高梨沙羅の強さは単に資質だけではないという。彼女の強さには“考える”強さがあるという。そう語るのは、彼女に密着取材したNHKディレクターの永井康之氏だった。
11月9日(土)午後、プリンスホテル国際館で「スポーツの力、知の力」と題して「立教大学札幌シンポジウム」が開催された。
シンポジウムは基調講演として「NHK『天を翔る少女 高梨沙羅』の制作現場から」と題してNHKスポーツ番組部ディレクター(前職)の永井康之氏が務めた。
続いて、永井氏と日本卓球協会常務理事を務める立大の星野一朗氏、そして札幌旭ヶ丘高校の男女のバスケットボール部員が登壇してのパネルディスカッションが行われた。
永井氏は番組を通して「高梨沙羅のひたむきな姿」と「考え続けることの大切さ」を伝えたかったと語った。
そして彼女が現在のような強さを備えた理由(わけ)を次のように分析した。
先ず第一に彼女にはジャンプに対して《好奇心・興味》があったとした。父や兄が取り組んでいたのを目の当たりにしてジャンプの世界に入ったという。
そして次は《現状認識》の力が優れているという。人より脚が長いわけでもない。脚力があるわけでもない。
そこで《対策を考える》力があったという。こう飛んだらこうなるというようなイメージを膨らませることで自己の《スタイルを確立》させていったそうだ。
このように自ら考えながら、自分のスタイルを確立したことにより、修正能力が素晴らしいそうだ。つまり不調になっても直ぐに修整する力があるという。だから好不調の波が小さいらしい。一つ一つジャンプ台が違うワールドカップにおいて昨年16戦中8勝もしたのも、そうした知らざれる彼女の能力の賜物だったことを知らされた思いだった。
※ 講演をする永井康之氏です。
考えるスポーツ選手として永井氏はハンマー投げの室伏広治選手の例も紹介された。室伏選手の独特のトレーニング方法も、彼が考え続けた結果に産み出されたものであると永井氏は取材経験の中から語った。
そして、「高梨選手は考え続けることで世界のトップに君臨し続けている」と永井氏は話を締めた。
来年2月にはいよいよソチ冬季オリンピックが開幕する。その大舞台でも高梨選手はきっとソチのジャンプ台に適応するように考え、修正して素晴らしい成績をあげてくれるのではないか、との期待を一層持たせてくれた講演会だった。
11月9日(土)午後、プリンスホテル国際館で「スポーツの力、知の力」と題して「立教大学札幌シンポジウム」が開催された。
シンポジウムは基調講演として「NHK『天を翔る少女 高梨沙羅』の制作現場から」と題してNHKスポーツ番組部ディレクター(前職)の永井康之氏が務めた。
続いて、永井氏と日本卓球協会常務理事を務める立大の星野一朗氏、そして札幌旭ヶ丘高校の男女のバスケットボール部員が登壇してのパネルディスカッションが行われた。
永井氏は番組を通して「高梨沙羅のひたむきな姿」と「考え続けることの大切さ」を伝えたかったと語った。
そして彼女が現在のような強さを備えた理由(わけ)を次のように分析した。
先ず第一に彼女にはジャンプに対して《好奇心・興味》があったとした。父や兄が取り組んでいたのを目の当たりにしてジャンプの世界に入ったという。
そして次は《現状認識》の力が優れているという。人より脚が長いわけでもない。脚力があるわけでもない。
そこで《対策を考える》力があったという。こう飛んだらこうなるというようなイメージを膨らませることで自己の《スタイルを確立》させていったそうだ。
このように自ら考えながら、自分のスタイルを確立したことにより、修正能力が素晴らしいそうだ。つまり不調になっても直ぐに修整する力があるという。だから好不調の波が小さいらしい。一つ一つジャンプ台が違うワールドカップにおいて昨年16戦中8勝もしたのも、そうした知らざれる彼女の能力の賜物だったことを知らされた思いだった。
※ 講演をする永井康之氏です。
考えるスポーツ選手として永井氏はハンマー投げの室伏広治選手の例も紹介された。室伏選手の独特のトレーニング方法も、彼が考え続けた結果に産み出されたものであると永井氏は取材経験の中から語った。
そして、「高梨選手は考え続けることで世界のトップに君臨し続けている」と永井氏は話を締めた。
来年2月にはいよいよソチ冬季オリンピックが開幕する。その大舞台でも高梨選手はきっとソチのジャンプ台に適応するように考え、修正して素晴らしい成績をあげてくれるのではないか、との期待を一層持たせてくれた講演会だった。