憧れだった熊野古道トレッキングに出かけてきます。熊野古道とは、「熊野本宮大社」「熊野速玉大社」「熊野那智大社」を参詣する巡礼の道として太古の昔から多くの人が自らの足で歩いてお参りした古道である。私も巡礼人の一人となって三つの大社を訪れてみたいと思ったのである。
※ 「熊野三山」の一つ「熊野本宮大社」の社殿です。
早くから計画し、飛行機や宿の手配も終えていたのだが、出発を一週間後に控え、イマイチ気合が乗ってこない。
そこで予定より早く公表して、自分を追い込もうと考えた。
熊野古道は和歌山県・奈良県・三重県にまたがって、「熊野本宮大社」を中心に四方八方に「紀伊路」「小辺路」「中辺路」「大辺路」「伊勢路」「大峯奥駈道」と六つのルートが広がっている。もし、これら全てを巡るとしたら一か月あっても足りないだろう。私にはとてもそれだけをこなす体力も財力もない。
今回、私が歩くのは熊野古道でも最もポピュラーと云われている「中辺路(なかへち)」というルートを3泊4日の日程で62.5kmを歩くコースである。
距離的には、昨年「北根室ランチウェイ」を2泊3日で71.4kmを歩いたのに比べると、体力的にはそれほど心配する必要はないかな?と考えている。ただし、ガイドブックなどによると、「険しい坂が続く」とか、「○○山を越えて」などの表現が頻出するので、侮れないとも思ってはいるのだが…。
29日(金)新千歳から関空を経て、和歌山県田辺市まで移動し、翌30日から、田辺市郊外の「滝尻王子」からスタートして「熊野本宮大社」を経て、「熊野那智大社」まで62.5kmである。「熊野速玉大社」は電車で移動して参拝する予定にしている。
そして今回の旅では、帰路に伊勢市を経由することで「伊勢神宮」も訪れる予定にしている。そんなことで今回の旅は、古の旅人(いにしえのたびびと)を装う旅ということである。
さて、その古の旅人なのだが、いささか準備不足で内心焦りを感じているのだ。
体力面も、熊野古道について学習面もである。
そこで遅まきながら、せめて体力面だけでもと思い、本日久しぶりに藻岩山に登ってきた。登山路の雪が融けて泥んこなのでは、と予想していたが、なんと登山口からまだまだ雪がしっかり残っていた。久しぶりの登山でいい汗をかくことができた。
※ 今日の藻岩山山頂から(14時10分)。このような写真を出発前に何枚提供できるでしょうか?
遅きに失した感はあるが、疲れない程度にこれから出発まで何度か登って体力的な自信だけは得て出発したいと考えている。
また、熊野古道についても一応のことは調べたつもりだが、まだまだ浅い。時間はないが、もう少し熊野古道に詳しくなって出かけたいと思っているのだが…。