田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

PMFオープニングコンサート2019

2019-07-06 20:42:24 | ステージ & エンターテイメント

 青く高い空のもと、芝生に寝転んで上質の音楽を聴く…。今年もまた札幌の夏の風物詩PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)が始まった。札幌芸術の森野外ステージで至福の時間を過ごした。

        

       ※ 青い空が印象的な今日の札幌芸術の森の野外ステージでした。

 今日(7月6日)の午後、PMF2019の開幕を告げるオープニングコンサートが札幌芸術の森野外ステージ催された。ステージには「30th」と大書され、PMFが創設され30周年を迎えてことを知らせていた。

          

          ※ 会場内の写真撮影はNGでしたが、コンサート前のステージを写させてもらいました。

 調べてみると、私は2013年から毎年オープニングコンサートに参加しているので今年で7年目の参加だった。

 これまでは友人知人4人で参加していたのだが、今年は体調不良だったり、都合があったりで、私とH氏二人での参加となった。そこで、これまでは会場前方の椅子席で聴いていたのだが、H氏と相談して「今年は芝生席で聴いてみよう!」ということになった。空はピーカンに晴れ、高温になるという予想だったので、私たちは芝生席が木陰になるところに陣取った。これが良かった!

          

          ※ 開場前、ゲートの前でいつものようにファンファーレが演奏されました。

          

 ※ 入場前、今やPMFの顔といっても良いヴァイオリンのライナー・キュッヘルさんが列を作っている私たちの前に顔を出しました。

 北海道の夏の気候の特徴である。日向では暑くとも、木陰に入ると涼しいくらいの気温で、私たちは快適な環境の中で音楽を楽しむことができた。

          

          ※ 私たちは、写真の奥の木が茂っている袂に陣取りました。

 肝心のコンサートの方は、札幌大谷大学の音楽科のトランペットアンサンブルの演奏で始まり、PMFの指導陣であるPMFウィーン、PMFベルリンの方々の演奏に続き、最後は今年のPMFアカデミー生96名による演奏という構成だった。

 およそ2時間半にわたり、それぞれの演奏陣によって数々の曲目が演奏されたが、私としては、PMFウィーンによるハープを加えた弦楽6重奏による「J.シュトラウスⅡ/春の声 作品410」、PMFベルリンの管楽器によるジャズの名曲「デズモンド&ブルーベック/テイク・ファイブ」、そしてPMFオーケストラによる「バーンスタイン/キャンデード序曲」が特に耳に残った。

 配られたプログラムには全アカデミー生の名前、国籍、パートが掲載されていた。主催者から26ヵ国から、96名のアカデミー生が集まった、と聞いたので興味半分で調べてみた。その国籍は、日本、ドイツ、韓国、米国、ウズベキスタン、ポーランド、ベルギー、スイス、カナダ、中国、イスラエル、セルビア、オーストリア、香港、ポルトガル、フランス、台湾、ハンガリー、エクアドル、イタリア、スペイン、ホンジェラス、ブラジル、プエルトリコ、オーストラリア、ベネズエラと、まさに世界中から札幌に若手音楽家が集まった感じだった。ちなみに参加が最も多かったのは米国の26名、続いて日本の17名、韓国の10名というところが多くの参加していた。

          

         ※ 会場内には色とりどりのテントの花が開きました。ピクニック気分でコンサート鑑賞です。

 コンサートを終え、H氏は「やはり芝生席で聴くのはいいですねぇ」と感想を漏らされた。私にとっても同感である。ステージに近いところで聴くのは演奏者の表情まで読み取れて、それはそれで得難い体験である。しかし、芝生席でゆったりとリラックスして聴くことは、音楽が心地良く体の中に沁みわたってくるように感じられ、新たな発見をした思いだった。