【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【5/21国会】「成年後見」「国有林野」衆議院本会議通過で、解散可能体制ほぼ整う

2019年05月21日 20時49分30秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘
[写真]国会の中庭(注・前庭ではない)おととい2017年6月、国会の承諾を得て、宮崎信行が撮影。

 与野党とも対決モードゼロ。「児童虐待」はありますが、「成年後見」「国有林野」が衆議院通過。法案処理としては、あす解散しても、正直問題無い状況。

【衆議院本会議 令和元年2019年5月21日(火)】

 数少ない対決法案が上がり(委員長から審査結果を本会議に上程され)ました。「国有林野管理経営法改正案」(198閣法31号)。採決の結果、立憲・国民・共産が反対し、自民・公明が賛成し、可決しました。参議院に送付。たしかに、外資売り渡しの意向は透けて見えます。

 「成年被後見人の権利の制限の適正化のための一括改正法案」(196閣法56号)が、全会一致で修正議決(可決)しました。提出から2国会継続審査となりましたが、採決は全会一致でした。基本的には、今国会で参議院で審議完了して成立してほしいところです。修正は技術的なものです。

「フロン排出抑制法改正案」(198閣法56号)は全会一致で可決し、参議院に送られました。

 「資金決済法などの一括改正法案」(198閣法49号)は共産反対、自民・公明・立憲・国民の賛成多数で可決し、参議院に送られました。

 「予備費使用総調書平成29年度その1」「同その2」は別々に採決され、各々、起立多数で承諾され、参議院に送られました。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

「児童虐待防止法改正案」(198閣法55号)と「それに対する対案」(198衆法7号)。自民党国対は、修正ではなく、附帯決議に格落ちさせる落としどころも考えているようです。立憲民主党の辻元清美国対委員長は立場を悪用して若手を囲い込むことの方が大事なようです。

【衆議院財務金融委員会 同日】

 一般質疑でしたが、野党系無所属が財務省に洗脳されていました。これだけ洗脳されていると、私の方が間違っているのかと思いますが、財務省の方が絶対に間違っています。お天道様と自分を信じて。

【参議院内閣委員会 同日】

 「デジタル手続き法案」(198閣法47号)が平井卓也・担当相から趣旨説明されました。一山越えつつある印象です。

【参議院法務委員会 同日】

 「戸籍法改正案」(198閣法50号)。

【参議院外交防衛委員会 同日】

 「条約承認案件第198条約6号ないし10号」の5本が審議入り。

【参議院文教科学委員会 同日】

 「ロースクール法改正案」(198閣法45号)

【参議院厚生労働委員会 同日】

 世間の関心から見放されましたが、毎月勤労統計をめぐる一般質疑。大事なことです。

【参議院経済産業委員会 同日】

 「中小企業強靭化法改正案」(198閣法26号)。税制改正法案が、経済産業委員会で審議されるという、第2次安倍自民党税制のやり方がいいわけありません。しかし、その問題点が有権者にどれだけ浸透し、野党が攻めるか。私は9割以上絶望しています。複雑な税制は民主主義の敵だと言っても、賛同する声は私には寄せられていません。

【参議院国土交通委員会 同日】

「船舶油濁損害賠償法改正案」(198閣法40号)が趣旨説明されました。

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