【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

岸田前首相の広島1区、こばヒストリーの広島6区にも対抗馬、野田立憲、維新・共産との一本化発言に矛盾も

2024年10月05日 18時13分14秒 | 第50回衆院選(2024年10月27日)
【写真】数える野田佳彦さん、7年前の2017年6月、国会内で、宮崎信行撮影。

 土曜日も公認作業は進み、立憲民主党は野田佳彦代表決裁で、岸田文雄前首相の広島1区とコバヒストリーこと小林史明さんの新・広島6区に対抗馬を立て、公認を決定しました。

 広島1区は、平本浩一さん58歳で、呉市出身で、長野市で「平本創業株式会社」を経営しており、過去にはモルガン・スタンレー証券、ワシントンの世界銀行グループ国際金融公社職員の経験もあるそうです。新・広島6区は井上信也さん47歳で岡山県出身で、高井たかし元議員の秘書を経て、宮口はる子参議院議員の秘書をつとめています。

 平本さんの会社は「総業」でなく「創業」です。

 叩き上げゆえに虚言癖のきらいがいなめない野田佳彦代表は、立憲、維新、共産の一本化が可能だという趣旨の発言を続けていますが、これは絶対不可能です。事実、広島1区には現職男性の自民・岸田さん、維新の新人男性の山田さん、共産の新人男性の中原さんの3氏のところに平本さんが割って入りました。新・広島6区は、現職男性の自民・小林さん、共産の新人男性・重村さんがいる中での擁立ですが、中央で一本化と言いつつ、広島県連では維新・共産に殴り込みをかけたかっこうになります。

 来週水曜日に解散される、第50回衆院選の立候補者はすでに1100人を超えることが確実で、最も倍率の高い選挙となる公算が高くなっています。とくに小選挙区が自公対野党の構図がバラバラで、小選挙区比例代表並立制移行後、最も二大政党の対立構図を描けない選挙となります。

 住民基本台帳ベースでは、「日本人が1・2億人以上いる」最後の国政選挙になります。その中で、人口が減る中の2020年国勢調査にもとづいて289分の1に区割りした選挙区で、広島県、和歌山県、山口県など過去12年間の自民党を代表した幹部の地元が県別定数1減となります。私が町長選で池田大作という詐欺師を神様と誤認した情弱貧乏の創価学会員に池袋まで尾行された「死の町」和歌山3区も廃止されました。

 安倍晋三首相(2022年暗殺)が2015年4月の統一地方選より前に、石破茂幹事長を閣内に取り込むために打ちだした政策が「地方創生」で、石破首相は地方創生交付金を年1000億円から2000億円に倍増します。この地方創生が良かったかどうかも、一部の選挙区では風向きに影響するかもしれません。

 以上です。 


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