モモちゃんへ
日々の出来事を亡きモモに教えます。
 



他人の選んだ本  自分だと同じような本を選ぶから 友達から送ってくる本は 楽しみです。そんな一冊  

近衛龍春著 新潮文庫 【忍びたちの本能寺】 とっかかりが ややこしくて半分までがまなかったけど石橋さんの選んだ一冊 いつものように後半 面白くなりました。 

 

もう一冊 友達から送ってきた本 森浩美 著 【家族の言い訳】 私は初めて読む作家 です。

稀代の名作詞家が すべての家族に贈る珠玉の短編集 という副題がありました。

これは逆に 読み始めたら 休めない一気に読みました。【落ち】があったり 涙があったり・・・ 

 

手持ちの本

去年凝った 中村哲医師の本は 羊土社 【医者よ、信念はいらない まず命を救え!】  NHK出版 【天、共に在り】 をご紹介しましたが

今回は 【医者井戸を掘る】 アフガン旱魃との闘い 石風社 です。先の2冊よりも早い時期で 中村哲医師の孤独感や哀しさも感じもました。

内戦の激しいさなか 本当に毎日が命がけだったんですね。

 

中村哲さんが アフガニスタンで用水路を造るお手本にした 山田堰 に去年友人達と行きました。

その時 出会った アフガニスタンの留学生です。後ろにしっかり持っているファイルは 私が作った 山田堰の参考資料です。日本の文字など読めないのに・・・。

思い出しました アフガニスタンの少女の事を書いた 本を持っていたので あらためて読みました。

 

大ファンの 帚木蓬生さんの 【ソルハ】 です。 アフガンの言葉で 平和 という意味だそうです。 数年前に講演会で購入 サインして頂いたものです。 著者が遺言の意を込めて と帯にあります。

遠い話じゃないんです。 うきは市で 留学生と会われたことがきっかけとなったと書いてありました。

タリバンが バーミアンの仏像を粉々にした とか テレビで観ました。 2001年 の 911 同時多発テロ事件はまだ記憶に新しいですよね。

そんな時を過ごしてきた少女の物語です。 女性は学校に行ってはいけない 出歩いてはいけない 肌を見せてはいけない 

帚木蓬生さんによると アフガンの特産はザクロで 日本のより大きいそうです。 いつの日かメイドインアフガンの ザクロを お店で観たいと思います。今まで何の関係もなかったアフガニスタンという国を なんだか応援したい・・単純な私です。

 

ネットで買った本

【ジョニーは戦場へ行った】 書店にも出版社にもなく ネットで 1円で 出ていました、慣れてないし送料が不明だから・・・甥から 送料込み350円 のを 注文してもらいました。

目も 耳も 鼻も 口も 戦争で無くしてしまいます。 機能だけじゃなく 顔がないんです。 手も足もありません。

それなのに脳はあり 考えることはできます。読むほうが辛くなります。時間の経過を 1秒ずつ数えます。私は100歩歩いたら 指を折り1000になったら右手の指を折ります。万歩計があっても数えるのが癖なんです。

でも彼は折る指がありません だから100でやめられない 2時間くらいを数えたとして 看護婦さんや シーツ交換の時間を想像する

どんなにつらくても 自殺するすべさえありません 噛み切る舌もないのですから・・・

何とか伝えようと 頭を振って モールス信号をするけど 伝わらない そして とうとうその日はやってきます。  看護婦さんが 胸に メリークリスマスと書く・・・

涙なしに読めません

 

これじゃ悲しすぎて寝られなくなるから 最後に このところ ずっと凝っている 葉室麟さん 【風花帖】 麟さんの物語は1ページ目から思い浮かべることが出来ます。

これは特に 小説の舞台が 小倉藩 白黒騒動と言われる物語で 黒崎宿は知っているし・・

葉室麟さんらしい小説です。 凛として己に厳しい武士が 命がけで大切な人を守る 

 

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