北海道開拓の礎を築いたお雇い外国人の中でもW.S.クラークは群を抜いて有名である。そのクラークの銅像が札幌市内には数多く点在していることが分かった。そのクラーク像の存在を追ってみた。
※ クラーク像といえば羊ヶ丘に立つ、この立像がもっとも有名かと思われる。(今回の講座では訪れない)
現在、私が所属するシニアの生涯学習グループ「めだかの学校」の来年度企画を着々と進めているところである。過日12月21日(木)、来年度野外講座「お雇い外国人の事績を訪ねて(仮題)」のプロジェクトを共に進めているS氏と札幌市内に点在するクラーク像の一部を実際に見て回った。
私が調べたところによると、札幌市内に点在するクラーク像は…。
① 北大中央ローンの胸像(北大にあるものの中では最も有名)
② クラーク会館内の胸像
③ 大学文書館内の胸像(石膏製?)
④ 大学本部大会議室内の胸像(石膏製)
⑤ 大学保健センター内の胸像
⑥ さっぽろ羊ヶ丘展望台の立像
⑦ 北大植物園の宮部金吾記念館内の胸像
⑧ 札幌独立キリスト教会内の胸像(ブロンズ製)
⑨ 札幌時計台ホール内の座像
以上九つである。(この他にもあったらぜひ情報をください)
この中から、私たちは①~⑤までを一日で見て回ろうと構想した。(その他別日程で⑧と⑨も野外講座の中で訪れる構想である)
そこで21日に①~⑤の銅像を見て回り、見学が可能かどうかを直接伺って回った。
結果は、①~⑤の銅像の内、二つは見学不可能との回答をいただいた。
一つは、④の大学本部の大会議室内の胸像である。会議室は絶えず使用されていて、見学は困難とのことだった。もう一つは、⑤の保健センター内の胸像である。こちらは保健センターに相談に訪れる患者さんに不安や迷惑を与えないために見学はお断りしているとの回答だった。残念ではあるが、いずれもやむを得ない事情と受け止めねばなるまい。
さて、残った三つの銅像だけを見て回って一講座を終えるとなると、いかにも内容が薄い。困った私たちは、総合博物館内にあるクラークコーナーを加えることにした。そのクラークコーナーを覗いてみると、そこにはガラスケースの中に小さなクラーク像が見て取れた。これだけで一講座が成り立つのか?ちょっと厳しい気もしてきた。企画の完成締め切りまではまだ時間がある。少し悩んでみたい。
それでは写真に収めたクラーク像の数々をご覧ください。
※ 北大構内中央ローンに立つ胸像です。観光客が良く写真を撮っています。
※ クラーク会館内3階ロビーに設置されている胸像です。
※ 大学文書館内に設置されている石膏製(?)の胸像です。
※ 文書館にはガラスケースに収められた小さな胸像もありました。
※ 同じ文書館内に掲げられていた新渡戸稲造書のクラーク博士の有名な言葉です。
※ 別日程で訪れる予定の札幌時計台ホールに設置されたクラーク博士の座像です。