この前の日曜日ですか、予めお願いしておいた古本屋さんから職員が査定にやってきました。
個人的には定価にすれば100万円は越えるので、どのくらいに査定してもらえるのか、10万円になればいいなあと思っていました。
岩波書店の「西鶴全集」や「大航海時代叢書」、「田中正造全集」などもあるし、その他に単行本も一杯あるし、何とかならないかなあと自分に都合のいいように思っていました。
しかし、現実は厳しい!! たった数万円にしかなりませんでした。
担当者はいろいろ話をしてみると、まじめかつ正直な人に感じたし、いかにも本屋の人という感じを受けたので、それでOKしました。
自分としても街からは古本屋が減っていくし、世の中にPCやケータイが溢れ、インターネットの時代で新聞さえとっている人が少なくなっているのでは古本の価値はもうほとんどないだろうとは思っていましたが、彼の話を聞くと古本市場は本当に大変な様子です。
ハードカバーの古本(とはいってもそんなに古くはないのですよ)は、1冊100円で買うのが当たり前という感じになっているのだそうです。
この平凡社の百科事典は35巻近くあるのですが、価値は零です。
彼が持ってきたダンボール箱で20箱くらいになったでしょうか、価値がないものも含めて予定して本は全て持っていってもらいました。
お陰で少しはすっきりしましたが、世の中それでいいのかと少し暗い気持ちになってしまいました。
残った本は、私が死んでから処分してもらうつもりです。