宮崎信行の「新・夕刊フジ」

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

トランプ大統領当選バンザイ!ケネディ大使・カーター国防長官退任へ、グローバリゼーションとマネタリズムが歴史的転換点か

2016年11月09日 16時51分03秒 | 国際

  時事通信ニュース速報は、アメリカ国内各報道をもとに、報道。

 ドナルド・J・トランプさんが米大統領に当選しました。

 私は公の媒体にはどこにも書いていなかったのですが、1年以上前から、トランプさんは絶対的な概念では大統領になるだろうと考えていました。相対的にみても、強い相手とたたかいながらも、勝利しました。なお、私はもともと、共和党びいきです。

 まず、私は閉鎖的な日本から脱出したくて、若きティーンエイジャー時代、時あたかも80年代。光り輝くアメリカの新聞、AM放送、映画を貪るように読み、「スピードラーニング」をカセットテープで聞き、母乳をすするようにアメリカを吸収していた若き日、ニュース英文などで当時から「不動産王トランプ」という人物を知っていました。時は移ろい、4年前、2012年、立候補していないのに、ある世論調査で、共和党員が選ぶ共和党大統領候補の2位になったのを知り、「ああ、あのトランプさんか」と感じました。

 今はYouTubeがあります。1年前、トランプさんの集会を、登場から退場まで、フルバージョンで見ました。カメラ1台で、トランプさんの表情から、質問する参加者の顔を想像するという感じでした。とにかく一言言えるのは、「とてもきれいなアメリカ英語を話す人」という感想です。意外でしょうが、とてもきれいな英語(あるいは米語)を話しました。ニューヨークの、ブルックリンだか5番街とか、その辺の生まれ育ちで、移民3世だと、ああいう、野球帽と半ズボンが似合いそうな、古き良きアメリカ人がうまれるのだなと感じました。そして、「メリー・クリスマス!今ここにいるみなさん、自宅に帰ったら、一人一人のご家族に、トランプからメリークリスマスとお伝えください!」との呼びかけに、スタンディングオベーションを贈る共和党トランプ支持者たち。すなわち、この会場にイスラム教はいないという揶揄ですが、それにスタンディングオベーションで答える、米共和党的な「偉大なる馬鹿」にアメリカ復権の希望を見た思いがしました。

 彼は、イスラム教徒排斥を隠喩で言っているし、メキシコとの壁は「The Great Wall」と言っていたはずで、これは、「万里の長城」。つまり冗談です。

 これらは、実は、過去8年間の大統領が黒人だったということが、実はすべてなんですよ。オバマさんはイスラム教徒ではないしメキシコ移民でもないけれども、その隠喩。白人たちも、オバマさんの方が勉強したことは分かっています。でも、そのうっぷんを、そういう表現で言っていたんです。女性が対抗馬になったことは、これはまったく偶然のことで、私としてはできれば女性の大統領も見たかった。ただ、8年間黒人大統領なら、次は白人、ということは4年前には分かっていたようにも思いますが。

 これにより、カーター国防長官、ケネディ駐日大使の数カ月以内の退任が確実になりました。カーターさんだの、ケネディさんだの、名前は立派でしたが、トランプ大統領は日本の若者を金儲けのために地球の裏側に送るようよう日本政府に圧力をかけないでしょう。

 グローバリゼーションの一時中断。ただ、アメリカはかつてもモンロー主義、外交的孤立主義をとったこともあります。そのため第1次世界大戦で欧州同士が膠着したたたかいを続ける中、史上初めて覇権国になり、100年経って今まで続けています。再び、孤立主義になっても、マイクロソフト、アップル、グーグル、フェイスブック、アマゾンは全部アメリカの会社ですから、国を閉じても、マネーや情報はアメリカに集まり続けます。

 口頭で言ったごくわずかな友人は、またしても私の予言があたったと、ひそかに驚いていたかも。かくいう私も、今朝、CNNを見始めた時に、トランプさん勝て、とは思ったけれども、クリントンさんでもいいか、と泰然自若としていました。

 トランプさんおめでとう。米国に若き日から留学させてもらい、また同盟国の責任ある大人として、アメリカの素晴らしさに驚嘆するとともに、同盟国の国民であることを誇りに思います。

このエントリー記事の本文は以上です。 


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