
(写真はテレビ東京ウェブサイトから)
クリスマス歳末商戦、春闘など年末~年度末にかけて、景気失速の可能性が出てきました。日経新聞記者だった私がそう感じざるを得ない数字が続々出てきています。
年末にかけて財布のひもが固くなる消費不況→春闘での賃上げ見送り→さらなる消費不況という悪循環のサイクルに陥る黄信号が出ています。
なにより原油高。
ニューヨーク商品取引所(NYMEX=ナイメックス)では原油価格が史上初の90ドル超えとのニュースが飛び込んできました。
WTIとは「テキサス州西部産の軽油の先物取引価格」という地域限定の指標(金融商品)なのですが、このWTIの価格で世界の原油の値段が決まってしまうというのが今現在の構図です。
基本的には米英のユダヤ系を中心とする金融機関がアラブ石油王のオイルマネーと連携し、方向性を決めていると考えている人が多い。それがすべてではないですが、私もその認識におおむね賛同しています。
原油高→世界的な穀物高の構図も深刻です。
エネルギーが高いので、栽培や輸送のコストは拡大。
小麦の価格が9月に史上最高値となり、日本でも輸入小麦が10月から値上がりし、「カップヌードル」や赤ちゃん向けのビスケットなどが値上がりしています。
その一方で、日本国内のコメの値段(米価)は史上最安値だというんですから、人、モノ、カネの配置に間違いがあると言わざるを得ないでしょう。
庶民の防衛策としては、パンをごはんに変えてみる。それと、石油製品(プラスティックなど)は必要なモノだけ年内に買いだめしておくということでしょうか。
G7諸国とその一員でもある日本政府が国民を守らなければいけないのは言うまでもありません。
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NY原油、初の90ドル突破 時間外取引で(朝日新聞) - goo ニュース
(要約)
18日のニューヨーク商業取引所の原油市場は、国際指標となる米国産WTI原油の先物価格が同日夕の時間外取引で一時、1バレル=90.02ドルまで上昇し、90ドルの大台を初めて突破した。
小麦は最高値、備蓄最低レベルに 国連食糧農業機関が調査(共同通信) - goo ニュース
2007年10月18日(木)09:51
干ばつなど異常気象による減産やエネルギー価格の高騰が原因で、世界の穀物価格が急騰していることが国連食糧農業機関(FAO)の18日までの調査で分かった。小麦価格は9月に過去最高値を記録。トウモロコシもバイオ燃料向けの需要増が原因で高値で推移し、世界の穀物備蓄量は最低レベルにまで落ち込んだ。地球の温暖化が世界の食料事情に大きな影響を与え始めたことを示している。
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