【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

顔ぶれの政権交代ある野田佳彦、自民党で「それでも与党か」絶叫の谷公一さん12年後に「優生保護法お詫び」しながら3回スマホ鳴らす

2024年10月07日 19時23分05秒 | 第214回国会
[写真]内閣総辞職を表明する野田佳彦代表、今から12年前の2012年12月16日午後11時半過ぎ、東京プリンスホテルで宮崎信行が非・記者クラブメディア独占撮影、このときは帰り際に須永さんに「これからもよろしくお願いします」と床に頭がつきそうなほど頭を下げていただきました。

 出張の飛行機で岩波文庫を読んでいて思ったんですが、日本では「顔ぶれ」の政権交代は危険で「恒久法」の手直しのための政権交代があうかもしれません。政権交代機運が出てきたから、急に言うわけではありませんが、お金の力ですべての未来がひらけるものの、両親が高卒で言葉で説明できない私としては、過去12年に、政権交代ある政治が説明できないと私に言葉の暴力を浴びせたインテリの両手足をもぎとって人間選挙必勝ダルマにしたい。同情で5年ぐらいはおひねりもらえるでしょう。第50回衆院選でも、香川県を含む日本全国で絶対に私に声をかけないでください。

【衆・地こデジ特別委】
 「旧優生保護法に基づく優生手術等を受けた者等に対する補償金等の支給等に関する法律案」(214衆法4号)が全会一致で同意されました。本人1500万円で、相続権あり。新法です。谷公一委員長が読み上げた起草文のなかに「平成31年法律14号(旧優生保護法に基づく優生手術等を受けた者に対する一時金の支給等に関する法律)」の廃止に関する附則のようなものがなかったようです。おそらく「320万円」より多い額だから法廃止規定はいらないのだと思いますが、筆者はあさっての解散で忙しいので、法制執務に興味がある方は調べてみてください。

 残念なことがありました。谷公一委員長が最高裁から国会の立法が国賠法第1条第3項などの違憲だとする通知書が届いた旨を紹介しつつ、スマホがなりました。谷さんはスマホの電源を切り方が分からないようで、合計3回なりました。院の事務局で議運が長い主要職員がとくに谷さんに断らずに、後ろから谷さんのスマホを触って電源などを落としたようです。

 「各党の発言」で立憲の2期生、岡本あきこさんは匿名の当事者が仙台市の人だとして「立法府の一員としてお詫びする」と語りました。
 
 それにしても残念な石破茂首相の推薦人の谷・元国家公安委員長。今から12年3カ月前の、野田佳彦首相が強行した「社会保障と税の一体改革関連法」で、小沢一郎さんから全日空ホテルの暗いキングサイズベッド隣で200万円を貰った小沢グループや、貰っていないのに造反した福田衣里子さん、小山展弘さん、宮崎岳志さんらに「それでも与党議員か、けじめをつけろ!政治家を辞めろ!恥ずかしいとは思わないのか!」と野次を飛ばしたのは谷さんでした。その後厚生労働大臣を幾度も務めることになる田村憲久さんは「61人だよ、解散、カイサーン」と政権再交代が近づき大喜びでしたが、兵庫県(知事が不信任で失職中)財政課14年の谷さんは本心から怒っていました。(当サイト内参考記事一体改革衆院可決も民主党分裂、政権深刻な事態に 総理は倒れるような低姿勢で前に進め - 【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記)。
 「権腐10年」からすれば、当時60歳の谷さんも国家公安委員長になりつつ72歳で「腐」というより、単にお疲れなんだと思います。谷さんにも生活があります。谷さんのお父さんが巨大鞄で議員宿舎のタクシー乗り場から現れる姿を見たときは「2回も入閣していてなんでここまでやらないといけないんだろう」と感じました。顔ぶれという面からも、12年、干支一回りが日本では政権交代の一つの時間の目安になるかもしれません。

