事件です!! (でもないかぁ…)
オヤジがあの「高校野球の女子マネージャーがドラッガーの『マネジメント』を読んだら」の映画を観てしまったのだ! 原作を忠実になぞってはいるが、映画自体は女子高生が好むような青春映画という感じだった…。
※ 「もしドラ」の原作本の表紙です。コミックのように見えますが、そうではありません。
オヤジが映画「もしドラ」を観たといったら気持ち悪がられるだろうか?
実は1年以上も前に原作を読んで、作者(岩崎夏見)の着眼点の素晴らしさにちょっと感動していたのだ。
国民の多くを惹き付けてやまない高校野球と、普通人にはおよそ縁のないマネジメント本を結び付けるという発想力の豊かさ。高校野球のマネージャーが単なる選手を支える裏方と考えていた大多数の見方を覆し、マネージャーはマネジメントをやるべしとする著者の考え方が私には新鮮に映った。
内容それ自体は「そんなにうまくはいかないぞ!」とは思いつつも、野球にもドラッガーにも精通する著者の筆力によってぐいぐいと惹き込まれ面白く読むことができた。
6月25日(土)他に触手を動かすような映画が見当たらないこともあり、「原作の面白さを映画で再び感ずることができるだろうか」との思いから観てみることにした。 高校野球の地方予選も始まった今、グッドタイミングとひとりごちしながら東宝プラザに向かったのだった。
土曜日ということもあり混むのかな?と予想していたのだが、案に相違してガラガラの状態だった。
映画は原作を忠実になぞろうとしていたようだが、主演がAKB48の前田敦子さんということもあり青春映画仕様となっていた感があった。
しかし、それはそれでオヤジでも十分楽しむことができたし、ハッピーエンドも悪くないなぁ、と思いながら映画館を後にした。
「マネージャーに必用なのは才能ではない。真摯さである」
「企業の目的と使命は『顧客』によって定義される」
「真のマーケティングは顧客からスタートする」
「人のマネジメントとは、人の強みを発揮させること」
「イノベーション戦略の第一歩は、古いものを捨てること」
こうしたドラッガーの教えを高校野球のマネジメントに応用した原作本は、高校野球のマネージャーのみならず、多くの高校野球の指導者が手にしたのではないだろうか。