田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

皇帝の愛したガラス

2011-06-23 17:52:23 | イベント

 私にとって、美術館は近きにありても遠いものという存在である。美術音痴の私にとっては、いくら美術館が近くにあろうとも猫に小判である。それではならじと思い、今日(23日)今年初めて近代美術館に足を運んだ。 

          
          ※ 「皇帝の愛したガラス」展のポスターです。

 現在、道立近代美術館では国立エルミタージュ美術館所蔵の「皇帝の愛したガラス」展が開催されている。

 ガラスの工芸美術などに興味関心はないのだが、エルミタージュ美術館というと今から遡ること43年前にヨーロッパを旅したときの最初の国ソ連のレニングラード(現在のサンクトペテルブルグ)を訪れたときに市内観光で見学した美術館だった。
 当時の記憶はかなり薄れているが、エルミタージュ美術館はおそろしく広大で、建物自体も内部の展示品も絢爛豪華さを誇っていたことが記憶に残っている。
 そのエルミタージュ美術館の所蔵作品展ということで「ちょっと覗いてみようかな」と思ったのである。

        
      ※ 展覧会の告知板越しに道立近代美術館を望んだところです。

 平日の午後でそれほど入館者が多くなかったこともあってゆっくりと見ることができた。
 展示されていたガラス工芸品はロシアに栄えたロマノフ王朝の歴代の皇帝、皇族、名士たちが18世紀半ば以降に収集した数多くのガラス工芸品の中から約190点が展示されているということだった。

 贅を尽くしたガラス工芸品も私には“猫に小判”、特別な感慨を抱くこともなかった。ガラス工芸品だから素人好みのばかでかい作品があるわけでなし…。
 ゴブレットとか、デキャンターとか…、そんなに装飾する必要があるのか、と思えるほどの品々が並んでいた。

 私には「そんな贅沢をするからやがて王朝は滅びる運命を辿ったのだ」と思いたくなるような展示品の数々だった…。
 なお、「皇帝の愛したガラス」展は7月3日まで開催されている。