渡辺恒雄の後継者、宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

無派閥界隈の領袖・石破茂首相と森山裕幹事長、派閥裏金議員の公認・比例重複でブレる、党内大混乱

2024年10月06日 17時57分21秒 | 第50回衆院選(2024年10月27日)
[写真]「代議士の奥さまは素晴らしい方だ」と金屏風を背にした現職大臣から持ち上げられる同じ派閥の自民党のセンセイ夫妻、無派閥だと何回当選してもこのような機会すらない、某年某月某日、宮崎信行撮影。

 政権再交代時の自民党幹事長として「無派閥連絡会」を設けた石破茂さんは、新首相・新総裁として派閥パーティー券還流分不記載議員の公認でブレています。

 発端はおとといの朝日1面トップで「裏金議員を原則公認へ 比例重複容認」の記事。ところで、森山裕さんは、国対委員長、選対委員長、総務会長、幹事長を通じて常に番記者がついていました。私の議員会館内廊下取材からしても、森山さんが在室している間は、常に番記者が入りびたる状態だったと推測されます。

 また、まったく知らずに報道している社がほとんどですが、改選公選法で、289のうち140小選挙区の区割りが改定される今回の選挙ですが、森山選対委員長のときにすべて調整が完了しています。その後に、小渕、小泉氏がついているにすぎません。第50回衆院選の小選挙区事情に断トツで詳しいのは森山さんです。調整で、創価学会の佐藤浩副会長(職員として定年となり無報酬で活動しているもよう)がサングラス姿で議員会館にあらわれたことに憤慨した際には、スガさんがなだめました。佐藤さんの大田区、スガさんの横浜市と違い、森山さんの鹿児島県鹿屋市ではサングラスは少ないようです。

 しあさって解散なのに、石破総理総裁が森山幹事長とスガ義偉副総裁をいまさら切れるわけがなく、「無派閥界隈の領袖たち」による党内混乱はとどまらないと考えられます。

 立憲民主党サイドから見れば「裏金議員を公認したうえで、比例重複させない」場合が、全国的に自民議席減少の呼び水となります。が、それ以上に、自民党国会議員の「後援会副会長のような偉い人たち」がもうやってられないとさじを投げることで、各地の情勢が大きく変化します。

 日本の政党政治は、小選挙区ごとのたんなる足し算に落ちかねない情勢です。

 なお、小選挙区10増10減のほかに、比例ブロック3増3減もあります。このため、下村さん、萩生田さん、菅原元議員が小選挙区で立つ東京都の選出は、7議員も増えることになります。定数は変わらず465です。

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