田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

古の道を征く旅 ライブレポ 3

2016-03-29 19:16:15 | ロングトレイルフットパス
今夜の宿の「田辺ステーションホテル」にチェックインしました。
 途中、車窓から満開?いやすでにピークをやや過ぎたかな?と思われる桜をいたるところで目にしました。私が歩く熊野古道は高いところにあるので、あるいは満開の桜に出会えるのでは、と密かに期待しています。
 今夜は当初田辺市内の居酒屋あたりで、田辺名物でも食そうか、思っていたのですが…。
 ところが、今夜は八咫烏ジャパン(?)いやいやサッカージャパンのWC予選 対シリア戦があると分かり、これは観戦しなくてはなりません。
 サッカージャパンの戦いは、私のトレッキングの次に大切なことなのです。
 ということで、今夜はコンビニで食料を買い込み、貧しい夕食となっていますが、サッカー観戦が何よりの素晴らしいご馳走です。
 シリアに勝って第二次予選1位通過がサッカージャパンの至上命題です。
 ご一緒に応援しましょう!


古の道を征く旅 ライブレポ 2

2016-03-29 16:29:21 | ロングトレイルフットパス
15時15分関空に降り立ち、現在紀伊田辺に向かうべく、日根野という連絡駅で列車を待っています。
 気温は夕方が近くなっているせいでしょうか、思ったほど札幌との違いは感じられません。
 写真は日根野の駅前を写したものです。
 添付する写真をPCで見ると、かなり大きくなっているのでは、と思われますが修正の術を知りません。帰宅してから修正しようと思います。それまではご勘弁を!
 紀伊田辺には18時30分過ぎに到着予定です。

     

古の道を征く旅 ライブレポ 1

2016-03-29 11:52:36 | ロングトレイルフットパス
新千歳空港で12時55分離陸の関空便を待っています。
 今回のライブレポのタイトルを「古の道を征く旅」としましたが、いかがでしょうか?
 これから毎日3回くらいは更新したいと思っています。

 添付した写真はANA機ですが、私の利用便はもちろんピーチ航空です。年金族にとってLCCの登場は本当に旅に出るハードルを低くしてくれました。
     

熊野古道を歩いてきます! 4

2016-03-28 17:05:18 | ロングトレイルフットパス
いよいよ明日(29日)熊野古道に向けて旅立ちます。十分な準備ができたとは言い難いが、秘境熊野が放つ魅力を味わってこようと思っています。私の得意技(?)のライブレポをまた現地から発信します。お付き合いください。
 

            

 ガイドブックには熊野古道の魅力を次のように表現している。

 「平安時代から江戸時代まで、千年の長きにわたり、日本人は、悩みを抱えていたり、叶えたい願いごとがあったりすると、熊野を訪れました。熊野の神秘的な力が、たちどころに自分をよくしてくれると信じていたからでした。そしていまでも、秘境熊野が放つ魅力に惹かれて、多くの人たちが熊野を訪れ、自分の足で古道を歩いて熊野三山にお参りしています」
 

            

 まさに私は、秘境熊野が放つ魅力に惹かれたのである。
 さて、今回を含めて4回にわたって事前レポを綴ってきたが、改めて今回の私の旅スケジュールを公開すると次の通りである。

◇3月29日(火) 航空機・列車  千歳 ⇒ 関空 ⇒ 紀伊田辺市
          紀伊田辺市(宿泊)

◇3月30日(水) バス移動    紀伊田辺 ⇒ 滝尻王子
          トレッキング   滝尻王子 ⇒ 近露王子(13km)
          近露王子(宿泊)

◇3月31日(木) トレッキング 近露王子 ⇒ 熊野本宮大社(22km)
          熊野本宮大社(宿泊)

◇4月 1日(金) トレッキング  熊野本宮大社 ⇒ 小口(13km+α)
小口(宿泊)

