田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

面白いかも? ちえりあ映像フェスタ

2016-03-10 17:01:30 | 映画観賞・感想
 何にでも顔を出してみたくなる田舎オヤジである。田舎者魂健在である。アマチュアのビデオ作品15点が出品され、それを市民が観賞して楽しむという趣旨の祭典である。巧拙入り混じった作品を見比べるのは結構楽しいものだった。 

                  

 スノーシュー噺ばかりでは食傷するのでは、との勝手な判断から一話全く異質な話題を挿入することにした。

 3月5日(土)午後、札幌市生涯学習センター(通称:ちえりあ)で第4回目となる「ちえりあ映像フェスタ」が開催された。以前、映画鑑賞にちえりあに行った際に開催を知り、この日特に予定もなかったので顔を出してみた。

 フェスタは市内外のアマチュアの方が出品した作品を観て、映像作家で、北海道教育大教授の伊藤隆介氏が批評すると共に、観覧者もそれぞれ感想を記すと出品者に後ほど渡るというシステムだった。
 出品者は中学生から80代のお年寄りまでさまざまだった。中には中国からの留学生からの出品もあった。
 1作品はそれぞれ3分から長くて10分程度と、それほど長くないために飽きることなく最後まで楽しむことができた。

 映像など全く素人の私だったが、観覧させてもらった手前、一人ずつ感想を書かせてもらった。
 作品は正直に言って巧拙入り混じった印象だった。中には家庭でビデオを楽しんでいる方とそうレベルが違わないのでは?と思われる作品もあったが、どこかのPRビデオを観ているような錯覚に陥るような高いレベルの作品もあった。
 批評する伊藤氏は、どの作品に対しても否定的なことは一切言わず、その作品の良い点のみを取り上げることに終始しているようであった。フェスタの出品を今後増やしていくためには大切な姿勢と思えたが、伊藤氏の批評を聞いていると、このような創造的な作品の批評は捉え方によっていかようにも批評できるのかな?とも思えた。

            
         ※ この写真は私が撮ったものではない。ウェブ上で見つけたのだが、おそらく昨年の様子だと思われる。

 さて私であるが、次の三作品をベストスリーとして推したいと思った。以下、私の感想と共に…。

 ◇「大雪の庭」 豊平区 田中清治さん
  《私の感想》大雪ガーデンショーのPRビデオを観ているようだった。(プロ的?)ローアングルを効果的に使い、北海道の雄大な自然の素晴らしさが良く表現されていた。

 ◇「滅びの予感」 南区 藤澤 鴻さん 
      ※自死して最期を閉じた有島武郎を題材にしたもの
  《私の感想》他の作品とは際立った違いが見事だった。映像エッセイ?ドキュメンタリー?ドラマ?etc.…。 映像も、効果音(挿入曲)も、アイデアも素晴らしい。

 ◇「発寒の農耕民」 西区 国田 洋治さん
  《私の感想》動画を一切用いず、静止画だけを組み合わせた作品が目新しかった。音楽はやや耳障りだったが、テロップが面白く、思わず引き入れられた。


 と勝手な感想を書かせていただき、出品者にとってはあるいは迷惑だったかもしれないが、ただ漠然と観るよりは、観る方も緊張感をもって観ることができた。
 このようなフェスタもなかなか面白いものだなぁ、というのが率直な感想である。