田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

武田鉄矢トーク in 札幌

2009-04-04 20:29:51 | 講演・講義・フォーラム等
 印象深い言葉を次々と紹介してくれた武田鉄矢さんのトークイベントでした。
        
        ※ トークのテーマは「心ふれあうまちとは!」でした。        

 歌手であり俳優でもある武田鉄矢さんは、その語りでも説得力のある語りが魅力です。
 今日(4日)札幌青年会議所が主催するイベントが厚生年金会館(こちらです)であり、その講師として招かれ印象深い言葉を数々紹介してくれました。
        
        ※ トーク中の写真撮影はもちろんNGでしたので、その前に

 彼はもう間もなく(あと5日したらと言っておりました)60才の還暦を迎えるそうです。
 最近彼は「肩の力が抜けてきた」と語ります。そうした中で「降りてゆく生き方」という映画に主演したそうです。そしてこのタイトルがえらく気に入ったと…。
 それは彼が次のような言葉に出会っていたからのようです。
 「山に登った事実を残すには、山に登って、降りてこなければならない」(C・Gユング)
 つまり若いときは山頂を目指して必死に登っていたけれど、今や山を降りてくる年代となった。山を降りるには足元をよく見つめねばならないが、登るときには見えていなかった周りの景色もよく見えるようになる。上手に山を降りたいと思う気持ちと映画のタイトルが重なるというのです。

 武田鉄矢さんとはほぼ同世代の私としては、とても納得する言葉でしたし、私自身も上手に山を降りたいものだと思います。

 武田さんはその他にも、「日本人の言葉は豊かである」と語り、俳句を2~3紹介してくれました。素晴らしい俳句を目にすることは幾度かあっても、彼の口から聴くとまた味わい深いものです。(あの武田節が…)その句をいくつか紹介します。

 ◇「行列の 蟻を残して 庭を掃く」(50歳の主婦の句)

 ◇「貧しゅう住んで これほどの花 咲かせるか」(俳人の山頭火の句)

 ◇「裏も見せ 表も見せて 散る紅葉」(良寛の句)

 ◇「あっちこち ぶつけてきたから 丸い石」(新潟の医者の句)

 武田鉄矢さんの魅力の一部に触れたひと時でした。
        
       ※ 退場のとき私の横を通ったので慌ててシャッターを押しました。