◇4月 2日(土) トレッキング  小口 ⇒ 熊野那智大社(14.5km)
    バス      熊野那智大社 ⇒ 勝浦
          列車      紀伊勝浦 ⇒ 新宮
          新宮市(宿泊)

◇4月 3日(日) 朝 熊野速玉大社 参詣
         列車       新宮 ⇒ 伊勢
         伊勢神宮 参詣
         列車       伊勢 ⇒ 名古屋
         名古屋(宿泊)

◇4月 4日(月) 名古屋観光(一日滞在)
名古屋(宿泊)

◇4月 5日(火) 航空機  中部国際空港 ⇒ 新千歳空港

            
 
 旅程にある通り、歩くのは前半の4日間だけである。
 だから、今回の旅は、トレッキングの旅と云うよりは、トレッキングをしながら我が国の古の道や神社仏閣を訪ねる旅、と称するのが適切のように思われる。
 体力のこと、天候のこと、心配すればきりがないが、「まあ、なんとかなるさ」という気安い気分で旅を楽しんできたいと思う。
 ライブレポでは、写真を挿入する術を獲得できたので、写真入りライブレポを発信したいと思っている。お付き合いください。それでは行って来ます!

なんとかしなきゃプロジェクトって何?

2016-03-27 21:01:42 | イベント
 「なんとかしなきゃプロジェクト」…、略して「なんプロ」と称するそうだ。その「なんプロ」に参加しているオリンピック水泳メダリストの田中雅美さんが、その体験と思いを語った。 

 3月26日(土)午後、JACA北海道設立20周年記念イベントとして、JICAの付属施設のような(実際には札幌市の施設)リフレサッポロにおいて、田中雅美さんと語る~国際協力はじめに一歩~ と映画「クロスロード」の上映会があった。
 映画「クロスロード」に興味があり参加したのだが、田中雅美さんの話、そして国際協力の活動を続けている方々の話も興味深かったので、今回はそのことについてレポすることにした。(映画「クロスロード」については、後日レポすることにする)

               
               ※ 田中雅美さん

 イベントの始めは田中雅美さんに、気象予報士の菅井貴子さんがインタビューする形で進められた。(菅井さんは天気予報だけではなく、最近はさまざまな場面での活躍が目立つ人である)
 そこで「なんプロ」の話が出てきた。話の中で概要はおおよそ理解できたのだが、帰宅してHPを見てみると、次のように出ていた。

 「発展途上国は多くの課題を抱えています。それを一人でも多くの方に知ってもらい、その解決をめざす国際協力の必要性を社会全体で共有して行きたい。そんな思いを共有する人、団体などで進めるのが『なんとかしなきゃ!プロジェクト』です。
国際協力に関心の高い著名人や、国際機関やNGOなど国際協力を行っているプレイヤーが、さまざまな場面やメディアで、広く情報を発信し、それを受けたひとりひとりが国際協力の重要性を少しでも自分のこととして捉え、それぞれの立場でできるかたちで国際協力に参加する、そんなきっかけとなることを目指します。」「発展途上国は多くの課題を抱えています。それを一人でも多くの方に知ってもらい、その解決をめざす国際協力の必要性を社会全体で共有して行きたい。そんな思いを共有する人、団体などで進めるのが『なんとかしなきゃ!プロジェクト』です。
 国際協力に関心の高い著名人や、国際機関やNGOなど国際協力を行っているプレイヤーが、さまざまな場面やメディアで、広く情報を発信し、それを受けたひとりひとりが国際協力の重要性を少しでも自分のこととして捉え、それぞれの立場でできるかたちで国際協力に参加する、そんなきっかけとなることを目指します。」


 田中さんが水泳競技をしていたとき、海外遠征はプール施設がある豊かな国ばかりだったという。引退後、世界には満足なプール施設もない国がたくさんあることに気付き、知人を通して「なんプロ」のことを知り、参加を決めたという。

