健康も大切、法的な知識も必要、自分と連れ添いの介護のことも考えねば…。う~ん、老後もうかうかしてはいられない。“老活”とは言い得て妙である。北海学園大学が勧める“老活のすすめ”を聴いた。
11月16日(土)午後、北海学園大学において同大が開催した市民公開講座「“老活のすすめ”~あなたは〔老前〕〔老中〕〔老後〕どっち?~」に参加した。
※ 講座の最後に登場した朝倉前学長は80歳を超えられているとはとても思えないはつらつとした姿でお話しされた。
全体で4時間の講座で5講座用意されていた。1講座が30分で、講座毎に10分間の休憩が入っているという公開講座だった。1講座が30分というのはやや細切れの感じもしたが、それぞれの展開が早いこと、そのうえゆったりと休憩が入っている点は高齢者には優しい配慮だったのかもしれない。その5つの講座テーマと講師は次のとおりだった。
◇講座1 「高齢者の体力とトレーニング」 亀井伸照 法学部教授
◇講座2 「終活に向けた法律問題」 内山敏和 法学部准教授
◇講座3 「高齢者介護の現状と課題」 中囿桐代 経済学部教授
◇講座4 「若者たちの雇用環境」 佐藤哲身 工学部教授
◇講座5 「高齢者時代を活き活きと生き抜く」 朝倉利光 前学長
それぞれの講座は各講師が誠実に準備されことが窺え、傾聴すべき内容も多かった。
このレポートでは、その中でも特に印象深かった朝倉前学長の講座と、一見私たち高齢者には関連がないと思われる「若者たちの雇用環境」についてレポートする。
「若者の雇用環境」についてだが、北海学園大学のキャリア支援センター長を兼務する佐藤教授から卒業生の就職状況などについてお話があった。
若者の雇用環境はメディアでも伝えられているとおり、私たち世代の頃と比べると確かにに厳しい環境にあり、現状では中高年の失業率を上回るように状況で続いているが、それは外的環境にばかり原因があるとは考えていないということだった。
どういうことかというと、就職支援に関わってみると、能力や職種のミスマッチ、勤労観の変化など、若者自身に起因する問題も多々あるという。
特に佐藤氏は「勤労観の変化」を憂慮していたようだ。そこで勤労観をはじめとして、働く意義や職業の種類などについて、若者と話し合う場を多く持ってほしいと訴えた。若者たちは仕事について家族と相談したがっているという。
我々中高年にとっても、子どもや孫の相談に乗る出番がありますよ、というお話だった。
すでに80歳を超えているというが、実に生き生きとした話し方が印象的だった朝倉前学長の話は、日本人の寿命がどんどん延び、今や人生90年時代に突入した(死亡数の最頻値は男性が85歳、女性が90歳だそうだ)時代の生き方についての提案である。
人生90年というと、65歳にリタイアしたとして男性で約20年間、女性で約25間という実にたくさんの時間が私たちにはあるということなのだ。その期間の〔生活の質の向上〕を図り、豊かな人生を送ろうという呼びかけであった。
その〔生活の質の向上〕のための構成要素として氏は、①長寿、②高い生活の質、③社会貢献の三要素をあげた。
これだけでは少しに分かりにくい。私なりに解釈すると、「長寿」は心身を健康に維持しようということか?
