の前職と、まったくの新人ならば、前者の方が同僚のうらみ、にくしみも多いわけですが(笑)、しっかりやっていかないといけません。
新党が結成前で、投票日まで4週間ありますから、情勢が大きく変化する可能性もあります。
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第48回衆院選の日程は、平成29年2017年10月10日(火)公示、22日(日)投開票となりそうです。
解散報道がでたきのう、安倍晋三首相(自民党総裁)は選挙対策委員長を私邸に招き、国連総会後に決定することを伝えました。
明治維新後の政府は、民間信仰である「六曜(ろくよう)」を公式な暦で使わないようにしていますが、六曜で、22日が大安吉日(たいあんきちじつ)になることから、赤口(しゃっこう)の29日を避ける狙いがあると思われます。ただ、来週9月28日(木)の召集当日解散には「森友加計隠しだ」との批判もあることから、数日間の審議に応じる公算もあると思われます。その場合はずれるかもしれません。
いずれにせよ、来月総選挙となりました。
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[写真]前原誠司・民進党代表、2017年8月、筆者・宮崎信行撮影。
民進党の前原誠司代表は、第48回衆議院議員総選挙を「自己保身だが受けて立つ解散」と命名しました。
これは、きょう、2017年9月17日(日)、党本部で記者団の囲み(ぶら下がり)取材に答えたものです(リンク先)。先の通常国会(6月18日まで)で第3次安倍自民党内閣が浴びた「もり・かけ」疑惑に関連し、10月に文部科学省審議会が、認可の是非を決めることよりも前に、国会審議をせずに解散しようとしているとの認識を示したものです。
自民党の萩生田光一幹事長代行は、同日のフジ「新報道2001」出演後に、記者団の囲み取材に答えて「戦後初めて安全保障上の危機が迫っている中、安全保障法制が実際にどう機能するかも含めて、国民の理解を得ることが必要だ」(リンク先)と語りました。平和安全法制が成立して、はじめての衆院選となり、その是非が問われることになります。
私は、Twitter上で最近、たまたま、匿名の電通社員同士が「中国のウェイボーで、日本のおもてなしをイラストにしたまとめが流行している」「空気のマニュアル化っていいですよね」「誰も損しないよね」という会話をしているのを見てしまい愕然としました。何思う、山本七平と言ったところです。確かに、東条英機も死刑になったあと靖国神社で神になったので誰も損していません。正々堂々と、平和安全法制の誤りを説き、それでも国民が「北朝鮮から弾道ミサイルが飛んできているから平和安全法制は有効だ」というなら、まあ、どうにもならないかなと言ったところです。同時に、労働者派遣法改悪法(正社員ゼロ法)が成立してからも、はじめての第48回衆院選となります。解散日、公示日、投開票日は、現時点では未定。
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[写真]2017年9月17日付朝日新聞1面、宮崎信行撮影。
衆議院が解散される見通しとなりました。台風18号が襲来した秋の3連休の中日、きょう日曜日、朝日、NHK、日経などが報じました。
主に、ロシア訪問中の山口代表が内政懇談会で解散見通しを示し、東京の党本部が呼応したことが大きかったかもしれません。
9月28日(木)に解散し、第48回衆院選は10月17日(火)に公示され、2017年10月29日(日)に投開票となる見通しとなりました。総務省自治行政局選挙部経験者は、筆者の取材に対して、それでないと間に合わないとの観測を示しました。
会員制有料ブログの「宮崎信行の今後の政治日程」では、「2017/09/12 23:50」に公開した分で、既に、臨時国会冒頭解散を断定に近い表現で報じていました。その後、召集日は25日から28日に変更され、野党側に伝えられました。
第48回衆院選は、2015年国勢調査が反映された、289選挙区でたたかわれます。これに比例も含めて、定数465。このため、過半数が233、3分の2数は310。自公の過半数維持と、自公維の3分の2獲得が焦点となります。
金子洋一・民進党元参議院議員は同日ツイッターで「私は次の総選挙には選挙区がありませんので出馬しません」と表明。金子さんが県連代表を務めた神奈川県連は、後任者が離党しましたが、新代表は23日(土)に本村賢太郎衆議院議員を無投票で選出するてはずが整っており、体制を維持しました。一方、肝心の永田町では、きょう17日(日)異例の、国会内常任委員長室での、民進党・自由党・社民党3党首会談がセットされました。この場で、新会派結成で一致するものと思われますが、いずれにせよ、臨時国会冒頭で解散されるので、間抜けな日程となってしまいました。ただ、投票日まで、1カ月以上あるので、選挙の争点は大きく変化することも予想されます。結果は流動的です。
【追記 同日午後12時半】
野党3党首会談は中止にする、と発表されました。
【追記終わり】
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