               
               ※ 菅井貴子さん


 「なんプロ」に参加してから、田中さんはタイを訪問し、貧しい暮らしをする人たちと何ヵ所かで交流したそうだ。その一つ、ミャンマーとの国境近くの難民キャンプを訪れた際のことを詳しくレポートしてくれた。
 彼女が語ったことで印象的だったのは、子どもたちはたとえ貧しくともエネルギーの塊りのようで、屈託なく明るい笑顔を見せてくれたという。そんな子どもたちに支援の手を差し伸べたいと語った。自分にできること、たとえ小さな一歩でも、思って、行動してみる。そうしたことできっと世界は変わっていくと…。
 ぜひとも世界に目を向けてほしい、と語った。

 その後、ステージには◇北海道NGOネットワーク協議会 事務局長の岡田朋子氏、◇国連UNHCR協会 北海道エリアマネージャーの水野慎也氏、◇Habitat for Humanity北海道大学学生支部「けんちくん」代表の坂田奎氏、◇国際協力学生団体「結~yui」代表の込江蒼氏、◇JICA北海道 旭川デスクの樋口和彦氏の5人が登壇し、それぞれの立場で国際協力、途上国支援の実践していることについて発表し、支援・協力、そして参加を呼び掛けた。

 田中さんをはじめ、何人かの方が語っていたが、「世界に目を向けてほしい」、「関心を外へ広げてほしい」、「想像力を働かせてほしい」etc. etc.…の言葉が私の中に残った。
 私たち日本人は途上国の人たちから見たら恵まれた生活を送りながらも、精神的には充たされず、不平不満を口にしていることが多い。
 想像力を豊かにして、自分が誰かのためになる。誰かのために、自分は何ができるのか。今の自分から一歩を踏み出してみる。そこに充たされない日常から抜け出す鍵があるのかもしれない。

 今回のイベントに参加して、私の中に次のようなフレーズが浮かんだ。
        「あなたは、誰かのため、何ができますか?」 

北海道新幹線開業に寄せて

2016-03-26 19:12:53 | 講演・講義・フォーラム等
 マニアと云われる人の行動は、マニア外の者から見ると理解し難いところがある。今回話を伺った方は、さしずめ撮り鉄、乗り鉄といったところか?鉄道マニアにとって、今日一日は大変な一日だったに違いない…。 

          

 とうとう新幹線が北海道の地を疾走するという記念すべき日である。と云っても、札幌の人間からすると、なんだか遠い世界の話のようにも思えてくる。
 そんな中、道新ぶんぶんクラブ主催で「札幌-函館 鉄道直結111年 ~SLから新幹線まで~よもやま話」というイベントがあり、応募したところ入場券が舞い込んだので参加した。講師は、道新の常務まで勤めた原田伸一さんという方であるが、この方が筋金入りの鉄道マニアなのである。

 原田氏は話が中盤に差し掛かったころ、スクリーンに二枚の切符を映し出し、ちょっぴり自慢そうに、そして嬉しそうに説明し出した。
 一枚は新函館北斗駅発の一番列車座席指定券、もう一枚は新函館北斗駅から鹿児島中央駅までの特急乗車券ということだった。
 つまり、原田氏は今日の午前6時35分発の一番列車に乗車し、そのまま新幹線を乗り継いで鹿児島中央駅まで行き、今ごろは鹿児島市のホテルに滞在していると思われる。
 料金については触れられなかったが、いったいいくらかかるのだろうか?私のようなものにとっては痛い出費と思うが、マニアにとっては、そんなことは意に介さないというところか?

