鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

悼む人

2008-12-16 23:12:21 | お知らせ

 人を肯定的にとらえ得る条件として

 『誰を愛したか、誰に愛されたか、どんなことで人に感謝されたか』

 

 『失われてゆくものを嘆くより、残されているものを慈しもう。』

 

 『待っている。死んだ者たちは、自分を悼んでくれる人を待っている・・・。』

 

 これらは文藝春秋社から発売された、天童荒太の『悼む人』からの抜粋です。

 ハードカバーの帯には、”善と悪、生と死が交錯する至高の愛の物語”、”聖者なのか、偽善者か?『悼む人』は誰ですか”、”7年の歳月を費やした著者の最高到達点”とあります。

 

 私は『永遠の仔』を読んで以来、彼のファンとなりました。 遡って『家族狩り』を読んだり、新しい著作としては、『あふれた愛』 『包帯クラブ』ですか、それらを読んでいます。

 

 私としては本の批評をする気も、その力もありませんが、久し振りに夢中にさせられました。 もし読んでみたいと思うのであれば、その価値は十分あると思います。

 でも、私にとっては、何といっても『永遠の仔』ですね、これには及びません。 幼児虐待をこれほど描き切った作品はないと思います。 連続TVドラマにもなりましたが、小説には叶わないと思って見ていました。

 

 次回作は何を描くのか、今から楽しみな作家です。

 

 

 写真は文藝春秋社発行の本と朝日新聞の書評です。

 発行は2008年11月30日、新聞記事は12月14日です。

 

 改めて、身の周りで亡くなった人たちのことを、じっくりと思い出してみようと思っています。

コメント (2)
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