[画像]島田三郎委員の逝去にあたり黙とうする参議院総務委員、2019年5月9日、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
平成とともに、竹下派がまた減りました。
私のような人間でも張り合いたくなるときはあります。口には出さないけど「俺は竹下派だ」と思っていることもあります。参議院総務委員会では島田三郎委員の逝去について哀悼の黙とうがありましたが、欠員1のまま委員会は開きました。令和最初に、竹下派(平成研究会)がまた一人去りました。
令和最初の本会議は、特別委員会を設置して、天皇陛下のご即位の「賀詞」を起草。再開後の本会議で、「弥栄」の文言が入りました。共産党を含む全会一致で採択されました。
もう新しい時代です。人口密度が多いこの国では、前をのみ見据えて歩くしかありません。
【衆議院本会議第1ラウンド 令和元年2019年5月9日(木)】
特別委員会の設置の件。委員25名による「天皇陛下御即位に当たり賀詞起草委員会」が設けられました。休憩。
【衆議院天皇陛下御即位に当たり賀詞起草委員会 同日】
互選の結果、高市早苗さん(議運委員長)が委員長に当選。賀詞を起草しました。非公開で行われました。
【衆議院本会議第2ラウンド 同日】
再開し、高市特別委員長が報告。「風薫る良き日に」ご即位されて皇室の「弥栄」を祈る、とする賀詞(案)を報告。議長が引き取り朗読し、全会一致で採択されました。天皇陛下への奉呈のしかたについても議長一人となりました。
高市さんは1期生のころ「戦後生まれだから戦争責任を担うつもりはない」という趣旨の発言で、新聞社説などで名指しで批判されたことがあります。令和の平和と戦争については、日本を代表する政治家として責任を担うことになります。
この議題だけで、散会しました。
【参議院第一種常任委員会 同日】
●参議院環境委員会はありませんでした。 その他の10委員会がいっせいに開かれました。
【参議院内閣委員会 同日】
今国会で4本ある「重要広範議案」の「子ども子育て支援法改正案」(198閣法15号)。総理入り質疑がありました。10連休中の外遊に関する質問も安倍晋三首相に飛びました。この後、対政府質疑が続きました。 質疑終局。
政府原案は、自民党と公明党のみの賛成多数で可決すべきだと決まりました。あす成立のはこび。これに先立ち国民民主党が単独で修正案を出し「経過期間が5年は長いから3年にしろ」としましたが、公明党は討論で「国民民主党は5年の経過期間が長いとしたが、2年後の見直し規定があるから必要ない」とし、国民民主党の修正案は他の野党の賛同もえられずあっさり否決されました。
【参議院総務委員会 同日】
島田三郎委員の逝去に対して黙とう。
[画像]島田三郎委員の逝去にあたり黙とうする参議院総務委員、2019年5月9日、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
参議院総務委員会はわずか20名の小さい所帯ですが、委員長が公明党から出ており採決に加われません。それでも欠員1のまま、委員会は開かれましたが、残りの18人でも、自民党だけで単独過半数をしめているようです。改選を迎えます。
「電波法改正案」(198閣法18号)と「電気通信事業法改正案」(198閣法35号)。
【参議院法務委員会 同日】
「ハーグ条約国内実施法改正案」(198閣法28号)が全会一致で可決すべきだと決まりました。
【参議院財政金融委員会 同日】
●MMT論争
MMT論争で、自民も共産も賛同し、日銀総裁も否定はせず、各者から、財務省が批判される、というおそらく史上初の政治シーンが生まれつつあります。消費税に関連した解散も憶測を呼ぶ中、おさえておきたい底流です。
黒田東彦・日本銀行総裁の年2回の定期報告とそれに対する質疑。
MMT(現代貨幣理論)について。自民党の西田昌司さんや、共産党の大門実紀史さんらがMMTを高く評価。黒田総裁も、理論や日本は違うとしながらも、MMTに真っ向から反対することをしませんでした。大門さんらは、MMTに対する財務省の反論文書を批判。財務省の姿勢について、各党と日銀が問題視する展開となりました。国会でのMMT論争は初めてではないでしょうか。ぜひ、見ていただきたいと思います。私も時間があれば、稿を改めて、書くこともあるかもしれません。日銀出身の大塚耕平・国民民主党参議院議員会長が浮かない顔をしていたように見えましたが、大塚さんも既得権益を忘れて、早く変わらないと、本当にもう生き残れません。大塚さんは著しく勉強不足であり、既得権益に浮かれており、私は心から彼を軽蔑しています。いかにも国民民主党の現職貴族だと、感じます。
【参議院文教科学委員会 同日】
「大学等修学支援法案」(198閣法21号)は、政府案は立憲などの反対、自民・公明などの賛成多数で可決すべきだと決まりました。あす成立。
共産党の修正案は同党のみの賛成で否決。国民民主党の修正案も国民民主党のみの賛成で否決されました。
共産党の吉良よし子さんは「法案の消費税を財源とする、という部分を削除すべきだ」としました。選挙が近いからいうわけではありませんが、6年前、共産党の躍進の象徴となった東京選挙区の吉良さんですが、必ずしも6年間、同党の比例の先輩議員のような実績を、参議院内で上げたようには思えません。同党では珍しく、途中での所属委員会交代もありました。そういった中でも、各党談合体質が強い、文科委で、与野党対決色が強まりつつあるのは、私は好ましいと考えます。昨年まではガバナンスの議論も多かった文科委ですが、今後は骨太の法案が衆議院から送られてきます。
【参議院経済産業委員会 同日】
「特許法などの一括改正束ね法案」(198閣法32号)が全会一致で可決すべきだと決まりました。
【参議院国土交通委員会 同日】
「建築物省エネ法改正案」(198閣法27号)が全会一致で可決すべきだと決まりました。
【参議院農林水産委員会 同日】
「農地バンク法改正案」(198閣法23号)の趣旨説明がありました。
このエントリーの本文記事は以上です。
【衆議院農林水産委員会 同日】
「国有林野の管理法案」(198閣法31号)。林野庁の官僚が緑の羽根をしているのでなにかと調べたら、「春の緑化事業」という行事のようです。
【衆議院憲法審査会 同日】
今国会で事実上初の審議になりました。民間放送局の業界団体から2名の参考人が出席。日本国憲法改正手続きのための国民投票法の、コマーシャルの規制に関して、各党から枝野幸男さん、長島昭久さんらが質問しました。法案の審議には入らずに、散会しました。
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