裸の山が多いニュージーランド
※ 写真のように道路の横の大して高くない山にも木は生えていません。
オークランドからダニーデンへ向けて飛行したときだった。
天候は快晴で雲一つない天候だった。私は運良く窓際の席だった。
地上の様子が良く見えたのだが、山と思えるところはそのほとんどに木が見えないのだ。
ニュージーランドというとトレッキングなどが盛んな「緑豊かな国」というイメージだったのだが…。
※ ダム湖の近く木が成長する水分は十分にあると思えるのだが…。
そしてまた、ダニーデンからクイーンズタウンへ南島を横断したとき、道路の周囲に見える山々にはまったくと云ってよいほど木が生えていなかった。
それほど標高の高いところを通ったとは思えなかったのだが…。
景勝地クイーンズタウンは氷河に削られた跡にできた湖ワカティプ湖を中心にできた街だからやはり周りの山は裸の山々だった。
※ クイーンズタウンの前に広がるワカティプ湖の背後の山もご覧のとおりです。
その印象を友人Tに話したところ、友人は「森林限界だから…」ということだった。森林限界というと、かなり高い山を想像するのだが、そんなにも高いところには思えなかった…。
帰国してから調べてみた。すると、確かに日本では2,500mくらいが森林限界らしいが、ニュージーランドでは1,000mほどだという。
なぜ、日本とニュージーランドではそんなに森林限界が違うかということについては、森林限界の要因がさまざまな要素が絡み合ったうえでのことなので、一言では説明できないらしい。ただ、緯度の違いがその一つの要因ではあるということなのだが…。
広大な大地のほとんどに木が生えないというのももったいない気がするのだが、森林限界と言われてしまえばしたかのないことか…。
それにしても「緑豊かな国ニュージーランド」という私のイメージは少し壊されてしまった感じである。
※ こんな特異な風景が映画のロケ地として選定されたのだろうか?
ルートバン・トレッキングの案内をしてくれたガイドによると、そうした特異な地形が大ヒットした映画「ロード・オブ・ザ・リング」のロケ地として有名になったということだった。