【衆議院本会議】
 まず、田村憲久さん(旧岸田派に入会し解散)が旧優生保護法謝罪決議案を朗読し、全会一致で採択されました。三原じゅん子・こども家庭庁担当相が発言しました。
 そして谷委員長から「214衆法4号」が起草され可決し参議院に送られました。あす成立のはこび。
 石破首相の所信表明演説に対する代表質問が一日だけでありました。
 野田佳彦代表は、「私は近藤和也議員のご案内のもとに、被災者の皆さんともたくさん交流をさせていただきました。奇しくも総理も10月5日は被災地を視察をされていました」「私は被災地に行って、確信をしたことがあるんです。ずっと予備費で対応してまいりましたけど、改めて補正予算を作らなければいけない、これは確信に変わりました」と語りました。
 石破首相に加えて、「世襲議員」として武藤容治経済産業相、「アベノミクスの評価の発言」で村上誠一郎総務相も答弁しました。
 自民党は森山裕幹事長ではなく、小野寺五典政調会長が質問しました。秋の臨時国会では通例政調会長です。
 立憲2人目の吉田はるみさんは選択的夫婦別姓を問いました。首相は「選択的夫婦別姓はさまざまな意見があり政府としてさらなる検討をする。個人的な意見は言わない」と答弁しました。また中・高等教育の無償化は全額ではなく、修学支援金の維持・拡充を明確にしました。給特法にもとづく教師の処遇改善にも理解を示しました。首相が本会議で、給特法の教師の処遇に言及したのは珍しいように思います。
 吉田さんの問いに、牧原秀樹法相は「会合に出席したが旧統一教会の会合と知らなかった」とし、岸田文雄さんの「未来に向かって責任を絶つ」と話しました。法相はX(旧・ツイッター)で「オリンピック選手を誹謗中傷した人は全員逮捕すべきだ」との発言もありますが本会議で問われず、予算委員会はないままあさって解散されますので、不問に付されることになります。
 日本維新の会の馬場伸幸代表は「開いた口」を「ひらいたくち」と語り、議場からの野次で気づき訂正しました。学歴の問題で、高卒でいいのですが、日本の場合は各界の企画調整が大学の同級生などで動くので、叱ってくれる友人を持ちにくいと思います。同党は、馬場さんの隣の大阪16区に中卒の堺市議男性を新人として擁立し、情勢調査ではトップとされていますが、失速するかもしれません。
 公明党の石井啓一代表、共産党の志位和夫議長、国民民主党の玉木雄一郎代表も質問しました。首相は「玉木議員」と呼び、トリガー条項に関連して揮発油税率そのものの引き下げについてゼロ回答に終始しました。


【衆・国家基本政策委員会】
 「NAIS」では最も目立たなかったのに唯一議席がある根本匠さんもあさって引退します。根本さんや、鈴木俊一前財務相が「3・11」のとき落選中だったことがタブー視される自民党です。
【参・国家基本政策委員会】
 森屋宏前官房副長官が委員長になりました。旧岸田派は決選で石破茂総裁誕生に貢献したもようです。

【財務省・金融庁・経済財政諮問会議・日本銀行 先週末】
 先週末、植田日本銀行総裁、加藤勝信・財務大臣兼金融庁担当大臣、赤澤亮正経済財政諮問会議担当大臣の3人が「三田共用会議所」で会い「アコード」の延長に締結しました。役所に帰った石破最側近の赤澤大臣が明らかにしました。

【議法 きょうまで】
 10月3日に維新が「公立学校働き方改革の推進に関する法律案」(213衆法1号)が提出しましたが、あさっての解散で自動的に廃案になります。
 10月3日に共産党が「大深度地下の公共的使用に関する特別措置法の廃止に関する措置等に関する法律案」(213参法1号)を提出しました。参議院では慣例により衆議院解散の際は継続調査の手続きをとらず廃案になります。
 立憲はきょう、「改正政治資金規正法廃止法案・政治資金透明化法案」(213衆法 号)、「政治資金規正法の一部を改正する法律を廃止する法律案」(213衆法 号)、「政治資金規正法等の一部を改正する法律案」)(213衆法 号=立憲、国民、有志共同提出)、「企業・団体献金禁止法案」(213衆法 号)、「政治資金規正法及び租税特別措置法の一部を改正する法律案」(213衆法 号)を提出しました。

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