          

 さて、話のテーマは札幌-函館間の鉄道の歴史である。
 原田氏は親子二代にわたって、鉄道写真を撮り続けてきた人のようだ。氏の父親が撮ったSLの白黒写真も何枚か紹介されたが、原田氏自身も中学時代から本格的に鉄道写真を取り始めたというから、そのキャリアは50年以上となる。
 その間に撮った数々の写真がスクリーンで紹介され、その時々の機関車の型や電車やディーゼルカーの型番を紹介されるのだが、門外漢にとってはまるでちんぷんかんぷんだった。

 原田氏の話の中で、特筆すべきことを記しておくと、札幌-函館間の線路が直結したのは1905年のことで、翌1906年に直通列車が走ったということだ。その際の所要時間は12時間だったそうだ。さらに1908年には青函連絡船が就航したという。
 その後、機関車の改良やディーゼル化などにより時間はどんどん短縮され、現在の「スーパー北斗」は3時間を切り、2時間58分(これは室蘭・苫小牧経由であるが)にまで短縮されたという。果たして新幹線が札幌まで延伸した暁にはどれくらいの時間を要するのだろうか?

 原田氏は2015年に道新を退職されたらしいが、そのことが撮り鉄にとっては心行くまで列車を撮る時間が確保できるようになったらしい。
 今回の講演においても、昨日、一昨日に撮った湯気が出るような写真がスクリーンに映し出された。マニアにとっては、それぞれの列車の撮影ポイントがあるらしい。昨日はあそこ、今朝はどこと、飛び回る生活をされているようだ。

 マニアとは、時間も、費用も、エネルギーも、その全てを注ぎ込んでもなんら悔いることのないという人種のようである。

熊野古道を歩いてきます! 3

2016-03-25 22:00:39 | ロングトレイルフットパス
今回の熊野古道を訪れる旅は、トレッキングと共に観光的な要素もかなり盛り込んだものとなった。トレッキングの不安はよそに、観光的な側面にスポットを当ててみる。 

            
            ※ 「熊野三山」の一つ「熊野速玉大社」です。

 今日は一日中、何もしなかった。体力づくりのための藻岩山登山もしないことにした。いまさらジタバタしても、との思いが私を支配し始めた。厳しい山坂が連続する熊野古道トレッキングの準備としては褒められたものではないが、こうなったからにはこれまで培った己の体力を信ずるだけである。
 今日はその他のスケジュールもあったのだが、全てキャンセルした。そして一日中、旅の準備をしたり、旅先のことを調べたりすることに費やした。

 さて、今回の旅で観光的に側面から見ると、まずは「熊野三山」といわれる三つの大社を訪ねることである。
 それぞれの大社には、多くの社殿が並んでおり(三つの大社には全部で15の社殿があるようだ)、それぞれに意味がある神々が祀られているようである。私はガイドブック持参で、その社殿の前に立った時に、その意味を少しでも理解しながら参拝したいと考えている。
 その中で「熊野那智大社」には、三本足の伝説の鳥「八咫烏」の伝説が伝わる神社である。境内には烏石が祀られているというのでぜひチェックしたい。この「八咫烏」は日本サッカー協会の協会旗としても知られている鳥である。

 熊野三山の後は、「伊勢神宮」で半日間遊ぼうと予定している。
 伊勢神宮については言わずもがなであるが、江戸時代、人々は一生に一度は参拝したいと願った、いわば日本人の心の故郷とも云えるところである。
 今の日本人にとって江戸の人たちのような憧れはなくとも、やはり一人の日本人として近くへ行ったからには訪れてみたいと思った。深い意味は分からないが、外宮、内宮を一巡りしながら、江戸の人たちに思いを馳せてみたいと思う。

            
            ※ 伊勢神宮の「外宮」です。

            
            ※こちらは、伊勢神宮の「内宮」にある御正殿だそうです。

 最後は、名古屋である。名古屋と云えば、「観るべきところがない」とよく言われる。私も大して興味を抱くところはないのだが、日本の大都会の一つである。たった一日だが、名古屋城、熱田神宮、徳川園など主なところチェックしてくるつもりだ。名古屋観光では一二の人気を争う「トヨタ産業技術記念館」が月曜休館のため入館できないのが残念である。
 それより、名古屋と云ったら「名古屋メシ」である。独特の濃い味付けの「味噌カツ」、「味噌煮込みうどん」、「ひつまぶし」などを堪能してみたい。さらに、これも名古屋独特の喫茶店のモーニングもぜひ体験してみたいと思っている。

