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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

冬の石狩川河岸を遡る 13 後編

2016-12-19 21:19:49 | 冬の石狩川河岸遡行スノーシュートレッキング

砂川大橋 ⇒ 石狩川橋   実施日 ‘16/12/15

 この日の後半はライブレポでも報告のとおり、悪戦苦闘の連続だった。目前に横たわる風倒木、さらには笹の上に乗った雪に悩まされた。まともな昼食も摂らずに進み続けたが、時間切れのために目標にわずか到達できず、この日の行動を終えた。 

               
               ※ この日は後半になってもこうした風倒木に悩まされました。

 この日二つ目の掘割を迂回し、石狩川河岸の灌木地帯に入ったところで、昼食休憩を取ることにした。
 昼食といっても、座るところもなく、持参したスープにお湯を注ぐのも大変と思い、私の好物である北海道銘菓の「ミルクカステーラ」を温かい紅茶で流し込むだけで済ませた。
 
 この日は、この冬でもかなり寒い日だった。しかし、行動しているときはまったく気にならなかった。ところが休憩をしていると体が冷えて、気温の低さを実感した。休む時は対策が必要だと思った。

               
               ※ 中には写真のように根こそぎ倒れている木も目立ちました。

 休憩を終えて、前進を始めて間もなく、この日3度目の掘割に遭遇した。この掘割は前の二つの掘割に比べると細い流れで、水面を見ると凍っている部分もあった。
 「これは渡れるかもしれない」と思い、水面に降りて行った。凍っているところをストックで突くと大丈夫そうだった。そろりと氷の上に乗った。するとなあ~んと!氷が割れるではないか!慌てて対岸に渡り、事なきを得た。氷の張り方がまだ十分ではなかったようだ。

               
               ※ 写真の黒く写っている部分が私の踏み抜いた氷の跡です。下の写真はそれを近接して写したものです。

               

 そこから間もなく、砂川大橋と石狩川橋の間に架けられている「滝新橋」を12時50分に通過した。この辺りでコースの2/3付近を通過したことになる。

               
               ※ 「滝新橋」を遠くから撮ったものと、近接して下から撮ったものです。(下の写真)

               

 灌木の間をどうすり抜けるのか、風倒木をどう避けて前へ進むのか。私はそのことに体力的にも、精神的にも疲れを感じ始めていた。そこで河岸から少し離れ、灌木地帯の外へ逃れることにした。
 しかし、そこにも問題は残っていた。笹原(ササッパラ)が広がっていたのだ。笹原はこの季節はかなり厄介である。というのも、笹の葉に雪が乗っかっていて、そこへ踏み込むと大きく陥没してしまうのだ。ところによっては私の膝頭くらいまで雪の中に埋まってしまい困難を極めた。

               
               ※ 前を塞ぐイタドリは中空なので、下の写真のようになぎ倒しながら前進しました。

               

               
               ※ 良く写っていませんが、笹原では何度も何度も足を取られました。

 灌木地帯もダメ、笹原もダメ、苦しい展開となったが、前へ進むしかない。時間はかかるが、ひたすら前へ歩を進めた。
 この日は天気が目まぐるしく変わった。太陽が出ていたと思うと、雲が全体を覆う。ときには雪が降ってくる、といった変わり具合だった。ただ、風がほとんど吹いていなかったのが幸いした。これまでの経験では、冬の場合は風が一番の大敵だと思っているからだ。
 風が吹いていなかったために手袋を外してライブレポをそれなりに発信することもできた。

               
               ※ 新十津川の市街地に近くなると、河岸もこのように整備されていました。(パークゴルフ場?)

 笹原に足を取られながら格闘していると、広く広がった雪原に出た。どうやら新十津川に至り、河岸を公園として整備しているところのようだった。
 雪原の向こうにはゴールの「石狩川橋」(と私は思っていたのだが)も見えてきた。
 間もなく、「徳富川」が石狩川に注ぐ河口に至るに違いない。
 その徳富川を迂回するために、かなり遠回りをしなければならないコースなのだが…。

               
               ※ 遠くに見える橋は「石狩川橋」だとばかり思っていたのですが…。

 私は雪原を河口目ざして前進した。ところが徳富川河口になかなか至らない。
 そうしてかなり進んだときに、見えていた橋が「石狩川橋」ではなく、徳富川に架かる「新十津川橋」だったことが判明した。

 そう分かった時点でも、私のゴールは「石狩川橋」と考えていた。そのとき14時30分頃だったと思う。ここから「新十津川橋」を渡り、再び石狩川河岸に近付いた後「石狩川橋」を目ざしたとしたら、まだ1時間30分程度を要する。
 
 「石狩川橋」の近くのバス停から滝川駅へ向かうバスは、15時27分と16時59分がある。「新十津川橋」を目ざして進んでいるとき、この時期に16時を過ぎると辺りは暗くなってしまう。そこまで雪と格闘する必要があるのか?自らに問うたとき、「無理することはない。残りは次回に回し、15時27分のバスに乗るべきだ」との結論に達した。

 そう結論を出した途端、急に空腹を覚えた。河岸公園の東屋があったので、そこでカップスープに冷めかけたお湯(熱湯ではなかった)を注ぎ、調理パンをスープで流し込んだ。

               
               ※ 「徳富川」に架かる「新十津川橋」の袂でこの日のスノーシューを外しました。

 そうして15時10分、「新十津川橋」の袂でスノーシューを脱いだのだった。
 この日歩いた歩数の総計は18,827歩だったので、スノーシューでの歩数は17,000歩前後だと考えられる。そうすると、スノーシューで進んだ距離は10キロ程度ということになりそうだ。

               
               ※ 「新十津川橋」の上から撮った「徳富川」の様子です。

 久しぶりの石狩川河岸トレッキングだったが、河岸の状況がかなり難しくなっていることを実感した。こうした状況が変わらないとしたら、この日以上の距離を一日の行動距離として設定することは無理だろう。慎重にこの後の計画を練りたいと思う。