田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

冬の豊平川河畔を遡る No.13

2012-02-27 16:46:36 | 冬の豊平川河岸遡行スノーシュートレッキング

小金湯温泉 → 百松橋

 「冬の豊平川を遡る」プロジェクトも昨年から継続して今回で第5日目。とうとう目的の定山渓温泉が目前となった。今回は積極的にスノーシューを多用することを心掛けたため、興味深い光景にも出会うことができた。

 前回(2月16日)から9日経って、いよいよこのプロジェクトの最終日となった。前回の終着点小金湯まで約20kmを車で行き、そこから遡行を開始した。
 前回、豊平川河畔近くの道路を歩くことがメインとなってしまい、物足りなさを感じたので、今回は少々困難でもできるだけスノーシューを使って川の近くを遡行することにした。

          
          ※ 小金湯温泉を出て直ぐ、このような道なき道を行った。

          
          ※ 比較的雪が少ないと言われている南区ですが、人がいない小屋はこのとおりの屋根の雪です。

 小金湯温泉のすぐ上流に北海道電力が管理する「砥山ダム」がある。小金湯温泉側からダムに行く道は除雪されていなかった。さっそくスノーシューの登場である。
 地図を頼りに道なき道である雪上を行くと、大きな建造物が見えてきた。前回見た「藻岩ダム」のようないかつい威容の「砥山ダム」が見えてきた。水量はそれほどでもなかったが、一つの堰から勢いよく水が放水されていた。

          
          ※ 「砥山ダム」を下流側から見たところです。

 続いて雪上を回り込み、ダムの上部に行ってみた。貯水された水の一部は凍っていたものの大部分は氷結してはいなかった。こちらには北電の管理事務所のようなものがあり、国道から続く道路も除雪されていた。

          
          ※ 反対に上に回って貯水してあるダム側から撮った写真です。

 そこで一度スノーシューを脱ぎ、国道に出ることにした。というのも、マップを見ると豊平川の周囲は崖に囲まれていて川には近づけないようだったからだ。

          
          ※ 国道230号線に架かる「一の沢橋」です。

 国道に出て少し行くと「一の沢橋」という橋があり、一の沢川が豊平川に注いでいた。その流入口をチェックしようと再びスノーシューを履き、流入口に近づこうとした。ところが流入口は複雑な崖になっていて、近づくと危険そうな匂いがした。君子危うきに近寄らず、の例えに倣い流入口を遠望するに止めた。

          
          ※ 一の沢川が豊平川に流入する合流地点は怖くて近寄れませんでした。
 
 そこから振り返り、上流のほうを見ると深い渓谷に橋が架かっていた。マップで確認すると「百松橋」ということだ。
 百松橋は「神威岳」などの登山道に続く橋として知られている。私も今年の夏には神威岳に登りたいと思っているので、この橋のお世話になるかもしれない。

          
          ※ 雪模様のためちょっと霞んで見える「百松橋」です。(車一台が通れる幅です)

 百松橋の中央に立って、豊平川の下流、上流に目をやった。
 両岸は鋭く屹立してそのまま川に落ち込んでいる。人が近づくことを鋭く拒否しているように見える。
 その表情とはまったく対するように、川面は豊平川もかなり上流であるのに流れの様子さえ見せぬように静かに佇んでいるかに見える。これは砥山ダムで水が堰き止められていることによる影響だろう。

          
          ※ 百松橋から下流の豊平川を見たところです。

          
          ※ 百松橋から上流の豊平川を見たところです。     
 私はここから眼下に豊平川を見下ろしながら定山渓を目ざしたのだった。(�14に続く) 

《トレッキング実施日 ‘12/02/25》