「高い生活の質」とは、個人を取り巻く生活環境や人的環境を指すように思われる。
「社会貢献」は、文字どおり引き籠ることなく、社会にとって必要ある存在であり続けることの大切さを指摘しているものと考えられる。
そして、高倉氏は次のようなフローチャートを示された。
【人生90年の生活設計】
〔 自立して健康で生きがいある豊かな人生 〕
↓
〔 “健康” ⇒ 健康で何をするか? 〕
↓
〔 自分らしく高齢時代をいきいき生き抜く 〕
↓
《老いを美しく生きる》
「老いを美しく生きる」ねぇ…。う~ん、課題ですねぇ。そうありたいと願いながら毎日を過ごしていきたいと思いますなぁ~。
11月16日(土)午後、北海学園大学において同大が開催した市民公開講座「“老活のすすめ”~あなたは〔老前〕〔老中〕〔老後〕どっち?~」に参加した。
※ 講座の最後に登場した朝倉前学長は80歳を超えられているとはとても思えないはつらつとした姿でお話しされた。
全体で4時間の講座で5講座用意されていた。1講座が30分で、講座毎に10分間の休憩が入っているという公開講座だった。1講座が30分というのはやや細切れの感じもしたが、それぞれの展開が早いこと、そのうえゆったりと休憩が入っている点は高齢者には優しい配慮だったのかもしれない。その5つの講座テーマと講師は次のとおりだった。
◇講座1 「高齢者の体力とトレーニング」 亀井伸照 法学部教授
◇講座2 「終活に向けた法律問題」 内山敏和 法学部准教授
◇講座3 「高齢者介護の現状と課題」 中囿桐代 経済学部教授
◇講座4 「若者たちの雇用環境」 佐藤哲身 工学部教授
◇講座5 「高齢者時代を活き活きと生き抜く」 朝倉利光 前学長
それぞれの講座は各講師が誠実に準備されことが窺え、傾聴すべき内容も多かった。
このレポートでは、その中でも特に印象深かった朝倉前学長の講座と、一見私たち高齢者には関連がないと思われる「若者たちの雇用環境」についてレポートする。
「若者の雇用環境」についてだが、北海学園大学のキャリア支援センター長を兼務する佐藤教授から卒業生の就職状況などについてお話があった。
若者の雇用環境はメディアでも伝えられているとおり、私たち世代の頃と比べると確かにに厳しい環境にあり、現状では中高年の失業率を上回るように状況で続いているが、それは外的環境にばかり原因があるとは考えていないということだった。
どういうことかというと、就職支援に関わってみると、能力や職種のミスマッチ、勤労観の変化など、若者自身に起因する問題も多々あるという。
特に佐藤氏は「勤労観の変化」を憂慮していたようだ。そこで勤労観をはじめとして、働く意義や職業の種類などについて、若者と話し合う場を多く持ってほしいと訴えた。若者たちは仕事について家族と相談したがっているという。
我々中高年にとっても、子どもや孫の相談に乗る出番がありますよ、というお話だった。
すでに80歳を超えているというが、実に生き生きとした話し方が印象的だった朝倉前学長の話は、日本人の寿命がどんどん延び、今や人生90年時代に突入した(死亡数の最頻値は男性が85歳、女性が90歳だそうだ)時代の生き方についての提案である。
人生90年というと、65歳にリタイアしたとして男性で約20年間、女性で約25間という実にたくさんの時間が私たちにはあるということなのだ。その期間の〔生活の質の向上〕を図り、豊かな人生を送ろうという呼びかけであった。
その〔生活の質の向上〕のための構成要素として氏は、①長寿、②高い生活の質、③社会貢献の三要素をあげた。
これだけでは少しに分かりにくい。私なりに解釈すると、「長寿」は心身を健康に維持しようということか?
「高い生活の質」とは、個人を取り巻く生活環境や人的環境を指すように思われる。
「社会貢献」は、文字どおり引き籠ることなく、社会にとって必要ある存在であり続けることの大切さを指摘しているものと考えられる。
そして、高倉氏は次のようなフローチャートを示された。
【人生90年の生活設計】
〔 自立して健康で生きがいある豊かな人生 〕
↓
〔 “健康” ⇒ 健康で何をするか? 〕
↓
〔 自分らしく高齢時代をいきいき生き抜く 〕
↓
《老いを美しく生きる》
「老いを美しく生きる」ねぇ…。う~ん、課題ですねぇ。そうありたいと願いながら毎日を過ごしていきたいと思いますなぁ~。