田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

試写会 映画 156 僕だけがいない街

2016-03-13 16:22:28 | 映画観賞・感想

 ミステリーサスペンスとして見応えのある映画だった。コミックが原作ということだが、原作を未読の私でも十分に楽しめる映画だった。主人公(藤沼悟)が北海道で育ったという設定で、北海道弁の使い方やセットの様子に北海道人としては若干の違和感があったが…。 

                                   

 3月19日からのロードショーに先駆けて、8日(火)STVホールで開催された試写会「僕だけがいない街」の招待券が舞い込んだので鑑賞してきた。
 主演が藤原竜也という女性に人気の俳優だったためか、観客は若い女性が多かった。年老いた田舎オヤジは若干肩身を狭くしながら観賞したのだった。

 映画のストーリーは、時間がある時点まで何度も巻き戻るという《リバイバル》現象という不思議な現象が軸となって展開するため、粗筋さえも説明するのが難しい。
 ただ、その不思議な現象によって、解決済みと見られていた連続誘拐殺人事件の犯人が別に存在することに気付き、冤罪事件が晴らされるというもので、いったい誰が真犯人なのか、最後まで謎解きの面白さに興味をそそられた。

                   

 4年間もの長きにわたって連載された原作を2時間の映画の中に収斂させるということは至難の業であるが、特別の違和感もなく観賞することができたのは脚本の後藤法子、監督の平川雄一朗に負うところが大きいのだろうと思われた。
 また、主演の藤原竜也、有村架純、そして二人の子役の中川翼、鈴木莉央の好演もそれを助けた感がある。

            
            ※ 主演の二人の好演はもちろんだが、意外にも子役の二人の好演も光った映画だった。

 北海道人として映画を観たとき、北海道の架空の都市の公営住宅をセットとして組み立てたと思われるのだが、屋根が瓦葺になっているところに違和感を持った。
 また、若すぎる母親役を演じた石田ゆり子が盛んに発していた「~だべさぁ」や、二人の子役が何かあると「したっけな」という北海道弁を発していたが、現実の北海道人からしたらあまりにもディフォルメされて使われている感じがしたが、それもご愛嬌か?

 原作を知らないおじさんにとっても、「なかなか面白い映画だった」との思いが残ったが、コミックファンにとっては待望の映画化ということで、かなりのヒットが期待できる映画なのかもしれない。