最近読んだ本です。 私なりの楽しみ方です。
【雲を紡ぐ】 伊吹有喜著 文春文庫
これは舞台が盛岡ですからね。あちこちに宮沢賢治が ちりばめられています。『水仙月の四日』 雪道で凍えそうな少女に雪童子は凍えないように雪で包んでやり・・・見つけやすいようにしてやり・・・・それを父親が みつける
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『言はで思ふぞ 言ふに まされる』岩手県の県名の由来になったという説もあるそうです。 詳しくは検索してくださいね。
少女の父親の言葉 言えないでいる相手を思う気持ちは口に出して言うより強い
祖父の言葉 (孫について)気持ちをうまく言葉にできず、あるいは人に言うのがつらくて何もできないでいる。ただそれだけだ。(後略)
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【神さまのいうとおり】 谷瑞枝著 幻冬舎文庫
昔は厄落としのために子供を捨てたんだ 赤ちゃんをいったん橋の下に置いて、そしたら拾い役がすぐに拾ってうちの子にしようというんだ そこで本当の親が来て、かわいい子だからうちにくださいって 家に連れ帰る
そういえば 私も妹も小さい頃 ボール箱に入って川に流れよった といわれたものです。少し本気にしてました。
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自分の気になるところが 残るんですね。 橋について 色々出てきました。 橋の役目や考え方 これも面白い・・
そうそう・・・ 私は年中 探し物をしていますが 失せ物を探すときの 呪文・・・ メモしてくださいね。
清水の 音羽の滝は尽きるとも 失せたる○○○の出でぬことなし きよみずの と読みましょうね。○○○は探し物
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【地上に星座をつくる】石川直樹 新潮文庫
星の話ではなかった・・ 51篇のお話があるのですが どこから読んでもいい 便利な本です。著者は、昭和52年生まれの登山写真家。まず 写真が素晴らしい 見開きに白黒で ヒマラヤの険しさが見事に表現されている。
私は たまたま ご縁があって ネパールからの留学生を知ってますが 多分 裕福な家庭の子なのでしょう。
でも この若い著者 昔の話じゃなく トイレの話が・・びっくりしました。山じゃなく街でも・・・
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自分の周りのことしか知らないけど ずっとずーっと山に登っている こんな人もいるのですね。
あとがきに・・ 2020年10月 早池峰登山に訪れた岩手県盛岡市にて と書いてあります この時のことを見てみたい
そして さらに 文庫版あとがきとして
国東半島や能登半島での不イールドワーク と書いてある 2023年3月・・・ 私も国東 今年何度も行ってます。
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最後にご紹介するのは 【月曜日の抹茶カフェ】 青山美智子著 宝島社
『お探し物は図書室まで』もそうだったけど 癒されます。
そうそう・・・ これがまたまた 何から書いていいかわからない 賢治さんのことが いっぱい出てきます。
オッペルと象 よだかの星 その他いろいろ
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ちょっと抜粋しますね。 宮沢賢治の作品は、ひとクセのある登場人物ばっかりだ。弱さも醜さも愚かさも抱えた彼らの姿は、きれいごとがなくてなまなましい・・後略 私もそんな宮沢賢治が好きです。
今回の本も 頂き物なんですが まるで 私のために買ったように 心に残ったものをご紹介しました。
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記事を ご覧になって 本を読みたくなった方がおられたら 嬉しいです。
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