大地震の発生以後、いまだ見つからない被災者の捜索や避難民の救済とともに、福島原子力発電所の事故がいまだに終息の気配を見せていないことが大きな懸念材料である。このことは今後の原子力行政へ大きな影を投げかけている。
拙ブログのテーマとはかけ離れるが、やはりこのことに関心を向けないわけにはいかないだろう。
地震発生以来、福島第一原発の1号機原子炉に不具合が生じたというニュースが伝えられて以来、事態は収まるどころか1号原子炉に続いて、3号機、2号機、そして本日に至っては休止点検中と伝えられていた4号機原子炉の火災発生まで伝えられるに至った。
専門家が解説する説明を聞いても詳しいことは理解できていないのだが、1号機の事故発生以来関係者が懸命な処置を施しているにも関わらず事態が深刻の度を増すばかりの情報に接していると、原子力というものが人智の及ばない恐ろしいものであるとの思いを強くしてしまう。
避難している福島原発周辺の住民にとっては、見えない恐ろしい敵に怯えながらの日々が続いていると思うと同情を禁じえない。政府は住民の不安を軽減するため危険の度合いはそれほど大きくないと懸命にアナウンスしているが…。
初めて分かったことだが、福島原発は首都圏の電力源を一手に担っていたらしい。事故発生によって電力事情が一変し、首都圏は計画停電の処置が施される事態となっている。
その影響たるや甚大なものであるとニュースは伝えている。
何より一刻も早く事態が終息することを願いたい。
事態が終息した後、わが国にとって原子力発電の是非が非常に大きな問題となってくるであろう。
感情的な反対論に与したいとは思わないが、今回の事態を冷静に分析して原子力発電の是非を論議してもらいたいと思う。
このことはある意味で、今後の日本の行き先までも決めかねないことなのだから…。