マニアと云われる人の行動は、マニア外の者から見ると理解し難いところがある。今回話を伺った方は、さしずめ撮り鉄、乗り鉄といったところか?鉄道マニアにとって、今日一日は大変な一日だったに違いない…。

とうとう新幹線が北海道の地を疾走するという記念すべき日である。と云っても、札幌の人間からすると、なんだか遠い世界の話のようにも思えてくる。
そんな中、道新ぶんぶんクラブ主催で「札幌-函館 鉄道直結111年 ~SLから新幹線まで~よもやま話」というイベントがあり、応募したところ入場券が舞い込んだので参加した。講師は、道新の常務まで勤めた原田伸一さんという方であるが、この方が筋金入りの鉄道マニアなのである。
原田氏は話が中盤に差し掛かったころ、スクリーンに二枚の切符を映し出し、ちょっぴり自慢そうに、そして嬉しそうに説明し出した。
一枚は新函館北斗駅発の一番列車座席指定券、もう一枚は新函館北斗駅から鹿児島中央駅までの特急乗車券ということだった。
つまり、原田氏は今日の午前6時35分発の一番列車に乗車し、そのまま新幹線を乗り継いで鹿児島中央駅まで行き、今ごろは鹿児島市のホテルに滞在していると思われる。
料金については触れられなかったが、いったいいくらかかるのだろうか?私のようなものにとっては痛い出費と思うが、マニアにとっては、そんなことは意に介さないというところか?

さて、話のテーマは札幌-函館間の鉄道の歴史である。
原田氏は親子二代にわたって、鉄道写真を撮り続けてきた人のようだ。氏の父親が撮ったSLの白黒写真も何枚か紹介されたが、原田氏自身も中学時代から本格的に鉄道写真を取り始めたというから、そのキャリアは50年以上となる。
その間に撮った数々の写真がスクリーンで紹介され、その時々の機関車の型や電車やディーゼルカーの型番を紹介されるのだが、門外漢にとってはまるでちんぷんかんぷんだった。
原田氏の話の中で、特筆すべきことを記しておくと、札幌-函館間の線路が直結したのは1905年のことで、翌1906年に直通列車が走ったということだ。その際の所要時間は12時間だったそうだ。さらに1908年には青函連絡船が就航したという。
その後、機関車の改良やディーゼル化などにより時間はどんどん短縮され、現在の「スーパー北斗」は3時間を切り、2時間58分(これは室蘭・苫小牧経由であるが)にまで短縮されたという。果たして新幹線が札幌まで延伸した暁にはどれくらいの時間を要するのだろうか?
原田氏は2015年に道新を退職されたらしいが、そのことが撮り鉄にとっては心行くまで列車を撮る時間が確保できるようになったらしい。
今回の講演においても、昨日、一昨日に撮った湯気が出るような写真がスクリーンに映し出された。マニアにとっては、それぞれの列車の撮影ポイントがあるらしい。昨日はあそこ、今朝はどこと、飛び回る生活をされているようだ。
マニアとは、時間も、費用も、エネルギーも、その全てを注ぎ込んでもなんら悔いることのないという人種のようである。

とうとう新幹線が北海道の地を疾走するという記念すべき日である。と云っても、札幌の人間からすると、なんだか遠い世界の話のようにも思えてくる。
そんな中、道新ぶんぶんクラブ主催で「札幌-函館 鉄道直結111年 ~SLから新幹線まで~よもやま話」というイベントがあり、応募したところ入場券が舞い込んだので参加した。講師は、道新の常務まで勤めた原田伸一さんという方であるが、この方が筋金入りの鉄道マニアなのである。
原田氏は話が中盤に差し掛かったころ、スクリーンに二枚の切符を映し出し、ちょっぴり自慢そうに、そして嬉しそうに説明し出した。
一枚は新函館北斗駅発の一番列車座席指定券、もう一枚は新函館北斗駅から鹿児島中央駅までの特急乗車券ということだった。
つまり、原田氏は今日の午前6時35分発の一番列車に乗車し、そのまま新幹線を乗り継いで鹿児島中央駅まで行き、今ごろは鹿児島市のホテルに滞在していると思われる。
料金については触れられなかったが、いったいいくらかかるのだろうか?私のようなものにとっては痛い出費と思うが、マニアにとっては、そんなことは意に介さないというところか?

さて、話のテーマは札幌-函館間の鉄道の歴史である。
原田氏は親子二代にわたって、鉄道写真を撮り続けてきた人のようだ。氏の父親が撮ったSLの白黒写真も何枚か紹介されたが、原田氏自身も中学時代から本格的に鉄道写真を取り始めたというから、そのキャリアは50年以上となる。
その間に撮った数々の写真がスクリーンで紹介され、その時々の機関車の型や電車やディーゼルカーの型番を紹介されるのだが、門外漢にとってはまるでちんぷんかんぷんだった。
原田氏の話の中で、特筆すべきことを記しておくと、札幌-函館間の線路が直結したのは1905年のことで、翌1906年に直通列車が走ったということだ。その際の所要時間は12時間だったそうだ。さらに1908年には青函連絡船が就航したという。
その後、機関車の改良やディーゼル化などにより時間はどんどん短縮され、現在の「スーパー北斗」は3時間を切り、2時間58分(これは室蘭・苫小牧経由であるが)にまで短縮されたという。果たして新幹線が札幌まで延伸した暁にはどれくらいの時間を要するのだろうか?
原田氏は2015年に道新を退職されたらしいが、そのことが撮り鉄にとっては心行くまで列車を撮る時間が確保できるようになったらしい。
今回の講演においても、昨日、一昨日に撮った湯気が出るような写真がスクリーンに映し出された。マニアにとっては、それぞれの列車の撮影ポイントがあるらしい。昨日はあそこ、今朝はどこと、飛び回る生活をされているようだ。
マニアとは、時間も、費用も、エネルギーも、その全てを注ぎ込んでもなんら悔いることのないという人種のようである。