私たち道産子にとって、やはり札幌交響楽団は最高です! 札響の演奏に気軽に誘う機会として安価に提供された演奏会だった。演奏会は札幌文化芸術劇場hitaruに満員の聴衆が詰めかけ、終始和やかな雰囲気の中で行われた。
2月13日(火)夜、札幌文化芸術劇場hitaruにおいて表記「hitaruで見る・聴く・知る オーケストラ!」が開催された。札響では、例年オーケストラの初心者を気軽に誘う機会を提供しているが、今年は1月10日の「おんぷでおさんぽ」と今回の「hitaruで見る・聴く・知る オーケストラ!」の二つがそれにあたるようだ。二つの演奏会ともに1,000円で入場できるという安価なものである。もちろん私は二つとも参加したが…。
指揮は指揮者としてはまだまだ若い若干30歳という松本宗利音氏である。この方のお名前がユニークである。宗利音と書いて「シューリヒト」と呼ぶそうだ。おそらく彼の両親は相当なクラシック通で、ドイツの作曲家であり指揮者だったカール・シューリヒトの心酔者だったことから、我が子もカール・シューリヒトのようになってほしいと願って付けた名前なのでは?と私は想像するのだが…。
松本宗利音氏の履歴を拝見すると、宗利音氏は両親の期待に応え幼少の頃よりヴァオリンを学び、東京芸術大の指揮科を卒業し、現在指揮者として活躍しているのだから両親もご自身も満足なのではと想像する。
さて、演奏会の方であるが、この日演奏された曲目は次のとおりである。
◆J.ウィリアムズ/「スター・ウォーズ」メインタイトル
◆J.S.バッハ/「G線上のアリア」~管弦楽組曲第3番より
◆グーリーグ/「山の魔王の宮殿にて」~「ペール・ギュント」より
◆ドボルザーク/「家路」~ 交響曲第9番「新世界」より第2楽章
◆スメタナ/「モルダウ」~連作交響詩「わが祖国」より
◆ディスに―作品より名曲メドレー(直江香世子編曲)
星に願いを ~ バロック・ホウダウン ~ ミッキーマウス・マーチ ~ ビビディ・バビディ・ブー ~ チム・チム・チェリー ~ 美女と野獣 ~ ホール・ニュー・ワールド ~ レット・イット・ゴー ~ パート・オブ・ユア・ワールド ~ イッツ・ア・スモールワールド
【アンコール】◆フレデリック・ロウ/「マイ・フェア・レディ」より「踊り明かそう」
なお、2曲目から5曲目までの4曲は、2024年度の札響コンサートで演奏される曲の一部を演奏したものだという。
私はチケットを早めに購入したからだろうか?なんとステージの前から4列目が私の席だった。(つまり全席が1,000円で開放されたのだ)ふだんの私が札響の演奏を聴く際には考えられない席である。そのためだったのだろうか?どうもいつもの札響とはやや違った印象を受けてしまった感があった。弦の音がいつも聴くときとは違い、割れたように聴こえてきてしまったのは気のせいだったのだろうか??また、「星の願いを」の出だしのトランペットのソロがちょっとミスったように聴こえたのだが、それは私のそら耳だったのか?
たぶん私の聞き違えだったのだと思われるが、札響の音はいつ聴いても素晴らしく、演奏を終えた後の私の中には満ち足りたものが広がる。
今年は何度札響の演奏を聴くことができるだろうか?できるだけ機会を作りたいと思っている。