「作家・林心平が専門家にきく」シリーズ第4弾を聴いた。実際に南極でペンギンの生態調査をしている国立極地研の高橋晃周氏との対談だった。果たして南極は温暖化しているのか?興味深いお話をうかがえた。
昨年から札幌市環境プラザ主催で開催されている作家の林心平氏の対談シリーズが興味深い。主として自然科学が対象なのだが、林氏が科学に疎い人でも理解できるようにと上手に話を引き出してくれるところが好評である。
今シリーズはスケジュールの調整がうまくゆかず、今回がシリーズ4回目であったが私の参加は2回目だった。
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※ ペンギンの生態や南極の温暖化について語る高橋氏です。
今回(1月28日 エルプラザ)は「ペンギン目線で観る南極の温暖化と生態」と題して、国立極地研の高橋氏を招いてのセミナーだった。
高橋氏は主として南極おいてペンギンの生態を観察し研究しているとのことだ。
南極に生息するペンギンは主として、マカロニペンギン、ジェンツーペンギン、ヒゲペンギン、アデリーペンギン、コウテイペンギンと5種が生息しているが、生息数の増減は種によって異なっているという。
したがって、ペンギンの増減と気温との因果関係について今のところはっきりしたことはいえないという見解である。
高橋氏から意外なことを聞いた。
南極には膨大な数のペンギンが生息している(EX.マカロニペンギン 900万つがい、ヒゲペンギン400万つがい、アデリーペンギン260万つがい、というように)が、それは南極海はペンギンなどが生息するに相応しい膨大なナンキョクオキアミという食料が存在するということだ。つまり寒い地域の(北極海も含めて)海は、意外にも暖かい地域の海より生物にとっては豊かな海だということだ。
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※ 高橋氏から話を引き出す役目のナビゲーターの林氏です。
さて、肝心の「南極は温暖化しているか?」という命題についてだが…。
高橋氏は近年50年の観測データーを示し、南極半島地域では温暖化傾向がみられるが、東南極地域では顕著な傾向がみられない、とした。
このことは何を意味するか?高橋氏はそれ以上の言及を避けたが、ここからは素人の私が想像を逞しくさせることにする。
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※ 高橋氏が持参してくれたコウテイペンギンの羽です。表面は毛に覆われ柔らかでしたが、全体は非常に
硬く板のように頑丈でした。海中を泳ぎまわるのに適しているようです。
南極半島は南極大陸の中でも低緯度地域に属する。それに対して東南極地域は高緯度地域である。ということは、人間が住む地域により近い低緯度地域では地球の温暖化傾向の影響を受けつつあるということではないか。やがてその影響は高緯度地域にも達するのではないかと考えた。(このことについては、セミナー後に林氏とも交流した)
そうなる前に地球温暖化をストップしなくてはいけないのだが…。(その地球温暖化説について異論反論が存在していることは承知しているが…)
シリーズ第6回目「地球温暖化による海洋生物の変化」は今回の続編のような形になるようで興味深い。
昨年から札幌市環境プラザ主催で開催されている作家の林心平氏の対談シリーズが興味深い。主として自然科学が対象なのだが、林氏が科学に疎い人でも理解できるようにと上手に話を引き出してくれるところが好評である。
今シリーズはスケジュールの調整がうまくゆかず、今回がシリーズ4回目であったが私の参加は2回目だった。
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※ ペンギンの生態や南極の温暖化について語る高橋氏です。
今回(1月28日 エルプラザ)は「ペンギン目線で観る南極の温暖化と生態」と題して、国立極地研の高橋氏を招いてのセミナーだった。
高橋氏は主として南極おいてペンギンの生態を観察し研究しているとのことだ。
南極に生息するペンギンは主として、マカロニペンギン、ジェンツーペンギン、ヒゲペンギン、アデリーペンギン、コウテイペンギンと5種が生息しているが、生息数の増減は種によって異なっているという。
したがって、ペンギンの増減と気温との因果関係について今のところはっきりしたことはいえないという見解である。
高橋氏から意外なことを聞いた。
南極には膨大な数のペンギンが生息している(EX.マカロニペンギン 900万つがい、ヒゲペンギン400万つがい、アデリーペンギン260万つがい、というように)が、それは南極海はペンギンなどが生息するに相応しい膨大なナンキョクオキアミという食料が存在するということだ。つまり寒い地域の(北極海も含めて)海は、意外にも暖かい地域の海より生物にとっては豊かな海だということだ。
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※ 高橋氏から話を引き出す役目のナビゲーターの林氏です。
さて、肝心の「南極は温暖化しているか?」という命題についてだが…。
高橋氏は近年50年の観測データーを示し、南極半島地域では温暖化傾向がみられるが、東南極地域では顕著な傾向がみられない、とした。
このことは何を意味するか?高橋氏はそれ以上の言及を避けたが、ここからは素人の私が想像を逞しくさせることにする。
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※ 高橋氏が持参してくれたコウテイペンギンの羽です。表面は毛に覆われ柔らかでしたが、全体は非常に
硬く板のように頑丈でした。海中を泳ぎまわるのに適しているようです。
南極半島は南極大陸の中でも低緯度地域に属する。それに対して東南極地域は高緯度地域である。ということは、人間が住む地域により近い低緯度地域では地球の温暖化傾向の影響を受けつつあるということではないか。やがてその影響は高緯度地域にも達するのではないかと考えた。(このことについては、セミナー後に林氏とも交流した)
そうなる前に地球温暖化をストップしなくてはいけないのだが…。(その地球温暖化説について異論反論が存在していることは承知しているが…)
シリーズ第6回目「地球温暖化による海洋生物の変化」は今回の続編のような形になるようで興味深い。