Photo at 奄美大島
写真レポート奄美大島編である。まるまる二日間にわたって巡り歩いた奄美大島を、厳選に厳選を重ねた(?)末の15枚を紹介することにする。
島の景勝地というと、基本的には海岸風景なのかもしれない。ところが私はマリンスポーツをはじめとして、海への関心はいたって低い。 とは言っても島はやっぱり海である。海岸風景を中心とした奄美大島をレポートする。
奄美大島一日目(2月25日)は島の北部を巡った。
西郷隆盛の謫居跡のあるところの龍郷集落からほど近い龍郷湾に面して三沢あけみという歌手が歌いヒットした「島のブルース」の歌碑が立っていた。作曲したのは沖縄生まれ、龍郷町育ちの渡久地政信という方で歌碑の横に彼の顕彰碑も併せて立っていた。
次に私が訪れた中では奄美大島の最も北部に位置する「あやまる岬」である。奄美十景の一つである岬からの眺めは素晴らしかった。
あやまる岬に至るまでの一帯はソテツが群生していた。「ソテツジャングル」という標識が立っていたが、奄美では食糧難の時にソテツの実や幹を原料とした「ソテツがゆ」や「ナリ味噌」を食べて切り抜けてきた、との説明書きが傍に立てられていた。
続いて、あやまる岬からそれほど離れていないところにある、奄美大島では最も美しい海岸といわれている「土盛海岸」に寄ってみた。海岸には二人連れのカップルが佇んでいたが、シーズンオフとあってひっそりとしていた。
「奄美歴史民俗資料館」、「宇宿貝塚史跡」、「奄美パーク」、「奄美民俗村」と巡ったが、博物館的施設の「奄美パーク」内にソテツの実がなっているところを造形で模したものがあった。じつは奄美歴史民俗資料館でソテツの実をもらったのだが、どのように実がなるのか興味があったのだが、この造形を見てその謎が解けた思いだった。
翌二日目(2月26日)は島の南部を巡った。
南部は、面積は広いものの、人口が少なく、海岸道路(山道)ばかりを走っている印象だった。
まず訪れたのは、名瀬地区郊外(市街から5~6Km?)に位置する「大浜海浜公園」である。雲がどんよりと垂れ込め、南国特有の真っ青な海を拝むことができなかったのは残念だった。
道路は海岸線に沿って、大きく曲がりくねっており、そのときどき見事な海岸線を眼前に現してくれた。写真は「国直海岸(思勝湾)」である。
名瀬から海岸線を走ること20キロくらいだろうか、東シナ海に面した大和村にいたった。
ここでは「奄美野生生物保護センター」(改装中のためPRフイルムを見た程度)と「群倉」を見た。群倉は現地語(奄美方言)で「ボレグラ」と言うそうだ。高倉式の穀類などの貯蔵庫として活用された倉庫ということだ。
海岸風景に飽きた(?)私は内陸部へと車を乗り入れた。そして奄美大島の最高峰「湯湾岳」(694.4m)を目ざした。途中の道路脇には、多くの樹木に混じりヤシの木がそこにあるのが当然というように立っていた。おそらく自然に生えて来たものと思われる。南国らしい光景である。
その湯湾岳の頂上から奄美大島内陸の山々を見た光景である。
山頂付近には「奄美マングースバスターズ」が仕掛けたマングース捕獲のためのワナを見ることができた。
山を下り、島の南に位置する宇検村に入った。この辺りの海岸線は非常に複雑で、そのことで何度も美しい光景を目にすることができた。
写真は宇検村に面する「焼内湾」の光景である。
こちらは隣の瀬戸内町に属する「伊須湾」の光景である。
瀬戸内町から北上して、奄美市住用町地区には「マングローブ原生林」が広がっている。写真は展望台から原生林全体を撮ったものである。
最後に名瀬市内に帰ってきて、「おがみ山公園」に上った。公園の展望台から名瀬市内を望んだ図である。
南国の光景を写真に撮るにしては天候がイマイチだったのが惜しまれる。いずれもが色調が暗くなってしまった。
二日間、奄美大島をレンタカーを駆って巡って歩いたが、合計250Kmくらい走ったようだ。奄美大島の全てを見たとはとても言えないが、ぐるっと一周したことによって、概観だけは掴めたかな?と思っている。