田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

なんとかしなきゃプロジェクトって何?

2016-03-27 21:01:42 | イベント
 「なんとかしなきゃプロジェクト」…、略して「なんプロ」と称するそうだ。その「なんプロ」に参加しているオリンピック水泳メダリストの田中雅美さんが、その体験と思いを語った。 

 3月26日(土)午後、JACA北海道設立20周年記念イベントとして、JICAの付属施設のような(実際には札幌市の施設)リフレサッポロにおいて、田中雅美さんと語る~国際協力はじめに一歩~ と映画「クロスロード」の上映会があった。
 映画「クロスロード」に興味があり参加したのだが、田中雅美さんの話、そして国際協力の活動を続けている方々の話も興味深かったので、今回はそのことについてレポすることにした。(映画「クロスロード」については、後日レポすることにする)

               
               ※ 田中雅美さん

 イベントの始めは田中雅美さんに、気象予報士の菅井貴子さんがインタビューする形で進められた。(菅井さんは天気予報だけではなく、最近はさまざまな場面での活躍が目立つ人である)
 そこで「なんプロ」の話が出てきた。話の中で概要はおおよそ理解できたのだが、帰宅してHPを見てみると、次のように出ていた。

 「発展途上国は多くの課題を抱えています。それを一人でも多くの方に知ってもらい、その解決をめざす国際協力の必要性を社会全体で共有して行きたい。そんな思いを共有する人、団体などで進めるのが『なんとかしなきゃ!プロジェクト』です。
国際協力に関心の高い著名人や、国際機関やNGOなど国際協力を行っているプレイヤーが、さまざまな場面やメディアで、広く情報を発信し、それを受けたひとりひとりが国際協力の重要性を少しでも自分のこととして捉え、それぞれの立場でできるかたちで国際協力に参加する、そんなきっかけとなることを目指します。」「発展途上国は多くの課題を抱えています。それを一人でも多くの方に知ってもらい、その解決をめざす国際協力の必要性を社会全体で共有して行きたい。そんな思いを共有する人、団体などで進めるのが『なんとかしなきゃ!プロジェクト』です。
 国際協力に関心の高い著名人や、国際機関やNGOなど国際協力を行っているプレイヤーが、さまざまな場面やメディアで、広く情報を発信し、それを受けたひとりひとりが国際協力の重要性を少しでも自分のこととして捉え、それぞれの立場でできるかたちで国際協力に参加する、そんなきっかけとなることを目指します。」


 田中さんが水泳競技をしていたとき、海外遠征はプール施設がある豊かな国ばかりだったという。引退後、世界には満足なプール施設もない国がたくさんあることに気付き、知人を通して「なんプロ」のことを知り、参加を決めたという。

               
               ※ 菅井貴子さん


 「なんプロ」に参加してから、田中さんはタイを訪問し、貧しい暮らしをする人たちと何ヵ所かで交流したそうだ。その一つ、ミャンマーとの国境近くの難民キャンプを訪れた際のことを詳しくレポートしてくれた。
 彼女が語ったことで印象的だったのは、子どもたちはたとえ貧しくともエネルギーの塊りのようで、屈託なく明るい笑顔を見せてくれたという。そんな子どもたちに支援の手を差し伸べたいと語った。自分にできること、たとえ小さな一歩でも、思って、行動してみる。そうしたことできっと世界は変わっていくと…。
 ぜひとも世界に目を向けてほしい、と語った。

 その後、ステージには◇北海道NGOネットワーク協議会 事務局長の岡田朋子氏、◇国連UNHCR協会 北海道エリアマネージャーの水野慎也氏、◇Habitat for Humanity北海道大学学生支部「けんちくん」代表の坂田奎氏、◇国際協力学生団体「結~yui」代表の込江蒼氏、◇JICA北海道 旭川デスクの樋口和彦氏の5人が登壇し、それぞれの立場で国際協力、途上国支援の実践していることについて発表し、支援・協力、そして参加を呼び掛けた。

 田中さんをはじめ、何人かの方が語っていたが、「世界に目を向けてほしい」、「関心を外へ広げてほしい」、「想像力を働かせてほしい」etc. etc.…の言葉が私の中に残った。
 私たち日本人は途上国の人たちから見たら恵まれた生活を送りながらも、精神的には充たされず、不平不満を口にしていることが多い。
 想像力を豊かにして、自分が誰かのためになる。誰かのために、自分は何ができるのか。今の自分から一歩を踏み出してみる。そこに充たされない日常から抜け出す鍵があるのかもしれない。

 今回のイベントに参加して、私の中に次のようなフレーズが浮かんだ。
        「あなたは、誰かのため、何ができますか?」