田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

奄美群島巡りを終えて 15(最終回)

2014-03-19 16:59:45 | 道外の旅

旅の全てを今終える… 

 実に一か月以上にわたって旅関連のブログを綴ってきた。さすがにもう日常に還らねばなるまい。そこで今回の旅をもう一度初めから振り返ってみて、今回の旅を終えたいと思う…。 

 私の今回の旅ブログにしばしばというよりは、ほぼ毎回にわたってコメントをお寄せいただいたあさぎさんからある時、次のようなコメントをいただいた。
 「旅する楽しさとは、行く前にプランを考える楽しさ、旅に出て実体験する楽しさ、最後は回想し反芻する楽しさ、の三つの楽しさがある」と…。

          
          ※ 今回の旅で私の瞼に強く焼きついたのは何といっても奄美の青い海だった…。

 まさにこの一か月間、私は旅立つ前のプランを語り、旅する地からドキュメント風にレポートし、旅から帰ってからは旅した思い出を冗長に語ってきた。

          
          ※ 桜島をバックに、フェリー「波之上」は新鹿児島港から出港しようとしています。

          
          ※ 沖縄本島を含めて五つの島をフェリーで乗り継いだ証のチケットです。

 旅する前のプランを立てる作業は…。
 私は「旅する形」にこだわった。つまり、旅行会社が提案する旅の商品に頼らずに、自らの企画で、自らの手配で旅することにこだわった。自分の思うがままの旅を企画した。こうした旅は一人旅だからこそ可能な旅だということも言えそうだ。
 そしてもう一つ、今回意識したことは、土地の人たちとの交流を図りたいということだった。
 そんな思いを抱きながら、10日間の旅程を立てていった。
 空はこの航空便を、宿はこのホテルを、島内の移動手段はこれを、訪れるところの取捨選択は?などなどオーダーメイドの旅は、苦労も多いが、それ自体が楽しみでもある。私はこの時間を大いに楽しんだ。

          
          ※ 今回の空の旅はすべてLCCのピーチエアを利用しました。

 そして実際の一人旅である。
 旅日記の中でも触れているが、海岸線を走っていて飽きがきた。そのときフッとハンドルを山側に切った。このシーンなど一人旅の醍醐味である。
 その後、予定にはなかった湯湾岳登山が飛び入りで入ったのも一人旅ゆえの気安さである。
 そして思わぬ人との出会いがあった。これも二人以上の旅だと、仲間内の会話に終始してしまって、なかなか土地の人との交流の機会ができないのではないか。
 私は3人の方と名刺を交換するほど親しく話をさせていただいたし、その他にも多くの島人たちと会話をすることができた。
 私は初めて出会う光景、初めて感じる島の空気を存分に楽しんだ。

          
          ※ 各島を巡るために、レンタカー、レンタバイクを駆使した。写真は徳之島を巡ったバイクです。

 願わくば、もっと島の人たちの生活を垣間見れるほどの関係になりたいとも思ったが、今回の日程ではそれは適わぬ夢なのかもしれない。
 私にとって初めての土地、これまでは関心外の土地だったところが、これからはニュースに島の名前が出てきたときには、これまでとは全く違った思いでニュースに接することになるだろう…。

           
          ※ サービスショット。那覇の市場で湯たんぽが売られていたのにはビックリしました。        

 旅から帰ってきて、私は十分すぎるほど旅の余韻を楽しんだようだ。何せブログの中で2週間もその余韻を楽しんでいたのだから…。
 余韻は身体にも及んでいる。いまだに身体の芯の疲れが取れていないような気がする。歳なんですかねぇ…。仕方のないことですが…。
 そんな私に昨日、宇検村の若い学芸員から返信葉書が届いた。宇検村の博物館的見どころをイラスト風に描き出した絵葉書には、次のような言葉が添えられていた。

          
          ※ 宇検村の見どころがイラストで描かれた葉書が届きました。

 先日は、当館にお越しいただき、ありがとうございました。
 ご丁寧にハガキも頂き、感謝いたします。北海道から南の島へ行くと、同じ日本なのかと思うほど文化が異なります。いつか、北海道で皆さまにお伝えできたらいいなと思っています。今回は素敵な出会い、有難うございました。また、いらしてください。

 こうした葉書をいただけただけでも、今回の旅もまた素晴らしい旅だった、と振り返っている私である…。