 というのが、今回の私の7泊8日の旅の全貌である。
 旅の前半は「古の旅人」を装っているが、最後はなんともミーハーな観光客に成り果てそうである。
 孤独を楽しみ、古に思いを馳せ、名古屋メシに舌鼓を打つ旅に間もなく出発である。

スポーツで北海道を元気に!?

2016-03-24 23:13:31 | 講演・講義・フォーラム等
 海外でスポーツ選手として活躍したり、途上国において指導した経験のある方を招いて、「スポーツで北海道を元気にしたい!」という趣旨のフォーラムが開催された。スポーツ好きであることでは人後に落ちないが、スポーツが地域づくりどれほど貢献できるのか?ということについて考える良い機会だった。 

            

 3月21日(月)夜、JICA北海道の設立20周年記念イベントとして「北海道を元気に! 国際協力・スポーツフォーラム」が道新ホールで開催され、参加した。
 フォーラムは、第1部が「北海道の活性化と国際協力」と題して、日ハムのGM補佐に就任した木田優夫氏と「ブルキナファソ野球を支援する会代表」の出合祐太氏によるトークショーが行われた。
 第2部は、JICAボランティアと語る「スポーツで創る平和と未来」と題して、世界の途上国に派遣されスポーツ指導に携わった前出の出合さんを含めて4人が登場してパネルディスカッションが行われた。

 木田氏は、趣旨に関わっては多くを語らなかったように思う。ただ、彼が野球を通して「人を思いやる。周りを見る。人の気持ちを思いやる。」というようなことを学ぶことができ、その良さを伝えていきたい、と語った。
 そのことより、私は彼が日ハムのGM補佐というポジションに就いたことに興味を持った。
 私が思うに、一つは彼の野球遍歴ではないだろうか。巨人にドラフト1位で入団し、その後オリックスを経て、アメリカ大リーグに挑戦、帰国後日ハムでプレーをし、その後独立リーグの石川ミリオンスターズで投手兼GMを務めたという多彩な経験に日ハムは注目したのではないだろうか?
 もう一つが、木田氏の人柄である。彼はプロ野球選手としてそれなりの実績があるにも関わらず、非常に謙虚な人柄である。また、誰からも愛されるようなキャラクターの持ち主でもある。
 GM補佐という微妙なポジションは、彼を日ハムの広告塔として重用する傍ら、多彩な経験をチームづくりに生かしたいという日ハムの思惑が見えてくるような気がする。日ハムがさらに北海道民に愛される球団となっていくために欠かせない人材になりそうである。

                  

 さて、一方の出合氏である。出合氏はJICAの青年海外協力隊の一員として西アフリカのブルキナファソに野球指導で派遣され、帰国後もブルキナファソの野球普及に尽力されている方である。彼の尽力により、現在ブルキナファソの青年が四国の独立リーグの球団で選手として活躍するなど、その努力が実を結び始めているらしい。
 その活動はさらに拡がりを見せ、今夏にはブルキナファソをはじめとする西アフリカの野球チームを日本に招いて、北海道でも日ハムOBと交歓試合をすることになっているという。
 出合氏は語る。彼の場合は野球であるが、野球を通して途上国を支援することは、必ずや北海道を元気にすることに繋がると…。

 その後行われたパネルディスカッションは、出合氏の他、シリアとヨルダンにバドミントン指導で派遣された鈴木氏、エルサドバドルに柔道指導で派遣された藤後氏(女性)、グァテマラに剣道指導で派遣された河田氏(シニアボランティア)が登壇し、それぞれが自らの体験を語った。
 それぞれの体験は貴重であり、それぞれが立派な国際貢献をされたものと窺えた。

