田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北大落語研究会 卒業口演

2016-03-20 21:37:27 | ステージ & エンターテイメント
 学生落語は初体験であった。しかし、卒業口演である。4年間も修行(?)したとなると、なかなか堂に入ったものである。卒業する6人の噺家の落語に聴き入った。 

                  

 3月19日(土)午後、北大のクラーク会館で北大落語研究会の「平成27年度卒業口演」が開かれるとあって、覗いてみることにした。
 開場時間(13時30分)前に並び、写真を撮るには絶好のポジションを確保したのに、写真はNGとのことで、画像で伝えることが出来ないのが残念である。

 北大の落研は部員が40人以上もいて、最も力を入れていることが地域に出向いて落語を披露することだそうだ。つまり、落語を通して「笑いで人のつながりを築き」、地域づくりに貢献することを願いとしているということだ。これまで年平均20回前後の派遣実績があるとのことだった。

            
            ※ 写真はNGと分かって、開演前に高座の様子を写真に収めたが、気の抜けた何かみたいですなぁ。

 卒業口演は、今年度卒業する(した?)6人の噺家が登場した。その高座名もなかなか凝ったものや、意味不明のものなど、登場したのは次の6人である。◇恐冷家士薙(おそれやしない)◇津軽林檎兵衛(つがるやりんごべえ)◇場貸屋ぽんぽこ(ばがしやぽんぽこ)◇どす恋雅辛坊(どすこいまさしんぼう)◇遊子屋悲志(ゆうしやかなし)◇いだけ家大志(いだけやたいし)というものだった。

 番組は次のようになっていた。

        開口一番
 一、恐冷家士薙     無精床(ぶしょうどこ)
 一、津軽林檎兵衛    後生鰻(ごしょううなぎ)
 一、場貸屋ぽんぽこ   権助提灯(ごんすけぢょうちん)
        中 入 り
 一、どす恋雅辛坊    粗忽長屋(そこつながや)
 一、ミカフネ      コント
 一、遊子屋悲志     子別れ(こわかれ)
        中 入 り
 一、レオナルド     漫才
 一、いだけ家大志    明烏(あけがらす)

 6人の技量はさまざまだったが、さすが学生である演目はしっかり記憶されていて、よどみなく演ずるところはさすがである。帰宅して調べたところ、いずれもが江戸落語の古典物である。彼らは数ある古典物の中から何作を自分のものにしたのだろうか?
 卒業口演であるから、それぞれが自分の十八番を披露したものと思われる。6人にはそれぞれ特長があったが、私の目(耳?)からは場貸屋ぽんぽこ、遊子屋悲志の二人の落語がやや他よりは抜けていたかな?と見たのだが、どうだろうか?
 古典落語に通ずるためには、北大の落研の追っかけをするのもいいかもしれない。

                  

 意外に面白かったのが、コントと漫才である。さすがに現代の学生である。落語だけではなく、漫才やコントといった笑いにも手を伸ばし、笑わせるだけの芸を身に付けているところが素晴らしい。