 彼ら一人ひとりの国際貢献は小さなものだったかもしれない。しかし、それは途上国に日本の良さという確かな芽を植えてきたに違いない。
 そうした一つひとつの芽がやがて育って、彼らの出身地だった北海道に何かの形で還ってくる。そのことが「北海道を元気に!」することに繋がってくれれば素晴らしいことなのだが、と思ったフォーラムだった。

熊野古道を歩いてきます! 2

2016-03-23 22:08:45 | ロングトレイルフットパス
今回の旅は7泊8日の旅となる。そのうち4日間がトレッキングとなる。残りは、伊勢神宮や名古屋観光にあてる予定である。今回の旅のメインでもある4日間のトレッキングを展望してみた。 

            

 いや~、ちょっとショックである。
 軽い筋肉痛を感じてはいたのだが、昨日に続いて藻岩山に登ってきた。
 するともういけなない。帰宅した時には疲労困憊の状態だった。だれもが気軽に登っている山を二日続けただけで、この体たらくは何だ!かなり体力が衰えていることを自覚させられた。
 藻岩山は確かに距離が短い。(登り4キロ程度?)とはいえ休みどころがほとんどなく、上りが連続する慈啓会コースではあるのだが…。私がトレッキングしようとしている中辺路コースが、もし藻岩山のような上りや下りが連続するようなコースだったら、これはピンチである。
 そこで少し詳しく中辺路コースを展望してみることにした。

 まず、第一日目は「滝尻王子」から「近露王子」までの13kmである。
 ガイドブックにはこうある。「滝尻王子からはじまる熊野古道は、いきなりの険しい坂で旅人を驚かせます」と…。
 次には「さらに険しい坂を10分ほど登ると剣山の山頂です」これはもう登山の一種だ。
 またこんな記述もある。「大門王子で一息入れて、険しい山道をあえぐように登ると、少し平坦な道が続き、十丈王子に着きます」
 コースはここまでで、この日の13kmの中間くらいである。
 登ったからには、当然下りもある。後半もけっして平坦な道はないらしく、ガイドブックの記述は、上り下りの連続と記している。
 一日目は「13kmだから楽勝!」と考えていたが、とんでもない思い違いのようだ。

                 
           ※ 熊野那智大社は、その近くにある「那智山青岸渡寺」の三重塔と「那智の大滝」も楽しみである。「

 ところで、私の記述の中に「王子」という言葉が頻出しているが、一つひとつが王子社と呼ばれる神社である。王子社は熊野権現(熊野本宮大社)の子どもの神、「御子神」を分けてもらって祀っているそうだ。その王子社は熊野本宮大社に到る道しるべの役割もはたしているそうである。

 さて、二日目は「近露王子」から「熊野本宮大社」までの22kmである。一日目より7割増しの距離である。ガイドブックには「わらじ峠、岩神峠、三越峠と峠越えを繰り返しながら熊野本宮大社をめざします」とある。コースマップを見るかぎり、一日目と大差ない上り下りが待っているようだ。「熊野本宮大社」の参詣にも十分時間を取りたいと思っているので、この日は前日の疲れも計算に入れると、かなり気合を入れたトレッキングをしなければ、肝心の「熊野本宮大社」の参詣もままならないことになってしまう。

 三日目、四日目は「小雲取越、大雲取越」の名称どおり、雲の中を行くがごとき厳しい坂道が待っているようだ。私が敬愛する先達のsakagさんは、この険しい27.5kmを一日で踏破したが、私は自分の体力を考え、途中で一泊入れて、二日で踏破することにした。
 したがって、三日目は「熊野本宮大社」から「小口」まで13km+αの「小雲取越」を、四日目に「小口」から「熊野那智大社」までの14.5kmの「大雲取越」のトレッキングとなる。(※ +αの部分は、熊野本宮大社から、マップの出発点までの間の距離が不明のためである) 
 ガイドブックによると、特に「大雲取越」は「標高800mもの山道を上り下りするという熊野古道の最難関です」とある。「小雲取越」も似たり寄ったりということで、気が抜けない。

           
           ※ 今日の藻岩山山頂から(15時25分)小粒の雪が降って、札幌の街は霧の中でした。

 昨日の投稿で、「北根室ランチウェイ」に比べると、体力的には心配ない、的なことを書いたが、今日の藻岩山での体たらくぶりで、俄かに緊張を覚え始めた。
 といっても体力づくりをする時間はない。こうなったからには、頼りない自分の体力を信じて、なんとか所期の目的を果たしたいと思っている。
 いやいや、準備の甘さが露呈し始めた…。

熊野古道を歩いてきます! 1

2016-03-22 20:15:28 | ロングトレイルフットパス
憧れだった熊野古道トレッキングに出かけてきます。熊野古道とは、「熊野本宮大社」「熊野速玉大社」「熊野那智大社」を参詣する巡礼の道として太古の昔から多くの人が自らの足で歩いてお参りした古道である。私も巡礼人の一人となって三つの大社を訪れてみたいと思ったのである。 

            
            ※ 「熊野三山」の一つ「熊野本宮大社」の社殿です。

 早くから計画し、飛行機や宿の手配も終えていたのだが、出発を一週間後に控え、イマイチ気合が乗ってこない。
 そこで予定より早く公表して、自分を追い込もうと考えた。
 
 熊野古道は和歌山県・奈良県・三重県にまたがって、「熊野本宮大社」を中心に四方八方に「紀伊路」「小辺路」「中辺路」「大辺路」「伊勢路」「大峯奥駈道」と六つのルートが広がっている。もし、これら全てを巡るとしたら一か月あっても足りないだろう。私にはとてもそれだけをこなす体力も財力もない。
 今回、私が歩くのは熊野古道でも最もポピュラーと云われている「中辺路(なかへち)」というルートを3泊4日の日程で62.5kmを歩くコースである。
 
 距離的には、昨年「北根室ランチウェイ」を2泊3日で71.4kmを歩いたのに比べると、体力的にはそれほど心配する必要はないかな?と考えている。ただし、ガイドブックなどによると、「険しい坂が続く」とか、「○○山を越えて」などの表現が頻出するので、侮れないとも思ってはいるのだが…。

 29日(金)新千歳から関空を経て、和歌山県田辺市まで移動し、翌30日から、田辺市郊外の「滝尻王子」からスタートして「熊野本宮大社」を経て、「熊野那智大社」まで62.5kmである。「熊野速玉大社」は電車で移動して参拝する予定にしている。

 そして今回の旅では、帰路に伊勢市を経由することで「伊勢神宮」も訪れる予定にしている。そんなことで今回の旅は、古の旅人(いにしえのたびびと)を装う旅ということである。

 さて、その古の旅人なのだが、いささか準備不足で内心焦りを感じているのだ。
 体力面も、熊野古道について学習面もである。
 そこで遅まきながら、せめて体力面だけでもと思い、本日久しぶりに藻岩山に登ってきた。登山路の雪が融けて泥んこなのでは、と予想していたが、なんと登山口からまだまだ雪がしっかり残っていた。久しぶりの登山でいい汗をかくことができた。

            
            ※ 今日の藻岩山山頂から(14時10分)。このような写真を出発前に何枚提供できるでしょうか?

 遅きに失した感はあるが、疲れない程度にこれから出発まで何度か登って体力的な自信だけは得て出発したいと考えている。
 また、熊野古道についても一応のことは調べたつもりだが、まだまだ浅い。時間はないが、もう少し熊野古道に詳しくなって出かけたいと思っているのだが…。